ムツゴロウ観察と奄美探索!

2大テーマツアー!

The big tour of "Mutsugorou" watching and Amami-Oshima island  (August, 2004)

 

●おまけページ①    

寝台特急さくら・はやぶさの旅

   

 ここしばらく、出発地点は羽田か成田という感覚が身についていた私ですが、今回は東京駅からの出発! 横浜駅からの乗車という手もあったのですが、ここは趣を重視ということで。 実際、夕暮れの東京駅に立ってみると思ってた以上に感慨深いものがありました。

 

 

 駅の中に入ると、通勤帰りの電車群のなかでひっそりと寝台特急の表示が。 自分が乗るとき以外は何とも思わないものなんですよね。

 

 東京から九州までの長い道のりのうち、下関までを引っ張ってくれる、EF66型電気機関車。 長崎行き「さくら」と熊本行き「はやぶさ」をまとめて引っ張ってくれちゃうパワフル機関車です。 品川の車庫から東京駅に入った客車の前方に、発車間近に連結されます。 東海道経由の寝台特急はどんどん削減されつつありますが(さくらとはやぶさもかつては別々の伝統的な列車だった)、元祖ブルートレインの勇姿は今も人気の的であります。

 

 北斗星やカシオペア、トワイライトエクスプレスといった近年の豪華列車の先駆けとなった、B寝台1人用個室「ソロ」。 このほか、伝統の食堂車(現在は廃止)に加えて、ロビー車両を始めて連結したのも「はやぶさ」でした。 北海道だけでなく、九州の大地へ向かう夜行列車にももう少し力を入れてくれればなぁーと思う私。 伝統の「つばめ」という名を冠する列車を見事に現代に復活させたJR九州に、個人的には期待しているのですが・・・。 私はこの個室が大好きなので、今回もしっかり予約キープ。

 

 通常のB寝台と同じ料金でこのプライベート感、なんともお得に思えるのは私だけでしょうか。 さらに上段側を予約できると、見晴らしの良い曲面ガラスで明るい室内の部屋なのですが、天井が高いこちらの部屋も私は嫌いじゃありません。

 

 こちらは一般のいわゆる開放型寝台。 夏休み中でありながら、ちょっと空席が目立ちますね・・・。 列車として新幹線「のぞみ」に負けない魅力が備わるよう、車両的な工夫と宣伝を少し行えば、九州への豪華列車という需要はけっこう生まれると思うんですけどね・・・。 ちなみにこの光景はジブリアニメの「おもひでぽろぽろ」にもかなりリアルに描写されていますね。 あれはにぎやかでない車内を逆に強調して利用した演出でした。

 

 列車は東京駅を出発、車窓に目を奪われているとあっという間に横浜です。 時速80Kmくらいの心地よいスピードで都会の喧騒の中をすり抜けていきます。(鉄道オタクたるもの、「ガタンゴトン」という音からおよその速度が直感的にすぐわかるもの・・・ちなみに私はあくまで元オタク。) このロビー車両は寝台の席よりもくつろげるということで、すぐに人が集まってきます。 

 

 東海道を走破するこの列車の車窓は、かつて電車であちこち旅行しまくっていた私にとっては見覚えのある風景の連続。 感慨にふけっていると、気がつけば深夜の大阪駅。 関西圏は東京よりも高速輸送が発達しており、「さくら・はやぶさ」号もパワフルなEF66によって時速100Kmを超える速さで快走です。
 

 深夜になると、ロビー車両も普通のホテルロビーと同様に人の気配がなくなります。 でも、眠れない人や喫煙の場として、夜も照明を消してしまうようなことはありません。
 

 心地よい振動に揺られて軽く眠りに落ち、目が覚めるとちょうど夜明けごろ。 ちびっこ電車マニアのように興奮気味の私には、寝台特急の行程で爆睡なんてありえないのであります。  中国地方の大動脈、山陽本線の深い緑をEF66のライトが切り開いていきます。
 

