思いつきショートトリップ2004 その2

近場にルリヨシノボリを探しに行こう!

Watching Ruri-Yoshinobori at not so far area (September, 2004)

 

 夏の休日、晴れて気持ちがよさそうな日にはどこかに出かけたくなるものです。 ならば雨の日には楽しめないところへ行こう!ということで、前の晩に天気予報を見たあたりからちょっと考え始めます。 日帰りで見に行けそうなヨシノボリで今一番会いたいヨシノボリは誰だろう? と考えると・・・そう、ルリヨシノボリであります。 メタリックブルーの模様に弱い私としてはその名もズバリ、ルリヨシノボリはぜひ川で見てみたい魚だったのであります。 (ショップでちょっと具合悪そうにしている個体はたびたび見かけます・・・。) 生活サイクルが狂いがちな私、前日からの高揚感も手伝って徹夜明けみたいな状態でしたが、静岡県方面に向けて早朝出発となりました。

   

  窓の外が明るくなったころから準備を始めて、途中の駅でもまだ早朝という感じ。 ちなみにこの日は私の休日が平日だったために駅は戦場に向かうネクタイ戦士の放つ緊張感に支配されています。

The station is in morning rush hour.

 

 長津田の駅で乗り換える合間には、私が東急で一番好きな車両、2000系に遭遇。 東京メトロ、東武鉄道との乗り入れがあって、ラッシュには100本近い電車が走るこの路線にあって、3本しかないレアな車両です。( この車両特有のヒューーーンというかっこいいブレーキ解除音を聞いてみようかな、という方はこちらをクリック!) 製造開始の少し後に3社乗り入れの構想が具体化し始め、旧型の車両にも乗り入れ改造がされる中、東武線への乗り入れ機器を今も搭載しないまま製造打ち切りとなったこの車両は、歴史の狭間に取り残された感もあります。

A rare car, 2000 type left for Tokyo.

 

 

 長津田からは横浜線で町田まで乗車。 まだラッシュ時といった感じ。 網とか持ってる私としては、混んでない方の流れだったのは幸いでした。

A station of Yokohama line,"Nagatsuta" was also in rush hour. 

 

 

 町田からは旅行気分たっぷりの小田急ロマンスカーに乗るので、乗り換えついでに朝食を買ってから乗り込むことに。 ・・・でも新幹線の駅みたいに駅弁売ってるのとかは見ないので、結局マック。 これはこれで結構好きですけどね。

I got breakfast here.  It is called "Mac" in Japanese. 

 

 

 ロマンスカーはその行き先などから”はこね”、”あさぎり”などのいろんな名称が付けられていますが、私が乗ったのはサポート1号。 ずっと前から気になっていたのですが、サポートなる命名センスってどうよ?? ハテナが大半の利用者の頭脳に出現したはず。 まあ、仕事に使う人がスーツ姿の臨戦態勢で”はこね”ってのもモヤっとしちゃいますが・・・。

The train I rode was the limited express "Support 1". 

 

 

 ロマンスカーから松田駅にてJR御殿場線にスイッチ。 何気なく出発した日帰りツアーですが、この御殿場線の車両を目にした時に、”し、静岡方面って・・・僕は結構遠くに行こうとしてるんだなー”という感覚に。 この車両は普段都心で見かける電車とは違って、みかん色の帯も鮮やかなJR東海の車両、それも名古屋とかで走っているタイプの車両(313系車両)なのでありました。 正面のガラスは左右に広く曲面を描き、車内からの展望は最高です。 となりは小田急から唯一JRと相互乗り入れしているあさぎり号(小田急側の車両)です。 JR東日本とは仲が悪そうな小田急ですが、ここはJR東海ですしね・・・。

This is JR(Japan Railway) Gotenba-line car.

 

 ここはここで別のラッシュに遭遇。 こんな中に一人で網とカメラとリュックを持って乗っていると、”芸能人ですか?”とか声をかけられそうな気もしてくる変な空気。 今回はそんな声もなく(落ち着けばあたりまえ)、ある駅を境に車内は一気にローカル線の趣になっていきます。

 It was student's rush hour.

 

 

 単線の線路は緑の深い松田付近から富士山の裾野に向けてさらに分け入っていきます。 レールの溶接もされていないので、新型車両の軽快なガタンゴトン(というよりカタンコトン)という音が響いてきます。

The scene was going into local area.

 途中の駅では反対方向の電車とすれ違い。 ここにはまだ国電時代からの旧式車両、115系車両も細々と活躍しています。

A station in the mountains.

 富士山が横目に迫るあたりに来ると、列車はさらに山間部へと入っていきます。 深い緑の中を走る列車は風情があるもので、御殿場線を走るあさぎり号の白い車体などはとても絵になります。

There are many tunnels around Mt. Fuji.

 

 山あいを抜け出すと、景色は一転して静岡県の平野部を走っていきます。 地図を見て歩いて旅するのも好きな私、ここはローカルな駅で途中下車してみることに。 いかにも本数が少なさそうなこの駅、走り去る電車を見送ると、”本当に良かったのか、これで・・・。” 的な不安も少々。

The train went out to the Shizuoka Plain. 

 

 

 ・・・だいぶ歩きましたが、家並みなんかを眺めながらてくてく歩いて、東海道線の線路までやってきました。 と、ピョーーッという聞き覚えのある警笛が。 元鉄オタとしては、それが何らかの電気機関車の声であることはわかるのですが、時計もあまり気にせず歩いていたので昼間だし貨物列車かな、と思ったのですが・・・。 接近してきた音がして振り向いてみると、なんとブルートレイン! それも、九州に行った時に乗ったので何となく思い入れのある”さくら・はやぶさ”号! 緑にも映えるしやっぱりかっこいいなぁー。 最後尾の電源車の轟音が町に響いて、列車は走り過ぎていきました。

I met the limited express with sleepers, "Sakura-Hayabusa".  I rode it when I went to Kyusyu to watch Mutsugorou.

