【アルバム名】
THAT’S RIGHT! (RIVERSIDE)
【リーダー名】
NAT ADDERLEY (1960/8/9)
【パーソネル】
NAT ADDERLEY (cor) CANNONBALL ADDERLEY (as) YUSEF LATEEF (ts,fl,oboe)
JIMMY HEATH (ts) CHARLIE ROUSE (ts) TATE HOUSTON (bs)
JIM HALL or LES SPANN (g) WYNTON KELLY (p) SAM JONES (b) JIMMY COBB (ds)
【収 録 曲】
THE OLD COUNTRY / CHORDNATION / THE FOLKS WHO LIVE ON THE HILL / TADD /
YOU LEAVE ME BREATHLESS / NIGHT AFTER NIGHT / E.S.P. / THAT'S RIGHT!
【内   容】
 オリンピックも終わりましたね。前半は柔道や水泳で大いに盛り上がったんです が、高橋尚子の金メダルを最後に、後半はどうも今ひとつだったような気がしますが、 その中ではテコンドーで銅メダルを取った大阪の依子ちゃんがいいキャラでしたな。シ ンクロの監督をしていた大阪のオバチャンもいい味を出しておりましたが、関西人の活 躍が目立つなか、ふと思ったのは「印度人は何をしている?」という疑問なんですけど ね。中国に次ぐ人口を抱えておりながら、印度人が頑張っていたという印度象が、いや 印象がまったくないんですが、ちゃんと参加していたのか印度人?スポーツにはまった く興味がないのか印度人?オリンピックの正式種目に“ヨガ”とか“象の曲乗り”とか “カレーの早食い”があったら参加するんだども。。。とか思ってるんじゃないのか、 印度人?それだったらオリンピックより「テレビ・チャンピオン」を目指したほうが賢 明ではないかと思われますが、ということで本日のテーマは「上田で印度料理を食べる の巻」。
 
 上田西洋旅籠館。これが今回宿泊したホテルの名前です。上田といえばあの“す けべビデオをダビングしたい放題♪”の上田グラ子ちゃんはどうしたんだ?と、どうで もいいことを覚えている読者もいるかも知れませんが、今回はやめました。あそこは一 人でひっそりと楽しむにはイイんですが、今回は後輩のしのぶちゃんをはじめ、総勢5 名の大所帯ですからねぇ。「いなばさんは“すけべビデオ”をダビングしたいが故に、 このホテルを選んだんだぁ。」などと、あらぬ誤解をうけてもつまらないですしね。「 いや、別にそういうわけではなくて、たまたま、なんとなく、そのぉ・・・」と否定し ようにも、ホテルで生テープを買うと高いので、家から“Myテープ”を持参してきて いるようでは申し開きが立たないわけでありまして。で、ネットの『旅の窓口』で探し たところ、上田菅平ICのそばに上田西洋旅籠館というヘンな名前のホテルがあったの で、そこを予約したというわけでございます。
 
 初日は食事を頼んでなかったので、上田の駅前まで食べに行くことにしたんです けどね。前回、上田グラ子ちゃんに宿泊したときは地下のうらぶれた食堂でカツカレー を食べたんですが、「またこの街に来る機会があるとすれば、その時にはこの食堂はす でに潰れているか、あるいは主人が卒中で死んでいることであろう。」という気配が濃 厚でありましたので、ほかにどこかいい店はないものかとネットで調べてみたところ、 「インド料理 ジャイプール」という店がありました。インド料理。いいではないです か。富士には月見草がよく似合うけど、上田の夜はカツカレーだよねっ♪と、勇躍「ジ ャイプール」へと向かったわけなんですけどね。駅から国道141号線を小諸方面を6 〜7分歩いたところにその店はありました。静かな城下町には不釣り合いな感じの小綺 麗な店の中は地元の“ぺやんぐ系”及び“ぎゃる系”でいっぱいです。壁にはインド風 のタペストリーがぶらさがり、店内にはインド風の音楽が流れ、厨房にはインド風のお っさんが2人もいたりして、なかなか本格的なのでありまして。いや、厨房にインド風 のおっさんがいるからと言って、一概に“インド料理が上手なおっさん”とは決め付け られないんですけどね。世の中にはサッカーの下手なブラジル人もいるでしょうし、リ ズム感のない黒人もいるし、尺八の下手な邦楽士のムスメなんていうのもいるでしょう 。騎乗位だと燃えない女流騎手とか。とまあ、そんなことはどうでもよくて、そのイン ド風のおっさんは実は近所の鉄工所で働いているおっさんで、夜だけこの店で「ただボ ーっと立っているだけでいいから、一晩カレー1皿でどう?」という条件でバイトして いるパキスタン人なのかも知れませんが、少なくともインド風のイメージを醸し出すカ シミール地方。
というような働きだけはしておりました。
 
