エリトゲハゼ

   Belobranchus  belobranchus ???

頭では、ゼブラゴビーの名前で2007年の春ごろにまとまった数が入国したようです。 りがちな命名で、カワアナゴ亜科の魚なのでゴビーというよりガジョンなのですが、生態や生息環境としてはむしろゴビー的な印象もあるかもしれません。 態的な特徴からエリトゲハゼの仲間ではないかと思っているのですが、エリトゲハゼは今のところ1属1種とされているので、もしそうならばこの魚がエリトゲハゼだということになるでしょうか。 

 

外見の特徴

よく見ると、胸びれの付け根の最上部に、遊離した軟条が見えます。 なかなか愛らしい表情です。

 らぶたに前を向いたトゲがあり、胸びれ上部の鰭条が糸状に遊離するのが本種の大きな特徴です(決定版 日本のハゼ より)。 育下では、胸びれの遊離軟条は見て分かりますが、えらぶたのトゲは確認しづらいようです。 は円筒型で、尾びれ付近でやや左右に平たくなりますが、頭から尾まで太さが同じで、実にまっすぐな棒のような体型の魚です。 びれや尾びれは小さく、流れのある場所に適応した特徴をもっています。 は丸く、可愛らしい表情をしています。 ワアナゴの仲間としては口が小さく、下あごが上を向いているので「へ」の字型の口になっていて、分厚い唇をもっています。  ワアナゴの仲間なので体色はころころ変化しますが、目から後方に走る3本の黒色の帯や、胸びれ基底部から頭背面を通って体を一周する横帯、体の背中側のジンベエザメのような斑点模様などはいつも見られる特徴のようです。 らに、体調や気分によっては、第一背びれの端部を中心に体が黄色身を帯びたり、胸びれの基底部の黒色部に深い青色の模様が現れたりします。 びれは左右分かれていて吸盤になっていませんが、それでも多少流れのある石の上や浅い窪みで体を固定できる仕組みはどうなっているのか不思議なところです。 まのところ生殖孔の構造も有効な判別基準にはならないようで、雌雄差がどのように現れるのかもわかりません。

 

分布状況

 種は太平洋の島々に広く分布するようで、日本の南西諸島からも発見されています。 内のフィールドでは今のところ見かけることの少ない魚ですが、まとまった数の入荷があるなど、海外ではたくさん生息しているところもあるのかもしれません。

 

生活・飼育

 体調や気分によって体色は著しく変化しますが、この顔つきとこの体型、ジンベエザメのような水玉模様などはかなり特徴的で、他の魚と間違えることはなさそうです。

 ワアナゴの仲間としては珍しく、上流域を好む魚のようで、動きも機敏な魚です。 病で神経質な面があり、普段は石の陰などに隠れていることが多いのですが、エサを与えると素早い動きで食べに出てきます。 層を泳ぐことはほとんどなく、いつも底に定位しています。 びれが吸盤でないにもかかわらず、石の表面で静止したり、流れに流されずに定位していられるようで、特に流線型でもないこの体のどこにその秘密があるのかは実に不思議です。槽の中に流れを作ってあげると調子がよく、水槽内でも比較的流れのある場所にいることを好む習性があるようです。 食性が強いので、エサに冷凍の赤虫を与えると素早く食いついてきます。 は細く、余るようにエサを与えてもお腹が膨らむほどは食べません。 情も愛らしく、もう少しじっくり観察したい魚なのですが、隠れていたり、機敏に動くことが多かったりするので、なかなか実態がわかりづらい魚なのが残念なところです。

 

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 の色は体調や気分によって激しく変化します。  上は第1背びれの端部だけでなく、目のまわりやほかのひれにも黄色が強く出た状態。 は縞模様が明瞭になった状態で、えらのあたりに体を一周する黒い横帯が特徴的。 様の濃淡の変化だけでなく、ここまで色が違うと、この2つは雌雄差もあるのかもしれないなと思います。

 カワアナゴの仲間としては珍しく、細長い体で器用に定位することができるようです。 だし、これはお腹側だけで定位しているのではなく、水槽のガラス面も利用して定位しているので、お腹側と側面の2点で体を支えることができているのかもしれません。 ういうときに現れるのかわかりませんが、えらの付近の黒色帯の部分に濃い青の模様が見られます。
 

 

 れのあるところで定位している2匹。 こういう様子はカワアナゴ類では珍しく、お腹が吸盤になっているハゼのようです。

 

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