 空は見る見るすみれ色になり、列車はとある街の早朝にさしかかります。 このあたりは東京や関西ほどロングレール(つなぎ目を溶接したレール)が浸透していないので、ガタンゴトンというリズムが今も思いっきり体感できます。 ちなみに、機関車の引っ張る客車列車のリズムに通勤電車と違った趣を感じるのは、客車列車が1両21mで通勤電車より1m長いため、リズムも普段と少し違うものになるからだと私は思っています。 私はもちろんこちらのリズムが好き。
 

 少し長めに停車する駅でEF66の勇ましい表情をパチリ。 実はこのEF66型は当初、パワー重視の貨物専用として運用されましたが、それまでの四角い機関車に代わり、昭和の末ごろにファンの要望に応えるかたちで満を持してブルートレインを牽引することとなりました。
 

 周囲も明るくなってきた頃、列車は瀬戸内海沿いを疾走。 動力が分散されている街の電車と違い、すべての車両を先頭の機関車が引っ張って走るという姿がまたかっこいいんですよね。 ちなみに、街中の電気で走る列車を「電車」、ディーゼルエンジンで走る列車を「気動車」、機関車の動力が電気でもディーゼルでもSLでもこのように引っ張られる形の列車を鉄オタ一般に「客車」といいます。 趣いっぱいの客車列車ですが、現在全国的に風前の灯火となっています。
 

 後方に流れていく景色、通常は車掌さん越しにしか見られないものですが、この列車では自分が車掌さん視点で眺めることができます。 車窓は朝の瀬戸内海。
 

 しばらく瀬戸内海を見て走った後、再び山間に入っていくと、東京からずっと引っ張ってきてくれたEF66とのお別れが近づきます。 EF66のラストスパートがまた感慨深し・・・。(私だけかも?)
 

 列車は下関に到着。 ここでEF66型電気機関車とはついにお別れです。
 

 役目を終えて去ってゆくEF66。 多くのファンやちびっ子が見送りに駆けつけます。 子供に夢を与える貴重な列車、絶対になくしてはいけませんよ、JRさん!
 

 さて、ここから九州に入るまでの関門トンネル専用の機関車EF81−400型機関車にバトンタッチ。 EF66に代わって現れた四角い機関車に、子供たちは人見知り気味??
 

 九州入りの感慨の間もなく、トンネルを抜けたらそこはもう火の国九州の大地。 ここからは赤い機関車、ED76型に交代です。 ちなみに国鉄時代からの伝統としては、直流電源で走る機関車はEF66のように紺色、九州のような交流電源区間の機関車は赤、どちらも走れる機関車がEF81のようにローズピンク色となっています。
 

 九州まで来たんだなーと思っているうちに列車は博多に到着。 長らくお世話して下さった車掌さんはここで交代。
 

 列車は朝のラッシュも終わった福岡の街中を抜け、鳥栖に到着。 今度はいよいよ「さくら」と「はやぶさ」のお別れです。 私の乗っていた個室が連結されている「さくら」とロビーのある「はやぶさ」の間の扉も閉じて、二つの列車に分かれます。 私は熊本に向かうため、ここで「はやぶさ」側に移動。
 

 鳥栖では、待機中のED76が「さくら・はやぶさ」のヘッドマークを付けているのを車窓から発見。 EF66が付けていたものとは異なる、JR九州バージョンです。
 

 今日はいよいよ終点の熊本に到着します。(世界の車窓から、石丸謙二郎さん風。)

 ED76のような赤い機関車とブルートレインの鮮やかなコントラストが私は大好き。 前方には熊本駅に隣接する車庫の様子が見え始め、長かった旅も終着目前です。

 

 

 そして、終点熊本に到着。 熊本まで乗ってきたお客さんはやはりあまり多くない様子・・・。向こうのホームには、JR九州の手によって復活した特急「つばめ」787系電車の姿が。 伝統あるその名前は、新たに開通した九州新幹線の愛称となって後世に受け継がれました。 この「はやぶさ」も、JR九州の手によって末永い命を与えられればいいのになーと思うのであります。 ・・・鉄道の旅を満喫できる寝台特急、この趣をなくさないでほしいですね。 寝台特急「さくら・はやぶさ」の旅、これにて終了です。 

 

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