家族旅行の目的地は、会いたいハゼのいる場所にしよう! その2

近距離リゾート、グアム。1日限定川遊び

Watching Bouzu-haze in Guam island (New Year 2008)

 

 を連れて旅行に行きつつ、自分も1日川で遊ぶという、ダブル目的の旅シリーズ。 回はその海外編第2弾、目的地は年末年始のグアムであります。 アムにした理由は、1.近くて外国としては安いこと。 2.親が楽しめそうな場所であること。 3.現地の魚たちを見てみたい場所であること。いうことで、安い海外旅行先というイメージはあれど、目的地としては十分な場所だったのであります。

 に淡水ハゼについては、以前にサイパンを探索しており、近くのグアムも同じような魚がいることが予想されます。 ゃあ見に行かなくてもわかっているじゃないか、ということなのですが、グアムについてネットでいろいろ調べてみると、どうやらサイパンよりも川の水量が多いようなのです。 まり、サイパンにはいないボウズハゼ属の魚や、ヨロイボウズハゼの仲間が好む環境もグアムにはありそうなのです。 た、サイパンよりも南に位置することから、海流的に考えても、ニューギニアやカロリンなどの南方にしかいない種類の分布の北限になっている可能性があるわけです。

 らに、少し前にグアム産のニジイロボウズハゼ類の標本をたくさん拝見する機会があったのですが、一見サイパンで見た種類にも似ていたものの、ナンヨウボウズハゼが 1匹も混じっていませんでした。 イパンでは、ナンヨウボウズハゼが少数ながら混じって生息していて、分布域としてはグアムも分布域に入るのに、グアムにはナンヨウボウズハゼがいないとなると、何かしら違った環境があるのかもしれないと思っていたのです。

  ・・・などなど、いろんな条件からして一度は行っておきたかったグアムに、今回初上陸であります!

   

 きなりハゼの写真から始まるのは珍しいのですが、今回探索を予定していた日の前日、観光地となっている滝を訪れた時に目にした光景です。 こでは、観光地の水辺には必ずいると言ってもいい、テラピアが最初に目に入りました。 ー、ここはダメか、と思っていたのですが、滝つぼを覗いてみると大きなユゴイがたくさん。 ゴイは海との行き来ができる環境に住む在来魚なので、それなりに悪い環境ではないことがわかります。 ゃあ、ハゼがいそうな平瀬をちょっと見てみよう、と思って近寄ってみると・・・。

 らかにボウズハゼ類と思われる遡上集団を目撃! ンダルなんかはいていないので近寄れなかったのですが、ひとまずズームをいっぱいに効かせて撮影してみました。 ンヨウボウズハゼ属と思われる魚たちでしたが、体の模様が淡くてにわかには正体がわからないものも・・・。 光地でもこの様子なら、ハゼを見ずに帰国することはなさそうだな、と胸が躍った瞬間でした。

 

 

 正月のグアムは乾季にあたり、天気は連日快晴! テルのそばの湾に朝日が差し込むと、とても美しい色に染まっていきます。

 

 

 地で詳細な地図をゲットして、ガイドブックと合わせていろいろ見て、川に出やすそうなところから歩き始めます。 ンタカーを走らせて、一見何もないところで下車。 正月の朝ですが、すでに暑くなり始めています。

 

 

 し歩くと、看板も何も無く、道がいくつもに枝分かれしていました。 子にならずに帰って来られるのだろうか・・・。 なみに、どこに行っても土は赤土のようでした。

 

 らに進むと、一面の荒野に出ました・・・。 晴らしはとってもいいのですが、少しボー然としてしまいました。 の景色のどこに川が?? そして、帰ってこられるか、少々マジで不安にもなり・・・。 うすれば帰ってこられるか、とっさに名案は浮かばず、とりあえずここからは分岐したところで景色をデジカメで記録しておくことにしました・・・。

 

 熱の荒野で遭遇したトンボ。 身のシオカラトンボみたいな姿ですが、こういう日本で見ない昆虫を見ると、遠くへ来たんだなぁと感じます。
 

 らに30分くらい歩いて谷に下りてくると、ようやくヤシの木や樹木の見えるところが近づいてきました。 形的にも植生的にも、正面を真横に川が流れているようです。 いに到着だ〜という感じ。
 

 して、ついに到着〜! はきれいなエメラルド色をしていて、白っぽい岩がたくさん。 久島の川に似ているなぁ、という第一印象でした。
 

 

 

 

 速荷物を置いて、駆け寄るように水辺に小走りする途中、上から見えたヤシの木の方をチラリと見ると、歩いてきた荒野が見えました。 れを歩いて帰るのか〜・・・。 りは上り坂です・・・。

 

 

 んなことより、まずは川の様子をチェック。 は濁っているのではなく、エメラルド色に光っているような感じでした。 島の五色沼みたいな色です。 して、この段階ですでに白と黒のきれいなハゼが泳ぐ姿が目に飛び込んできました! わてて、今度はゴーグルを取り出します。
 

 

 中を覗いてみると、エメラルド色の世界の中で、強烈な存在感を放つ小さなボウズハゼが! ”すげぇー(色だ)”とシュノーケルを口にしたまま叫んでしまいました。 れは、ニジイロボウズハゼの一種です。 かし、予想していたサイパンの集団とは違った体色をしています。 りゃやばいな・・・(嬉しい誤算)。 

 

