クレイジーフィッシュ

Butis  ??? 

 本にいるヤエヤマノコギリハゼ (B. amboinensis ) に近縁な魚で、このように上下逆さまの状態で定位していることの多い変わったハゼです。 びれが左右離れていて吸盤状をなさないカワアナゴ科のハゼで、クレイジーゴビーという名前で呼ばれることもあります。 賞魚店で見かけることがありますが、あまり頻繁に扱われる魚ではないようです。 ーっと見ていてもあまり動くことはなく、観察者泣かせな面もありますが、エサのときには近寄って来たりしますし、このくらいの関係で飼育できる魚というのも気楽で癒されるものかもしれません。 覚としては、タツノオトシゴと比べてどっちが動くかな、といったところでしょうか。

 

外見の特徴

 このようにまともな向きでいることは少なく、上下逆さまになっていることの方が多いようです。

 型はかなり個性的で、一見してこの仲間であることが分かります。 なわち、頭部は上下に平らでアヒルのくちばしのような形をしており、第一背びれのあたりにかけて直線的に体の太さが上下に増しています。 は後方に向けて大きく裂けていますが、開く角度はあまり広くないようで、意外と小さなものを食べているようです。 一背びれは三角形に近い形をしており、鰭条に沿って黒い模様が一つあります。 あごから眼を通って尾に至る太く黒い縦帯が1本あり、体調によってこの帯の濃淡が変化します。 はこげ茶色で地味な魚ですが、お腹側を上に向けることがあるせいか、お腹側は白くなく、側面や背中側と同様にこげ茶色をしています。調によっては各ひれの基底部に黄橙色の模様が現われますが、基本的には全身こげ茶色に見え、水没した葉や木の枝などに寄り添うようにして生活したときの保護色になっているようです。 

 

分布状況

 類も判然としないので詳細は分かりませんが、インド洋、太平洋の島々の下流域から汽水域に生息しているものと思われます。 きな群れは形成しないようですし、生息環境も水没した植物類に依存するなど特異なものなので、個体数は少ない状態で細々と生き延びているで感じを受けます。

 

生活・飼育

 陰ができるような障害物を配置すると、そーっと寄っていって身を寄せます。 これが最も普通な姿勢です。

川の下流や汽水域に生息し、ハゼの仲間の中では最も流れを嫌う魚の一つではないかと思います。 水飼育でも大丈夫なようですが、体調を崩したときに塩を少し入れたらとても元気になったので、本当は多少の塩分があった方がよいのかもしれません。 た、淡水飼育下で水質が悪化すると、一緒に飼っているヨシノボリよりも敏感に体調を崩します。 その点だけ念頭においておけば、飼育は難しくありません。 中の木の枝や葉などの障害物の下側に逆さになって寄り添う姿勢を好み、飼育下で観察すると水面に沿って逆さになって浮いている様子もよく見かけます。 だし、腹びれは吸盤状ではないので、寄り添うように浮いて定位するだけで、吸着しているわけではありません。 げるときなどには直線的に速く泳ぐことができるようですが、普段は泳ぐというよりは胸びれと尾びれの端だけを動かして這うような動き方をします。 全な動物食で、水面に落下した昆虫などを視覚や振動からすばやく察知します。 た、水深の浅い水槽では底に沈んでいる冷凍の赤虫も食べます。 サに接近するときだけは素早く移動し、エサを食べるときは口を少し広げて勢いよく吸い込みます。 かけほどは口を大きく開かないので、極端に小さい魚でなければ一緒に飼育することができそうです。 雄の判別も難しく、見かけることも少ない魚なので、この先の生態は観察できずにいますが、個人的にはこういう魚ほど詳しく生態を知りたくなってしまうので、とても興味深い魚だと思っています。

 

 

★★★ もっと クレイジーフィッシュ! ★★★

 害物以外に、水面にも身を寄せて定位したりします。 れで隠れているつもりなんでしょうか。 ういう状況でも保護色になるように、お腹側も黒いのが水面に写って見えます。

 を少しひねって気になる方向に目を向け、エサを発見すると直線的に意外と素早く接近します。 そらく胸びれの動きだけで移動しているので、この速さのためにはこの頭の形が不可欠なのかもしれません。 く見ると新幹線にも似た形で、前方移動の際の抵抗がかない少なそうな様子がうかがえます。

 面に身を寄せている様子を少し遠くから見るとこんな感じです。 に浮かぶ雲みたいです・・・。

  に沈んだ冷凍赤虫を見つけて、接近してから一気に吸い込む様子です。 きエサではないので疑いながら慎重に接近していますが、水流に流されてくるエサや生きたエサにはもっと素早く接近します。

 

お気軽図鑑 TOP へ

TOP・もくじ ページへ