 で、席についてメニューを見て、愕然。カツカレーがない!イカカレーがない! 茄子カレーもない!はたしてこの店はまじめにインド料理に取り組もうという意志はあ るのか、パキスタン人のバイト!という感じでありましたが、いや、きのこカレーとか はあったし、ホームページでメニューを研究した結果、“カレーの部”ではなくて“タ ンドール料理の部”にしようと心に決めていたので、別にどうでもいいんですけどね。 なぜタンドール料理にしようとしたかというと、ちょっぴり風邪気味で喉に痰が絡んで いたので、痰を取るのに丁度よさそうかな?と思ったからなんですけどね。で、タンド ール料理というのはどういうものかと言うと、
 
タンドールとはインドおよび中近東方面で主に多用される土釜の事で、熱源に炭を 使い贅沢に香辛料を使ったヨーグルトベースのソースに漬け込んだ肉や魚・えび等を鉄 串に刺してこの土釜で焼き上げた料理をタンドール料理と総称します。インドのパンの 一種、ナンもタンドールで焼き上げます。痰を取るのにとってもいいです。
 
というものでありまして、イノシシとカバと高木ブーを串刺しにして焼いたシシカ バブーなんかもこのタンドール料理の一種らしいです。で、この店のタンドール料理の メニューには
 
  タンドーリ・チキン(ハーフ) \ 1,100-
  チキン・シャシュリック \ 1,400-
  タンドーリ・フィッシュ ティッカ \ 1,000-
  シーク・カバブ \ 950-
 
などの単品メニューのほか、何種類かを盛り合わせた
 
  タンドーリ・ミックス \ 1,350-
 
というのがあって、僕はそれを頼んでみました。これにナンかサフランライス、コ ーヒーか紅茶を付けてセットにすると350円プラスです。で、出てきたタンドーリ・ ミックスはですね、さかな(1)、えび(1)、ちきん(1)、かばぶ(1)、その他 もう1品という内容でありまして、セットのナンはかなり大きなものでありました。人 はナンを手にすると、誰でも思わず「ナンだこのやろう!」とアントニオ猪木の物真似 をしてしまうものなんですが、僕はオトナだからそんなことはしませんでしたけどね。 で、タンドーリ料理はとっても美味でありました。特にチキンがおいしかったですね。 今日のお昼に食べた“卵とじの多い店”の照り焼きチキンと同じぐらいおいしかったで す。一方、しのぶクンは“ジャイプール・ディナー・ターリー”という、カップスープ 、サラダ、ガーリック・パパド、チキンまたはエビのバターマサラ、ナン、タンドーリ 3種、コーヒーまたは紅茶またはラッシー(←名犬?)からおひとつがセットになった 贅沢なモンを頼んでおりました。しめて2300円。彼もそれなりに満足していたよう なんですが、問題はそのあとです。せっかくだからインドのビールでも飲もうというこ とになって、しきりにアサヒを飲みたがるしのぶクンを制して“ゴールデンなんとか” というのと“マハラジャ”というビールを頼んだんですけどね。せっかくインド料理の 店に来たんだから、やっぱりインドのビールを飲まないとねー。と一人で悦に入ってい ると、ゴールデンなんとかのほうを口にしたシノブくんが一言。
 
「ヘンな味っす。アサヒのほうがうまいっす。」
 
  結論:最近の若いモンは、つまらん。
 
 @ ということで、ナット・アダレイ。リバーサイドというレーベルは色々な楽 器編成でバラエチーに富んだアルバムを作りたがるところなんですが、試しにナットの リーダー作に限ってチェックしてみても、『ブランチング・アウト』こそノーマルな2 管クインテットながら、『マッチ・ブラス』はコルネット、トロンボーンにチューバが 2本という超変則的な編成で、有名な『ワーク・ソング』にしてもコルネットにギター とチェロを加えたセッションとなっております。ブラス物もやった。弦楽器モノにもチ ャレンジしてみた。となると、今度は当然「サックス、いっぱい入れてみっかぁ。」と いう発想がオリン・キープニュースの脳裏に浮かんだとしても、誰が彼を責めることが 出来ましょう?ということでナット・アダレイ&ザ・ビッグ・サックス・セッションの 『ザッツ・ライト』。かき集められたサックス・セクションは実兄のキャノンボールを はじめ、ユセフ・ラティーフ、ジミー・ヒース、チャーリー・ラウズ、テイト・ヒュー ストンという面々。
ちなみにラティーフはテナー以外に、曲によってはフルートとオーボエを吹いてお ります。で、これだけの大編成になると編曲のほうも赤レンジャーでは荷が重すぎて、 有能なアレンジャーが必要となるんですが、でも大丈夫。リバーサイドには譜面に強い ジミー・ヒースが控えておりまして、本アルバムでも全8曲中、6曲のアレンジをヒー スが担当しております。では早速、聴いてみましょうね。
 