 の目立つ姿で、中層をよく泳ぎ、さかんに求愛行動をしています。 ラオのニジイロボウズに似ているなぁ・・・と思うものの、ちょっと印象が違う様子。 もこの美しさはついつい見とれてしまいます。
 

 

 い岩の上でも保護色なんて必要なし!とばかりに、白黒の体色でこっちの様子を伺っています。 た、この個体が特別きれいなのではなく、こういう個体ばかりがたくさんいるのです。 だ、胸びれの後ろの肩のあたりに並ぶ白く輝くいくつかの不規則な斑紋の形には個体差があるようでした。 た、小型の個体の方がきれいな色がよく出ているようでした。 なみに、いわゆるフデハゼの名は、本来このタイプの白黒の体色のニジイロボウズハゼ類に対して付けられた名前だと言われています。

 

 

 

 スは遡上してきたばかりの若魚とともに集団で生活しているようでした。 本のナンヨウボウズハゼと同じような密度と生息形態で暮らしているようです。

 

 

 こ の下には滝があるはずなのですが、ミナミハゼの仲間もけっこう多く見られました。
 

 

 れのあるところで観察していると、ルリボウズが数匹の群れでやってきました。 匹が左奥の石に、1匹はすぐ目の前の石に来て、こちらを警戒。

 

 

 ちらはルリボウズ類の大きなオス。 このルリボウズはどれも大きな個体ばかりでした。

 

 きめのニジイロボウズは、 あまり派手でなく、顔が青い以外は体全体が黒っぽい個体が多いようでした。 型の個体はすでに繁殖期を終えているのでしょうか。 の体色はサイパンの集団にも多く見られましたが、もしかしたら大型の個体は遺伝的にはサイパンのものに近かったりして・・・。
 

 

 ちらは白い部分の光り方が美しい個体。 のハゼは浅瀬や縁、岸辺のワンド風のところなど、流れの形態を問わず生息していましたが、こういう色の個体は流れのあるところに多く見られました。 光を背に受けているときはとても美しく、かなり遠くからでも目立ちます。

 

 人的には、近縁の他種に見られない特徴にどうしても目が行くのですが、胸鰭の後ろに3〜5個くらい並ぶ輝白色の不規則な斑点が特徴的に見えました。体によってはこれが虎の模様のような形をしていて、とてもカッコイイと思いました。

 

 

 て、しばらく浮きながら水中観察を続けたあと、今度は捕まえてケースで観察です。 ジイロボウズに近縁な種類なのは確かですが、あれ? 胸びれに斑点が無い?? ジイロボウズの仲間は胸びれのほか、第2背びれや尾びれにも斑点があるのが普通ですが、この個体は背びれや尾びれをよーく見ればうっすら斑点があるようにも見えますが、ここまで不明瞭な種類は他のニジイロボウズ類では見たことがありません。 しや未記載種?! イパンの個体もひれに斑点があるので、これとも形態が明らかに異なっています。

 

 

 る角度によって体色は違って見えますが、青く光る体はとても美しいです。 うして見ると、胸びれにはほんのわずかに小斑点があるのかもしれませんが、ここまで少ない種類は知りません。

 

 

 ちらはメス。 メスもやはりひれに斑点がありません。 れはかなり珍しい・・・。

 

 

 局、この川で1日遊んでしまって、行きたかったほかの場所へ行く時間はなくなってしまいました。 陽はすでに午後の様相。 じ川の上流や下流、ほかの場所なども含めて、もう1回来ていろいろ見に行きたいな、と思いました。
 

 て、ここからは、ほかに遭遇した生きものなどを少々。ちらはクダマキモドキに似たツユムシ類? ツワムシ級の大きさで、色は鮮やかな緑色ですが、なかなか迫力あるサイズでした。 テルの窓ガラスにて。

 

 

 ちらはハラビロカマキリ。 って、日本と同じじゃん。 しかしたら樹木の移入などの経緯で日本から持ち込まれたのかも。 の長さが短く、鎌が後ろの方まで届くので、どこをつかんでも鎌で引っかかれて流血しかねない、痛い昆虫。 んな経験がトラウマとなり、個人的には要注意生物。

 

 

 ちらは 植物園で入り口に見世物として葉っぱごと取ってきて置いてあった、マダラチョウ類?のさなぎ。 本のオオゴマダラがこんな色のさなぎだったと思いますが、この金色の光沢はやはりすごいです。
 

 テル周辺の花の周りに見られた美しいチョウ。 さに構造色という感じで、一見紺色の地味な色ですが、羽ばたく時にある角度だけ真っ青の金属光沢を発するようにできています。

 

 

 ちらはホテルの窓から部屋に入ってきたヤモリ。 、目が黒いときに見るととても可愛く見える。

 

 

 んな感じで、グアム1日探索ツアー、終了です。 回見たニジイロボウズハゼは何者なのか。の川も同じ種類の魚が分布しているのか。た、この川も滝の下に行けばナンヨウボウズハゼもいるのか。 っこう気になることがいっぱいの島なのでした。

アムは景色もきれいで、治安もよく、とてもいいところでした。 い観光地かもしれないけど、いいところはいい! しかったなぁ。 いし、やり残したこともあるし、多分また来ます!

グアムってこんなとこ。番外編のグアム裏日記はこちら→→→ Click !!  Click !!  Click !!

(近距離リゾート、グアム。1日限定川遊び。 おわり)

 

 

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