沖縄本島ツアー2003秋!!

 

2日目  3rd November 2003    

「楽園の最上流」

   
 川へ行くとなると普段からは考えられない行動力を発揮する私でありますが、今回も川までの所要時間をきっちり逆算し、明るい時間帯を有効利用するために夜明け前に起床。 プラン上で選べるホテルのうち、最も北に(=川に近い)位置するホテルみゆきビーチからの眺めは良好です。 この日も天気は良さそうで、空はスミレ色に染まっています。 余談ですが、このとき巨大な流れ星、というかおそらく隕石を目撃。 飛行機より速く、青白く眩しい尾を引いて流れていきました。      I woke early morning that day.  There was very beautiful sky out of window.

 

 この日はとりあえず行ったことのない川に行こうと思ったのですが、遠すぎると移動時間がもったいないし、かといって近くの川はそこそこ行ったことはあるし・・・。 川も地図で見るとほんとにいっぱいあるのですが、北に向かって名護市を出ると、意外とあっさり手付かずの自然に触れられたりします。 そしてひとつ選んだ川に上がってみました。(淡水魚の生息地情報の公開は禁物なので具体的な場所は控えます・・・) 写真はその川の支流を上がった先にあった滝です。 巨大な岩がゴロゴロしていて、流れも細いのですが、そんな崖の上にも淵があるのが沖縄の川の面白さですね。 この滝壷には巨大なクロヨシノボリ類のほか、かわいらしいヤマトヌマエビもいました。    There is a waterfall in the upper area of a branch.  Many "Kuro-Yoshinobori" are living there.

 

 これは本流の急流部、ヒラヨシノボリがいそうな場所にヒラヨシのようにへばりついていたクロヨシノボリ。 キバラらしさはなく、胸びれも大きくてクロヨシらしいクロヨシという感じの個体。 こういう個体を見ると、ほかの個体はみんなキバラなのではないかと思えてきます。 したがって、クロヨシ類、ということにしておきます。     The typical "Kuro-Yoshi" living in rapid area of the mainstream. 

 

 そして、上流域のクロヨシゾーンを上がってたどりついた人知れぬ絶景。 なんといってもこの透明度がすごいです! 写真に写っている一番手前の部分でも僕の身長(171cm)以上の深さがあります。 こういう水を見ると、一般にきれいな水と言われる場所でも観光地として人が入っていると水も微妙に清らかさを失うのかな、と思います。 とにかく僕の知る限り静岡の某河川以外に思い浮かばないくらいの清らかな水、足元から深みへ大群でゆっくり逃げていく巨大なボウズハゼたちと巨大なクロヨシたちの天国となっていました。      Then, I went up and found this scene.  There is very very clear water, Many "Bouzu-haze" and "Kuro-Yoshi" are living there like a paradise!!

 

 たいしたことなさそうな写真しか撮れなかったのですが、自作の水中タコめがね(第2回西表島紀行参照)で中の様子を撮影。 その広さと美しさは、美ら海水族館の巨大水槽に巨大ボウズハゼをいっぱい放してあるかのよう。 決して過剰な表現ではないですよ?

 

  さて、朝イチで出発したこの日はまだ時間があって、あちこちまわることに。 車を走らせていると、川に近い道路のそばの木にツマベニチョウを発見! 羽の先端の朱色が鮮烈です。 けっこうシャッターチャンスを狙っていたのですが、結局あまりいい写真が撮れぬまま降参・・・。      "Tsumabeni-chyou" was found beside a mountain road.  "Tsumabeni" means red-edge, "chyou"and "chyou-chyo" means a butterfly. 

 

 そして、川に下りられる道を歩いて下ってみると、今度はオキナワハンミョウの登場です。 地面を小走りする宝石のようです。     "Okinawa-Hanmyou" was running on a woodland path.  It is like a running jewel.