 1曲目はナットの有名なオリジナル「痔・オールド・カントリー」。ナットとサ ックス・セクションの掛け合いによるイントロに続き、ユセフ・ラ豆腐がフルートでテ ーマを吹奏します。あまりフルートに合う曲調じゃないんだけどねぇ。。。と思ってい ると、今度はナットがコルネットでテーマを吹き始めます。やはりこっちのほうがファ ンキー・ムードが濃厚ですな。で、その後すぐにジミー・ヒースのソロへと突入します が、わりと知的で地味な感じの吹奏に終始しております。デ、ぱーぱーぱー♪とサック ス・アンサンブルを挟んで、今度はナットのソロ。いいですなぁ。ブルー・ミッチェル のトランペット以上に“リバーサイドのファンキー”を感じさせるミュージシャンなん ですが、続くケリーもどこかで聴いたことのあるメロディを引用しながら飲尿に励む今 日この頃。で、最後に再びラティーフのフルートによるテーマの呈示があって、おしま い。ま、この編成でこの曲をやれば、こうしかないよね。と納得の演奏でありました。 2曲目の「コードネイション」はジミー・ヒースのオリジナル。曲調、アレンジ、テー マの後に出てくるテナー、いずれも“いかにもヒース”、略して“いかヒー”といった 感じなんですが、東京でも売ってるんですかね?カスガイのイカピー、エビピー。それ ぞれイカ味、エビ味のピーナッツ菓子なんですが、食べすぎると下痢ピーになるので注 意が必要です。で、ソロ・オーダーはヒース以下、ナット、ケリーときて、続く変なテ ナーはラティーフですかね?で、本日は何故だか猛烈に眠たくて、ヤル気もぜんぜんな いので後はさらっと流したいと思いますが、いや、上田西洋旅籠館の便器に投下したウ ○コは、なかなかさらっと流れてくれなくて苦労したんですが、旅先のウ○コって、何 故かいつもより粘り気が強くはありませんか?という見解は1日たった今でも変わりま せん。
 
 で、3曲目の「ザ・フォーク・フー・リブ・オン・ザ・ヒル」は「丘の上に住ん でいる人々」とでも訳すんですかね?丘の上に住んでいる人々って、たとえば丘上憶良 (おかのうえのおくら)とか?さみを・カーンと大須賀ハマス隊員のコンビによる歌物 ナンバーのようですが、アンサンブルをバックにナットのコルネットが美しく響く名バ ラードでございます。あ、ここまで来て初めて原文ライナーに目を通してみたんですが 、「オールド・カントリー」ってイスラエルのフォーク・ソングをベースにした曲だっ たんですね。で、「コードネイション」で聴かれた変なソロはラティーフじゃなくてラ ウズとのことなんですが、これは果たして本当ですかね?改めて聞き直しみると確かに ラウズのクリシェ的なフレーズが聞かれて、なるほどなぁ。。。と感心してしまいまし たが、4曲目の「タッド」は作曲者にバリー・ハリスの名前がクレジットされておりま すね。あの前貼り貼りっすのハリスですかね?だとしたらタイトルの「タッド」という のは恐らくダメロンのことでありましょう。確かにダメロンっぽい味付けのなされたナ ンバーでありますな。で、アレンジャーとしてのジミー・ヒースがダメロンの正統な後 継者であることがよくわかる出来となっておりまして、ナットのソロもいつになくホッ トなんですが、ナヴァロを意識しましたかね?あ、そうそう。先日、1ヶ月ぶりに電車 で通勤するために桑名駅までバスに乗ったんですが、めずらしく“ぎゃる系”が3人も 乗っておりました。で、そのうちのドアの近くに座っていた“女子大生風のぎゃる”が しきりに僕のほうへと視線を送ってきて、明らかに“意識している”という感じだった んですが、惚れられましたかね?いや、香水の匂いがきつかったので、あまりタイプじ ゃなかったんですが。と、それはともかく、ここではレス・スパンのギター・ソロがフ ィーチャーされて、なかなかの味わいであります。
 
 5曲目の「ユー・リーヴ・ミー・ブレスレス」はミディアム・テンポでファンキ ーに料理しておりまして、続く「ナイト・アフター・ナイト」はラティーフのオーボエ をフィーチャーしたミステリアスなバラードに仕上がっております。ちなみにこの曲の アレンジはジミー・ジョーンズという人の担当で、さしもの“ジミ・ヒー・ハーモニー ”もちょっぴり食傷気味な感があったので、いい気分転換になりますね。続く「E.S. P.」はバリー・ハリスのオリジナルです。サックス・アンサンブルにギターとベース が絡むイントロで幕を開け、テーマの後半にナットのコルネットが絡んでくると俄然フ ァンキーなムードが高まります。ケリーのピアノもいつもながらいい味出してますね。 で、ラストのタイトル曲「ザッツ・ライト」はキャノンボールのオリジナルで、アレン ジはノーマン・シモンズが担当しております。この人もいい編曲するんですよねぇ、ノ マ・シモくん。同じパターンを反復するピアノをバックにミュートで歌いあげるナット が絶妙で、しみじみモードで始まった演奏はやがて熱を帯びてきて、そしてフェード・ インする感じでサックス・アンサンブルが乱入してまいります。ラウズ、ヒース、ラテ ィーフと3人のテナー・ソロが続いたあと、テイト・ヒューストンのバリサク・ソロも 聴かれます。今ひとつ地味ですけどね。続いてナットの味のあるソロがあって、そのま まフェード・アウトして、おしまい。以上、睡魔と闘いながらなんとか終わりました。 じゃ、また。


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