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◎9月15日 (1日目)
 大阪空港→成田空港→ロンドン泊

●気になる台風
 7:10、搭乗券を受け取って成田空港行きの15番ゲートへ。待合室のTVは台風5号が近畿地方へ接近、私の住む北陸地方も今夜から影響が出始め、明日は暴風圏内に入るとの予想を伝えていました。
 8:55、日本航空JL-152便は、定刻より20分遅れて離陸しました。ドル箱路線のはずですが、機内には空席が目立ちます。不況の影響で搭乗客が減っているのでしょうか。

●「島巡りコース」
 ギリシアを巡るツアーは多くありますが、これまでは本土観光やエーゲ海クルーズを目玉にしたものが中心でした。「ミコノス島やサントリーニ島に泊まり、島内をゆっくり観光したい」。しかし、希望を叶えてくれるツアーはなかなか見当たりませんでした。
 ところが今回、ミコノス島に2泊、サントリーニ島に1泊、クレタ島に2泊、しかも島へは連絡船で渡るという、願ってもない企画が現れ、胸を弾ませる思いで参加しました。私たちは新企画の第1陣として、勇躍出発することになったわけです。

●参加者は22人
 同じ思いの人が多かったのでしょうか。ツアーの参加者は男女それぞれ11人の計22人です。うち夫婦は10組。にぎやかな道中になりそうです。
 ツアーに同行する男性添乗員は、会社切ってのギリシャ通(自称)で、このコースの企画者でもあります。「大船に乗ったつもり」でついていけそうです。

●ほぼ満席
 14:25、ロンドン・ヒースロ航空行きの英国航空BA008便は定刻より30分遅れて曇り空に舞い上がりました。機内は高齢のツアー団体客でほぼ満席。
 15:10、「現在の高度は9500m。これからロシア上空に入ります。ロンドンは小雨」との機内放送が流れました。

   《以下、8時間遅らせたロンドン時間で表記》

●サービス良好
 機内の厨房前に「好きなものをご自由に」とパンやスナック、クッキーなどを盛ったワゴンが置いてあります。スチュワーデスがたびたび座席を巡回して飲み物をサービスします。日本人のスチュワーデス2人も笑顔が素敵です。
 私はエコノミー派(特別の場合を除いては)です。他の航空会社も利用していますが、これまでではもっともサービスが良いように思われます。

●雲が下界遮断
 広大なシベリア上空を飛んでいるはずなのですが、分厚い雲に遮られて下界の風景はまったく望めません。16:55、「あと1時間でヒースロ空港に着きます」との機内放送が流れ、辺りに一瞬のざわめき。
 ツアーの添乗員たちが動き出しました。着陸後の手順などを説明しているのですが、私はなぜかこの雰囲気が好きです。イギリスへの入国届を書いていると、機はどんどんと高度を下げ、「右手にバッキンガム宮殿が見えます」との機内放送がありました。

●強力なX線
 18:25、ヒースロ空港に着陸。日本時間は16日2:25です。曇り、気温18度。乳白色に包まれた風景は、まさしくロンドンでした。北アイルランド紛争を抱えるイギリスはテロに神経を尖らせています。
 特に空の玄関、ヒースロ空港の警戒は厳しく、セキュリティーのX線検査装置も最新の設備を導入しているといわれます。カメラ雑誌や旅行会社のパンフレットなどでも「強力なX線なので、未現像フィルムは手持ちで」と、注意を促しているほどです。今回は係官に直接手渡しして検査が受けられるように、フィルムをバッグに入れて持参しました。

●スーツケース放置
 入国手続きを済ませて、ターンテーブル前に行くとポーターがいません。スーツケースを1カ所にまとめて待ちましたが、ポーターはいっこうに現れません。
 「いったん外へ出ましょう」。様子が飲み込めないまま、スーツケースをそのままにして添乗員の指示に従いました。

●システム違い大慌て
 出迎えてくれた女性の現地ガイドが手荷物だけの一行を見て驚いた様子です。「スーツケースはどうされました?」。一同キョトン。ガイドさんによると「ヒースロ空港では、スーツケースは各人が手運びして外に出、そこで待機しているポーターに渡す仕組みになっている」とのことです。
 空港内には出入国手続きを済ませた乗客のほか、正規の職員か特別許可を得た人以外は入ることが出来ないと言います。「いったんゲートを出てしまったら、2度と戻ることが出来ません。さて、どうしたものでしょう」。ガイドの言葉に不安が募ります。

●相性悪い空港
 ヒースロー空港とは、どうも相性がよくないようです。以前にも手持ちのバッグを全部開けれられたことがありました。のど飴袋の内部に貼ってあった湿気予防用のアルミ箔が引っかかったのです。
 カメラの裏蓋まで開かれたり、さんざんな目にあい、そのときから「ヒースロー」に苦手意識が芽生えてきました。

●パスポート提出
 ターンテーブルの前にスーツケースを放置したままです。さあ大変なことになったものです。ガイドが近くにいた空港職員に何事か相談しています。
 しばらくして、職員が「全員のパスポートを出せ」といい出しました。命の次に大事なものですが、いまとなっては従うよりほかありません。下着の中にしまい込んだのをごそごそと出して渡しました。職員は無愛想な表情で奥に消えて行きました。

●ガイドの助け船
 いらいらしながら待っていたら、スーツケースを積んだ大きなカートがやってきました。職員が特別に計らってポーターを中に入れてくれたらしいのです。パスポートも無事に戻りました。ガイドさんの殊勲だったのです。
 スーツケースを積み込んだバスは安堵と疲労の一行を乗せて、ガトウィック空港近くのホテルへ向かいました。19:45。サマータイム中ですが、辺りはもう真っ暗になっていました。  

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