 

 川に到達すると、お次はリュウキュウハグロトンボです。 これまたきれいなお腹が日光に輝き、漆黒の羽にはアクアブルーの金属光沢・・・。 顔もかわいくて、パーフェクト!    Still more, I met  "Ryukyu-haguro-tonbo" around a river. A giant lobster in a river.  "Ryukyu" is another name of Okinawa, "haguro" means black wing, "tonbo" means a dragonfly.

 きれいな昆虫達に満足して川に入ると、「私を見ずにして満足するな」とばかりに天然記念物のコノハチョウが登場! 子供の頃に見た図鑑に載っていた姿を今なお覚えているほどのインパクトあるお姿。 しかし、なかなか羽を開いてもらえず、写真としては今ひとつ・・・。     Surprisingly, "Konoha-chyou" came out too.  "konoha" means a leaf of a tree.  "Konoha-chyou" is a RDB species in Okinawa islands.  

 

 昆虫達にしばらく目を奪われていたのですが、ここでようやく川に目を移すと、そこはまたもクロヨシ天国。 みんなやせもせずに、エサも豊富なんだなぁと感心しながら観察してみると、やはり急流部のクロヨシとは生息環境も体の模様もかなり異なっている様子です。 どれかがキバラでどれかがクロヨシなのか、単に体調が違うだけか、それとも複雑なバリエーションがあるのか・・・。 興味は尽きません。       This area is also "Kuro-Yoshi"'s paradise.  

 

 これは体の黄色い部分が派手に目立つタイプのオス。     This is a male of "Kuro-Yoshi" which has strong yellow.

 

 こちらはメス。 今は繁殖期ではありませんが、お腹は黄色く見えますね。 ちょっと太っている個体もいますが、もしやそれらはキバラで、周年産卵しているなんてことも・・・? これらクロヨシの写真はどれも水面の上から撮っています。 水の透明度がすごくて、ほぼ止水領域にかたまって生息しているのがお分かり頂けますでしょうか。       Females of  "Kuro-Yoshi" was found.  Their bellies are also yellow.  These "Kuro-Yoshi" pics are taken from out of the water. 

 

 この日はまさに沖縄の美しい生き物たちが、一人でやってきた私がよそ者であることを見抜いて次々とその姿を見せに来てくれるかのようでした。 しかし、この日一番の感動はこの後に待っていたのでした。 あまりに感動して、観察に集中して、写真を撮れませんでしたが・・・。  何が感動って、とにかくヨシノボリが多いなあと思ったこの川のすぐ上流にはやはり巨大な淵があったのですが、それを横道から越えたところで見たものは・・・。 ”お、なんか透明なヨシノボリがいるな・・・否!体にうっすら入るあの黒のバンド模様、あれは!” そこにいたのは、アカボウズハゼのメスでありました。 やはりアカボウズハゼは本島からは消えてしまったのかな、と本気で思っていただけに、突然の遭遇に息を(実際は水を・・・)飲みました。 ヨシノボリと水槽で一緒に飼ったらまず追いやられるくせに(だからこそヨッシーだらけのエリアのそばにいたことに不意を突かれた)、なぜか川ではうまくやっていけてるんですよね。 そして、そのエリアをプカプカと眺めていると、強烈に色の出たオスも発見! しかし、さらに! 

 ちょっと流れのある方を見に行ってみると、そこには家で見慣れた体型のプックリな魚が、これもうちと同じように数匹の群れで上流を向いています。 そう、ヨロイボウズハゼのメス群であります! はっきり言って、想像していたような激流ではないのですが、岩肌にピタッとはりついています。 では、オスは? と、ここでひとつ発見。 オスはメスと違う場所のやはり流れの速いところに単独でいたのでした。 うちの水槽でもメスは群れを作り、オスは活発に動く傾向は見られますが、これほどはっきりと別行動をとっているというのは少し意外でした。 それにしても、うちの水槽同様、メスはみんなプックリ。 もしや、少量の卵を何度にも分けて産んでいるのかな、なんて思ったり。 

