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◎9月18日 (4日目)
 デロス島→ミコノス島泊

●白壁を染る朝日
 7:30、ホテル近くの岬に朝日が当たり、白い建物が赤く染まり始めました。朝食まで周辺を散歩しました。
 高台の民家に見事なブーゲンビリアが咲いていたり、湾内に停泊中のヨットが朝日に輝いたり。朝のリゾート気分を満喫できました。
 
枯れ枝に花
 海岸の岩場でアザミの花を見かけました。枯れた枝葉が広がる中に紫色が鮮やかでした。夏のギリシアは雨がほとんど降らないそうで、野草の枝はことごとく茶色に変色しています。
 晩秋から降る雨に備えてじっと耐えています。この時期、野草の花には滅多にお目にかかれません。アザミの花に巡り会えたのは幸運だったようです。

●デロス島
 中心部の桟橋から遺跡の島、デロス島行きの連絡船に乗りました。停泊中の大帆船の横を通過すると、丘の上に5連風車が見え、次第に遠ざかっていきました。
 デロス島はBC5世紀、対ペルシア戦争の戦略基地としてギリシア全土の都市国家同盟本部が設けられて栄えたところです。その後は東西貿易の拠点として繁栄し、ローマ時代には奴隷市場もあったそうです。
 しかし、度重なる侵略や略奪のために衰退して無人島になってしまいました。遺跡のみが当時の繁栄ぶりを今にとどめています。

●島全体が遺跡
 30分あまりで到着しました。桟橋を渡りきると、そこはもう遺跡群。真っ赤な服装の女性が自分について来いといいます。従っていくと、遺跡の石材の上に立ち、大勢の観光客を前にイングリッシュ解説を始めました。
 流暢な解説なのでしようが、ほとんど理解できず、貴重な時間だけが過ぎています。

●勝手に見学
 1カ所が終わると、またついて来いと促します。とても付き合い切れませんので「勝手に見学する」むねを告げて、別の順路をたどることにしました。
 アポロンの聖域、アルミテス神殿などを眺めながらアゴラを抜けて、遺跡のシンボルであるライオン群像へ。この遺跡も崩壊がひどく、大きな石材がごろごろしています。

●動物たちの糞
 遺跡のいたるところに動物の糞があます。雑草すらまばらな赤土と岩場ですが、ウサギ、山羊などが夜な夜な餌を求めて出没しているようです。
 時々、ピ、ピッと笛が鳴ったり、怒鳴り声がしたりして静寂を破ります。木陰などで目を光らせている監視員の注意です。柵の中に入ったり、石を拾ったりの悪さをすると、すかさず「注意」が飛んできます。

●聖域のライオン像
 ライオン群像は小高い斜面にありました。5体が並んでいますが両足がなかったり、片足がちぎれていたりして痛々しい姿です。
 その後、聖なる湖(水涸れ)の中を通って休憩所へ。湖の周辺にはメロンの親戚のような実を付けた植物などが多く、動物たちはそれらを狙うようです。

●博物館を見学
 強い日差しと照り返しでのどがカラカラ。売店で買ったボトルはたちまち空になってしまいました。元気が蘇ったところで、売店の隣にある博物館を見学。遺跡から発掘された壺や壁画の一部が展示されていました。

●背後に紺碧の海
 坂道を上ってキントス山の麓へ。遺跡群の向こうに濃紺のエーゲ海が見渡せます。ヘルメスの家、イシス神殿、ヘラ神殿を通ってイルカの家、仮面の家などを見学しました。
 破壊がひどい遺跡の中ににあって、イルカの家のモザイクはかなり原形をとどめていました。

●広大さに感激
 坂を下りながらトライデントの家、ディオニソスの家のモザイク、クレオパトラの家(エジプトのクレオパトラとは関係なし)、その他の住居群を見て遺跡の見学は終了しました。
 広大な遺跡群をざっと見学しただけですが、予想外の収穫がありました。

海底まで見えた
 ミコノス島へ戻る船上から島内にぽつんぽつんと建つ黄色い屋根の建物は研究機関の施設です。研究者が常時、泊まり込んでいると聞きました。
 デッキから覗くと海底がはっきりと見えました。浅瀬ならともかく、大型の船が行き来する深い海底まで見える透明度には驚きでした。

●ドイツ女性の歌声
 浜辺のレストランで昼食。後ろのテーブルに陣取った10人ほどの女性が合唱を始めました。次から次へと途切れることなく歌声が響きます。そのうち、他の客までが仲間入りしたり、手拍子を打ったりの大騒ぎになりました。
 観光客の多い夏場だけドイツから出稼ぎに来ている婦人たちでした。ホテルのメイドなどの仕事の合間に集まってホームシックを紛らわしているとのことでした。ドイツ人のコーラス好きには、これまでにも数回お目にかかっていますが、みなさん、なかなかの美声でした。

●ブーゲンビリア
 高台からのミコノスの町を眺望しようと、タウンの裏手にある密集地の階段をたどりました。
 真っ白に塗られた階段が縦横に延びています。闇雲に上ってみました。白壁にブルーの窓枠。鉢植えのブーゲンビリアが玄関先を飾っています。子供たちが階段を飛び跳ねていました。

●風車のある風景
 そんな風景を眺めながら上っていくと、目上に突然、風車が現れました。
 さらに高台に上がると、風車を取り巻く白い家並み、その奥には紺碧のエーゲ海、そして帆船。申し分のない絶景が広がっていました。

 
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