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◎9月6日 (7日目)
 ツェルマット→氷河特急→サンモリッツ泊
 
●3日連続
 ホテルから眺めるマッターホルンは今朝も輝いています。せっかくスイスまで足を運びながら、この端正な姿を見られずに終わる人も多いといいます。3日連続して拝めたのはなににも勝る幸せです。離れがたい思いですが、朝焼けの写真を撮って別れの挨拶としました。

●氷河特急
 ホテルから徒歩10分、氷河特急の始発駅でもあるツェルマット駅へ。スーツケースは電気自動車が運んでくれました。
 8:45、赤い車体の氷河特急が発車しました。座席は2人がけ、テーブル付きの4人がけなど様々です。氷河特急はツェルマットと東南部の高級リゾート、サンモリッツ間270kmを約8時間で結ぶスイスで一番人気のある鉄道です。

●8時間の旅
 氷河特急は1435mmの標準軌間より線路の幅が狭い、いわゆる狭軌鉄道です。1930年の創業で、夏場は日に3往復しています。
 列車は4日に乗ったパノラマ特急と同じように天井部分にも展望ガラスが張られています。静かにホームを後にした列車は、ローヌ谷を下ったり、峠を越えたりしながら約8時間かけてサン・モリッツを目ざします。

●車窓に絶景
 列車はティッシュ駅をすぎ、ランダ駅をすぎると氷河が現れたり、真っ白なピークがが見えたりします。
 首は右へ左へと休みなく方向転換を繰り返します。雪山のあとは深い谷間の集落、といった具合に車窓風景も休むことなく絶景を映してくれます。ワゴンの車内販売もあります。記念にキーホルダーとバッジを買いました。

●変わる民家
 10:47、ベッテン駅、11:44、レ・アルプ駅などを通過し、12:20にはルートの最高所、2033mのオーバーアルプ峠に。川に浸かってマス釣りをしている人を見かけました。
 家の形が変わってきました。これまでは鱗形の薄い石板を葺いた屋根が多かったようですが、石瓦の屋根が増えて、ベランダが姿を消しました。また、名物の花飾りの家も少数派になりましたが、どんなに小さな集落にでも必ず教会が建つ風景だけは変わりません。

●車内レストラン
 氷河特急は3つの私鉄が接続する形で運行されています。13:20、3つ目の私鉄に代わるディセンティス駅で食堂車に移りました。食堂車は3両連結。一行が予約していた車両のレストランは母と息子2人で切り盛りしています。
 野菜サラダ、ジャガイモ、インゲンとビーフの盛り合わせはボリュームがたっぷり。朝食は持ち込みの弁当だったので待ち遠しい昼食でした。味も上々。

●サンモリッツ駅
 15:23、トゥジィス駅を通過。緑の丘陵地が流れ、時々小さな集落が目に入ります。このところのんびりした風景が続き、食後のうたた寝が目立ちます。
 ぼんやりと車窓風景をながめていたら、17:05、サンモリッツ駅に到着しました。7時間30分あまりの長旅でしたが、車窓風景に癒されていたのか疲れは感じません。
 ベージュ色の駅舎には大きな時計塔が聳え、その後背には雪山が光っていました。山岳リゾートの玄関にふさわしい雰囲気です。

●サンモリッツ
 バスで5分ほど坂道を上った町中にホテルはありました。サンモリッツ(1800m)はオーバー・エンガディンの中心地です。1928年と1948年の2回、冬季五輪が開催されたウインタースポーツの拠点でもあります。
 町はサンモリッツ湖を中心に洒落た町並みが広がっています。スイス観光のパイオニアとしての誇りが漂う高級リゾートといわれます。
●サン・モリッツ湖
 ホテルの部屋からはサン・モリッツ湖が見えませんので、すぐ散歩に出ました。坂を少し下ったところに湖を見下ろす展望台があります。雪山を背景にしてエメラルドグリーンの湖面が横たわっていました。
 湖を見下ろす絶好の立地に建つ緑色の三角屋根はバドルッツ・パラスホテル。各国の著名人が常連という最高級ホテルです。

●高級リゾート
 町中をぶらついてみましたが、町は高級リゾートといわれるだけに、ツンととりすました感じが漂っています。商店のウインドーにも値札のない高級品が並んでいて、ツェルマットの庶民的な雰囲気とは対照的でした。
 高級な毛皮のコート姿で散策する観光客も見かけますが、人通りは少ないようです。この時期、サンモリッツは夏の観光が終わって、スキー客を迎えるまでのオフシーズンなのです。
 夕食どき、添乗員が氷河特急全線乗車の証明書を渡してくれました。

 
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