水槽のレイアウト
どんなものを配置するかによって、水槽の環境は大きく変わります。 飼育に必要な設備とは別に、実際に彼らが生息している場所の環境にどこまで迫れるかがレイアウトのポイントになります。 また、ハゼの仲間の多くは自分に近い種類や他のハゼなどを見たときに攻撃をしかける習性があります。 その激しさは種類ごとに違いますが、基本的には見えたものにしか攻撃しないので、視線を遮る置き物や石、水草などを配置すると結果的にけんかの数を抑えることができます。
石はハゼを飼育する上での必需品と言っても過言ではありません。 しかし、石の周囲でのハゼの生活の仕方はやはり種類によって様々です。 例えば、ヨシノボリ類では石の上は縄張りの見晴台になり、流れてくるエサを発見するまで待つ場所にもなります。 また、けんかで追われたときや驚いた時には石の側面に体を寄せるようにして隠れます。 高さがある石で高低差をつければ視界を遮ってけんかを多少なりとも防ぐことができます。 また、底の砂利に近いところにすき間ができるような石があれば、そこをいざというときの隠れ場所にするでしょう。 ヨシノボリの場合は自分が隠れるために砂利を運んで穴を掘ることもあります。
一方ボウズハゼ類では、石の上は光があたるので好物のコケが生えやすい場であり、石の表面のコケをこすりとるようにして食事をします。 驚いた時や隠れる時は石の下にもぐりこんでしまいます。 石を選ぶ時には、面積の広い平らな石を選ぶとよいでしょう。 石の下に勢いよくもぐりこむので、砂利に埋める側がとがった石だと逃げ込んだ時に自分で体を傷つけてしまうので注意しましょう。
このほかに多くのハゼが見せてくれる行動として、産卵用に巣穴を掘りはじめることがあります。 これを意図的に見せてもらおうと思うときは、ハゼの体よりも大きな石を、平らな面を下にして砂利の上に置くと良いでしょう。 深く砂利に埋めたり、もともと石の下に大きなすき間があったりするとあまり巣穴を作る対象にしないようです。
流木は石よりも移動が簡単で複雑な形が目隠しにもなるのでよいのですが、アクの抜け切った流木でも水を酸性寄りに換えていく作用があるので、水が汚れて黄ばんでくるペースが早くなります。 水草は無くても問題はないと思いますが、わずかながら浄化作用を持っていたり、同居させる魚やエビ類の隠れ場所になったりもします。 また、派手な色をしたハゼ類は水草の色にも映えます。
そのほかにも、見栄えも現地の川に似せよう、というこだわりを捨てれば、いろんな置き物をレイアウトに使うことができます。 実際、自然環境とはかなり異なるものでも飼育に適したものがいくつもあります。 例えばティラミスカップのような陶磁器などは、中に砂利を入れて水草の植木蜂代わりになります。 砂利に直接植えても魚が砂利を掘り起こしてしまう場合などに有効で、高低差による目隠しの効果も生まれます。 また、金魚用のインテリアによくある太鼓橋型の置き物は、橋の下の部分をヨシノボリが産卵用の巣にしたりします。 エサの食べ残しが砂利の間に残ってしまう場合などは小さな皿を沈ませて砂利を乗せ、その上にエサを置いてやると食べ残しがあまり分散せずにすみます。 水槽の水に有害な物質が溶け出したりすることは避けたいですから、ガラス製や陶磁器で、表面に後から着色していないような物であれば結構いろんなものが使えます。 手軽に隠れ場所を作ったりできるので、食器売り場が宝の山に思えるようになるかも?
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ハゼたちはどんな環境を好むのか、あれこれ考えながらいろんな物を配置するのは楽しい作業です。 これらのものをうまくレイアウトして、ハゼたちのすみやすい環境を作ってあげましょう。
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