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◎9月23日 (9日目)
 
デルフィ→メテオラ近郊泊

●デルフィ
 ホテル裏手の丘にあるデルフィの遺跡見学です。斜面に建つ民家の庭先の木に赤いザクロがぶら下がっていたり、オリーブの大木が青い実を鈴なりにさせていたりします。
 デルフィは古代世界の命運を左右した「神託の地」。特にアポロンの聖域は有名です。また夏は避暑地、冬のスキーリゾートとしても人気のあるところです。
 
●「世界のヘソ」
 手始めに博物館を見学。人気の遺跡だけに館内は大変な混雑です。階段を上がった2階フロアにアポロン神殿から発掘されたかの有名なオンファロス「世界のヘソ」が展示され、人だかりができていました。順路をたどると、遺跡から発掘された貴重な遺品が整然と展示されていました。

●スフィンクス
 ライオン像など壁画の数々。顔は人間、胴体は羽をつけたライオンというユニークなスフィンクスや踊り子などの彫像…。
 ガイドの口からはアフロディテ、アポロンなどギリシア神話の神様がぽんぽん飛び出しました。館内は息苦しいほどの混雑ぶりで、ゆっくり見学は出来ません。

●アポロン聖域
 この後はパルナス山(2742m)の麓に築かれた「神託の地」アポロンの聖域を見学しました。小道を少し上ると、ローマ時代のアゴラ跡があり、さらに坂道を行くとBC6世紀の宝物殿、アテネ人のストア、アルゴス王たちの奉納像などへと続いていました。
 美術学校の生徒が5、6人ずつかたまって写生をしていました。明るい若者たちでした。

●1本だけオリジナル
 アポロンの聖域に足を踏み入れました。ギリシア神話によると、ころはメケーネ期。この地にやってきたアポロンは大地の母神ガイアの息子ピュトンを倒して守護神になり、それ以来、デルフィは聖域となって王様たちの神託の場になった、ということです。
 聖域の中心はアポロン神殿。デルフィの町を見下ろす高台に6本の円柱が立っていました。神殿はなく基台だけです。かつては15本のドーリア式円柱が神殿を支えていたそうですが、6本のうちオリジナルは1本だけです。

●異なる雰囲気
 当時、ヨーロッパやオリエントの王様たちが戦争や後継ぎ、統治などの重要な問題について神託を受けるため、はるばる海を渡り、山を越えて訪れたといいます。
 これまで見てきた古代都市遺跡とは雰囲気が違うようです。欠けた基台や崩れ落ちた建物にも威厳が感じられます。神託の地のなせる技?なのでしょうか。
 さらに上へと進み、古代の原型が保たれている劇場まで上ると聖域全体が眺望できました。

最上部に古代競技場
 遺跡の最上部に古代の競技場があります。直線200mのグラウンド、その両サイドに石造りのスタンドが設けられており、1段高いところには高貴な人々の観覧席がしつらえてありました。
 ここで行われた競技が後に近代オリンピックとなって花開いたわけです。

●いまは3本に
 少し離れたところにアテナ・ブロナイアの聖域があります。3本の円柱が復元されたトロスと呼ばれる円形の建物です。
 当時は大理石の円柱が20本もあったそうです。パンフレットやガイドブックには必ず登場する観光名所で、大勢の観光客が押し寄せていました。
 余談ですが、デルフィは富山県利賀村などと姉妹都市の縁結びをしていると聞きました。

●真っ白な綿花畑
 バスはメティオラの近くのカランバカに向かっています。糸杉などの緑の中に茶色の屋根と白壁の家の集落がめだちます。
 収穫期を迎えたスサリア平野の綿畑は一面に白い綿花をつけていました。真っ白な綿花畑が延々と続く光景を見るのは初めてです。平野はトマト、ビート、綿などの実りの季節。収穫を満載したトラックが車体をきしませながら行き来していました。

●七面鳥やアヒル
 農村地帯は続いています。エーゲ海とその島々に気を取られがちなギリシアですが、内陸部にはまったく違った顔がありました。
 農家の庭先で七面鳥やアヒル、ガチョウ、鶏などが走り回っています。いずれも食用ですが、七面鳥は嫁いだ娘さんにクリスマス用としてプレゼントされるそうです。

●薄暮に奇岩群
 「メテオラの奇岩」が見えてきました。先端がやや尖った岩山、ドーム型の岩山…。 雲が多くて薄暮状態。岩山がかすんでいました。
 ホテルでの夕食後、民族舞踊のアトラクションを見物。若い男女が民族衣装を着て時にスローテンポで、時に激しいステップで踊ってくれました。一服の疲労回復剤になりました。

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