 

 

 そして目ざしていた川に到着! 富士山のどこかの地層から湧く水なのでしょうか、とてもきれいな水が流れています。

The water flowing from Mt. Fuji area is very clear.

 

 大きなニジマスらしき魚もいました。 ドナルドソンと呼ばれるものでしょうか。 岸の土手から見たので正確ではないですが、70cmくらいあったのではないかと・・・。

A very big rainbow trout is found.  Maybe, it was the type called "Donaldson".  It was about 70cm.

 

 岸を下りてみると、クリアーな水にしばし見とれます。 透明だから勘違いしやすくて危ないですが、けっこう深いです。

 Though the clear water looks shallow, it was very deep.

 

 さて、水中を覗き込んでみると・・・。 お!いたいた、ヨシノボリの幼魚です。 頬の斑紋が出始めたばかりのシマヨシノボリでしょうか。 幼魚サイズだと判別が難しいのですが、尾びれの基底部のY字型の模様が尾びれまで達しているところにも注目で、これがこの川でシマヨシノボリと同定するときのわかりやすい基準にできます。

The goby I met first on the day was Shima-yoshinobori.  The spot on the tail like the character "Y" is arrived to tail fin.  It has red spots on their cheek. 

 

 こちらは大きなヌマチチブのメス。 人間の目には見えづらいような形でも環境のバランスが崩れると、ヨシノボリに勝って生息数が増える魚です。 この川のように環境が乱されていない河川では不思議とヨシノボリよりも少数派であるところが多いように思います。

This is a big, strong goby, "Numa-Chichibu".

 

 実際に川に入ってみないとわからないことなのですが、この川は深いところが多く、泳ぎの苦手な私に観察できるところには小型の個体しかいないようでした。 で、何を見に来たんだっけ・・・。 尾びれの基底部の模様はやはり尾びれに達しているように見えます。 しばらく判別のためにジーッと見ていたのですが、この岩の上にいるのはみんなシマヨシノボリのようです。

Many young Shima-yoshinobori were found on a rock.

 

 おっ!と思わせる個体に遭遇。 これは・・・そう、ルリヨシノボリ初遭遇であります! 尾びれの基底部にネズミーランドのミッキーさんの耳のような形の模様があるのが特徴です。 この模様は尾びれには達していません。 黄色味が強く、しばらく見ていると雰囲気でも判別できるようになってきます。 記念すべき・・・と言いたいところなのですが、これらの幼魚には申し訳ないものの本音を言うと・・・頬の瑠璃色斑点が見たかったなかぁー、みたいな。 溺れずに観察できる範囲で言うと、流れの早い平瀬と小規模な淵にはほとんど魚が見られず、大きな深い淵に魚が集まっていました。 ルリヨシノボリはシマヨシノボリよりも深いところに多く見られました。

This is the Yoshinobori that I wanted to see, "Ruri-Yoshinobori"!!  The spot on the tail like the character "V" is not arrived to tail fin.  A big individual has small blue spots on their cheek, though this young does not have them.  

 

 ウグイらしき集団がすぐ近くまで泳いでくるのも環境のよさを感じます。 岩の表面をつつくようにして群れで食事をしているようでした。

A croud of "Ugui" (Leuciscus or Phoxinus ???) is found here and there.

 とか思っている間に、綿棒の矢を足元に射られたような(?)感覚がして見てみると・・・。 ウグイの集団が我が足をつついています。 古来の里山の川ってこんな感じなんだなぁ〜、なんていう感動にちょっと浸りました。 種類までじっくり見ませんでしたが、タカハヤも混じっているのかな?

They often came around my foot.

 

 少し移動して川を見てみると、青い色の水がなんとも涼しげな光景も見られました。 けっこう歩いて疲れていたので、ひととおり魚も見られたし、けっこう家から遠くまで来てしまったし、ちょっとあっさりですが遅くならないうちに帰ることに。

This river's blue was very beautiful.

 

 さて、またうろうろと移動して、別のローカル線の駅に到着。 伊豆箱根鉄道という地方私鉄の駅です。

A local train, Izu-Hakone railway.

 

 山の方の駅でもなく、かといって都会の住宅街の駅とも違う、いい感じをかもし出している三島二日町駅。

A local station, Mishima-Futsukamachi.

 

 やってきた列車にはいつぞやにも見たような学生ラッシュが発生しておりました。 そして、小田原から再び小田急ロマンスカーで疲れた足を休めて帰ろうかな、という野望が。 ロマンスカーは1時間に2本くらい走っているので、なかなか便利であります。

A evening rush hour had begun on the local train.

 

 ・・・と思ったら、事件発生! ロマンスカーはあと1時間以上待っても走らないじゃん! 天候とか保線関係の事故じゃないし、急行や各停は走っているのに特急を走らせないってのはいかがなものでしょうか・・・。

Because of a railroad accident, a limited express I was going to take would not go, this told.

 

 納得いかないまま椅子の固い長椅子の急行に乗って帰ることに・・・。 小田急さん、そういうの多いんですよ・・・ラッシュの時間に、ラッシュ方向に回送が頻繁に走っていたり・・・。 ・・・まあ、それはともかくとして、ルリヨシに初遭遇できたし、脳内シマヨシ分布データもまたひとつ加わったということで、満足なショートトリップになりました。

I had no choice but to take a commuter car to go home.....  

(近場にルリヨシノボリを探しに行こう! おわり)

 

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