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◎2月15日(火)曇 (1日目) 関空→ドバイ国際空港へ(機中泊) ●深夜便 今回のツアー参加者は20人で関東組、関西組ともに10人ずつ。男性7人、女性13人という構成です。関西組は搭乗待合室で羽田からやってくる関東組と合流し、アラブ首長国連邦(U・A・E)のドバイを経由してイエメンの首都、サナアへ向かいます。 集合場所の4階26番カウンターで、ビザ取得のために預けていたパスポートと搭乗券を受け取り、チェックイン・カウンターへ。この時間帯は発着便も少なく、空港内は閑散としています。ドバイ行きのエミレーツ航空EK317便(23:15発)は若干の空席があるようで、希望通り2×4×2シートの窓側2席を確保できました。 ●びっくり再会 39番搭乗待合室で待っていると、22:05、女性添乗員のY・Iさんを先頭に関東組がやってきました。その中に見覚えのある女性が2人。先方もにこにこ笑って近づいてきます。「Oさん、Yさんにそっくり」と思いつつ、不思議そうに眺めていたら「Oです」、「Yです」と声をかけてきました。 「えっ、本当にOさんなの!?」。あまりの叫声に周辺の視線を浴びてしまいました。2人は姉妹で、姉のOさんは12日から同窓会で東京に出て、今日は自宅へ戻っているはず。驚かずにはいられません。鳩が豆鉄砲を食らった、狐につままれた…。私たちの顔はそんな表情だったろうと思います。 ●チュニジアで同行 姉のOさんは秋田県、妹のYさんは長野県に住んでいます。姉妹とは2002年11月に出かけたチュニジア旅行で一緒になり、それ以後、Oさんとメールをやりとりする付き合いを続けています。 自分たちがイエメン行きを申し込んだのを知って後追いしたそうですが、「びっくりさせてやろう」と内緒を通してしてきたといいます。「驚いた顔を写真に撮っておくんだった」といたずらっぽく笑う姉妹。何はともあれ、旅の楽しさがグレードアップすることだけは間違いありません。 ●11時間の忍耐 「積もる話は後ほど」と別れてEK317便に搭乗、それぞれ指定のシートに落ち着きました。23:23、EK317便は雨の関西空港を離陸。ドバイまで7590km、11時間20分の忍耐が始まりました。 《以下、5時間遅らせたドバイ時間で表記》 ●エミレーツ航空 エミレーツ航空には初めて搭乗しました。ドバイに本社があり、これまでにエアライン・オブ・ザ・イヤーをはじめ、世界的に権威のある賞を250以上も受賞している国際的に評価の高い航空会社です。「快適」という評判を聞いて、いつかは乗ってみたいと思っていました。保有機の平均使用年数は4年未満を守り、機材の新しさと安全性を宣伝文句にしているだけに、乗り心地は上々です。 現在、ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカなど世界54カ国の77都市に就航しており、ドバイ−関空間には2002年10月から日本航空との共同便を飛ばしています。 ●高い評価19:20、機内食。チキンとシーフードのチョイスで、自分はシーフードを注文しました。ホタテやイカなどが入った味つけ飯とサラダなど。機内食特有の臭いがないので、抵抗感なく腹におさまりました。日本時間では日付が変わって16日0:20。 乗務員も明るく、「快適」という評価通りの空の旅ができそうです。 ●イエメンって何処? 「その国ってどこにあるの?」、「治安は大丈夫なの?」、「見るものがあるの?」。イエメンへ行くと告げると、友達からは「???」のこだまが一斉に跳ね返って来ました。無理もありません。私自身も数年前はそうだったのです。 イエメンという国に特別の関心を持つようになったのは、旅の友から届いた旅行記「Happy Arabia」(1998年版)を読んでからでした。それまでは「遠いアラビア半島にある国。女王が君臨したシバ王国があり、泥の高層住宅が建ち並び、男性は短刀を差している」程度の知識しか持ち合わせていませんでした。 ●友人の旅行記 「Happy Arabia」はこの国の生い立ち、隆盛期、衰退期を丁寧に記述し、その土地、土地で暮らす人々を活写していました。読後、イエメンへの距離がぐんと狭まって意中の国に浮上。しかし、「目の前でドンパチがあったのよと」聞かされて以来、「危険な国」のイメージが脳裏にこびりつき、出かけてみようなどという気は起こりませんでした。 ●思い立ったら 友人が訪問してから6年。旅行会社から届く冊子には、日干し煉瓦の高層住宅のアップ写真が表紙を飾るものがあり、加えて、旅行先で一緒になった人からも「イエメン、おもしろい国よ」と聞かされて、旅心の琴線がぶるぶると振動するようになりました。 「こうなったら行くしかない」。そんな思いで重い腰を上げたわけですが、「中世アラビアンナイトの世界」のキャッチフレーズがあるイエメンは、期待に応えてくれそうな予感がして、いつになく胸が弾む旅たちです。 ●危険情報レベル3 ツアー参加の申し込みをした直後、在イエメン英国大使館が自国民に対し「英国を含む欧米の権益に対する攻撃計画が最終段階に入ったとの具体的な情報があった」として、特別の注意喚起情報を提供するとともに、大使館そのものを閉鎖しました。 このニュースはかなりのショックでした。「そんなに危ないのならキャンセルしようか」と言い出しかねない心配性の妻が、どうしたわけか「このツアーは危険地域を避けているから」とあまり意に介さない様子です。それだけイエメンへの期待が大きいということでしょう。 ●危うきは避けて 外務省はすでに危険度3「渡航延期勧告」を出し、サーダやマーリブ地方へ行くときはホテルや旅行会社で危険情報を確認してから出かけるように勧めています。今回のツアーはそれらの地域をコースから外しています。 マーリブはかつてシバ王国の首都だったところ。訪れてみたい町ではありますが、今回は安全第一を考えて、はずしたツアーをあえて選んだのです。 ●機内も静かに 食後のひととき、眠れないままにそんなことをあれこれ思っていたら、ようやく睡魔がやってきてくれました。機内も静かになり、寝入った人も多いようです。 |
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