 ヨロイボウズハゼのオスもきれいな個体がいました。 こちらは何とも近づきづらいオーラを放ち、流れのある場所の石の上から遠巻きにこちらを警戒。 ちょっと近づくとちょっと逃げる・・・。 アカボウズとは対称的な寒色系のきれいな容姿で、お腹の青緑は濃く出ているものの、コントラスト的には薄い、全体的に深いグレーグリーンの体。 うちの個体は地色が薄く、全体がそんな濃い色にはなりませんが、川で見た個体は求愛行動中らしきコントラストはなし(右図参照)。 もしや、頭とお腹がコバルト色になって地色が青白と深い緑にくっきりと色分けされた姿を見た者は、世界で私一人かも知れんぞーー!・・・と思って、MAXではなさそうなオスを見ても変に感動する私でありました。(ヨロイは日本固有種だし、その国内のどの図鑑にも青白い姿が載っていない、という根拠から、ほんとにそうかも・・・とちょっと思う今日この頃・・・。)

  しかし、このエリアにはどちらも普通にいるものの、少し上に行くとすぐに大きい岩のゴロつく斜面になっており、そちらにこれらのハゼがもしいないとすれば絶滅に危険度はけっこう高いな、と感じました。 仮に1日中網を持ってザブザブやったら自分一人の手でも絶滅させられてしまうと感じると、鳥肌が立ちます・・・。 さて、 さらにこのエリアはヤマトヌマエビの天国でもあり、かなり楽しい時間を過ごさせてもらいました。 ・・・で、上の写真は水面の上からなのでダメダメな写真ですが、足元の先に発見した、この川ではあまり見ないルリボウズハゼ。  ボウズハゼの群れに混じることはなく、別行動をとっているようでした。      Later, though I was so impressed that I forgot taking pics, the most amazing scene was appeared.  That is, I saw "Aka Bouzu-haze" and "Yoroi Bouzu-haze" at the upper area!  .....Then, this pic is "Ruri Bouzu-haze".  We cannot see them often in this river.    

 

 さて、だいぶ夕方になってきて帰ることにしましたが、その途中(というかけっこう遠回りして)、危険な(?)観光地としても知られる「タナガーグムイ」に寄ってみました。 前から地図では見ていたものの、実際に見に来たことはなかったのです。 さっそく車を降りて、日が暮れる前にパパッと見てこようと思ったら、いきなりこの看板。     Today's last, I went to a big pool, "Tanagar-Gumui".  This is a warning indication of it.

 

 そして、備え付けのロープ伝いでないと上り下りが無理な崖を下り、おお、見えてきた、と思ったら今度はこの看板・・・。     After going down the cliff, then there is this warnning.....

 

 泳ぎのダメな僕は飛び込む気もさらさらないし、看板は見なかったことにしてようやくタナガーグムイを拝見。 静かで幻想的な空間・・・のはずですが、昼間に”美ら川巨大ボウズハゼ水槽”を見てきた僕の目には、失礼ながらジャストアワンノブグリーンレイク。 しかし流れ込んでいる急流のところに行ってみると、これまたヨシノボリとボウズハゼの天国。 じゃあ、この上にも美しきボウズたちの国が・・・と思ってはみたものの、落ち着いて地図を思い出すと、この上には普久川ダムがそびえているのでありました。      This is the "Tanagar-Gumui".  "Tanagar" means lobster with very long arms.  "Gumui"means a lake.  These are words of Okinawa language, even the Japanese visitor cannot understand them.  

 

 かつて、これほど充実した一日があっただろうか・・・。 そんな一日の締めくくりにホテルに帰る途中のスーパーで今度は・・・ ・・・格安ルートビア6缶セットに遭遇! 実に1本46円! さらに、昔から自分の中でのみ大ヒットなおかし、「おさつどきっ」の塩バター味にも遭遇! なぜか関東ではプレーン味しか見かけないのであります。

 最高級に充実した一日は最高級の夜食をもって終了、残すは最終日を残すのみとなりました。      I found canned root beer!  I relished it in my room.

   

 

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