【アルバム名】
HERE YE! (ATLANTIC)
【リーダー名】
RED MITCHELL & HAROLD LAND (1961) 
【パーソネル】
CARMELL JONES (tp) HAROLD LAND (ts) FRANK STRAZZERI (p)
RED MITCHELL (b) LEON PETTIES (ds)
【収 録 曲】
TRIPLIN' AWHILE / ROSIE'S SPIRIT / HEAR YE! / SOMARA / CATACOMB /
PARI PASSU / I'M OLD FASHIONED / THE WAY I FEEL
【内   容】
 暇ですなー。ちいちゃん風に言えば「暇だね〜〜。」と言った感じでありますが 、あまりにも暇なので、ちいちゃんが見つけたらしい“超刺激的なすごーいHなサイト ”とやらを覗いてみたところ、あまりにも不健全な内容であったので、思わずコーフン 、いやいや、思わず義憤に駆られてしまったわけなんですが、予想と違ってガイジンさ ん中心のサイトでございました。いけません。いや私は、ジャズは黒人じゃなきゃ駄目 だとか、生きてちゃヤだ!とかいうような差別的な発言をする気は毛頭なくてですね( ←剃毛済み)、高校時代にスパニッシュ・ゴー・ホーム!などという暴言を吐くことも なく今日まで生きてきたわけでありますが、すけべサイトだけは日本人モノでないと、 どうもソソられないタチでありまして。ちいちゃんともあろうものが、こんなシモニー タなサイトを薦めるなんて。。。と、ちょっぴり哀しくなってしましたが、悲しけりゃ 、ここでお泣きよ〜、涙拭く、かんざしもあるし〜♪ということで、本日は“かんざし とカンザスシティ”について考えてみたいと思います。
 
 かんざし。世の中には“〜さし”、あるいは“〜ざし”という名前のものがいく つかありますが、こういう名称で呼ばれるモノは、常に「刺すか?刺されるか?」とい う問題を内包しております。たとえば“目刺し”なんていう食べ物がありますが、あれ を辞書的に説明すると「まいわしなどの目に竹串を通し、3〜5尾を1串として干物に したもの。」ということになります。私達は日常の生活においてあの食べ物のことを“ めざし、めざし”と気軽に呼んで、若干バカにしたような対応をしているわけでありま すが、よく考えるとアレは、とんでもなく水産物虐待系な食べ物でありますよね。「目 には目を、歯には歯を」というのは有名なハンムラビ法典の教えでありますが、目刺し の場合、目を刺されちゃう“まいわしなど”のほうには何の落ち度もないにもかかわら ず、「3〜5尾を1串として干物にすると、なんとなく取り扱いが便利だねっ♪」とい う人間の都合だけで目を竹串で刺されちゃうわけです。とんでもないことです。同族の “まいわしなど”が非道いめに会っているのを目の当たりにしたウルメイワシはショッ クのあまり声を無くし、ただじっと黙って目を潤ませているに違いありません。事実、 ウルメイワシのイワシコフちゃん(ロシア極東地方出身・16歳)が、
 
  あたしのあすこ、ジュン、って潤ってきちゃうんです。
 
とウノ先生風に告白するのを聞かされたことがあるんですが、うら若きウルメイワ シに潤んだ瞳でじっと見つめられたりするのは、思わず食べちゃいたくなるほどカワイ イものですなぁ。竜田揚げがオススメね♪それはそうと、しかしなんですね。目に竹串 を通して3〜5尾を1串にしたから“目刺し”って、実になーんにも考えてない安直極 まりないネーミングでありますなぁ。そこには罪なくして目を竹串で刺されちゃった“ まいわしなど”のアイデンティティのカケラも感じられず、これでは目刺しにされて焼 かれて食べられちゃった“まいわしなど”は沈没しちゃったロシアの潜水艦クルスク同 様、浮かばれませんよね。ここはやはり“まいわしなど”の顔をたてて「まいわしなど の3〜5匹いっしょくた干物・目刺し造り」というネーミングが好ましいのではないか と思われますが、そんなに長ったらしい名前では居酒屋で注文するときに面倒でしかた がないので「まいわしなどの目刺し」。これでいいと思います。
 
 しかしなんですね。世の中にはたくさんの水産物が泳いでいて、干物にされるお 魚も少なくないんですが、目刺しにされちゃうのは“まいわしなど”だけなんですよね 。だからわざわざ「まいわしなどの目刺し」と言わなくとも「目刺し」だけで意味が通 っちゃうわけなんですが、これは“魚編に弱い”と書く鰯を標的にした“弱いものいじ め”以外の何物でもありません。
と同時に“まいわしなどの干物”はカラダが貧弱過ぎて、単体では客が取れないと いう一面があることも否定出来ません。おさわりバー“おさかな”勤務の水産ぎゃるの 中でも、マグロのマグ子はそのグラマラスなボディで、ブリのブリ子はブリッコ的なキ ャラで人気抜群、タコのタ子はポチャポチャしていて触り心地がいいので、店では引っ 張りダコなのであります。サバのサバチーニは蕁麻疹が出るといって毛嫌いする人がい る半面、サバけた性格がいいっていう人もいるし、フグのアンディ・フグ子はデブ専の 客から好まれているわけです。残念ながら急逝しちゃいましたけどね。ルックス的には 決して恵まれているとは言えないヒラメのヒラリーや、カレイのカレーニナにさえ“平 べったフェチ”の客がついているというのに、どーにもこーにも指名がかからないのが “まいわしなどの干物”でありまして。単価が安いもんだからとりあえず4匹雇ってみ たんですが、地味すぎてぜんぜん華がないんですよね。あまりにも稼ぎがないのに業を 煮やした経営者の郷ひろみが、見せしめのために4匹ひっくるめて目を竹串で刺して“ 目刺シスターズ”として売り出したのが目刺し起源であると言われておりますが、書い ているうちにだんだんワケがわかんなくなってきたので、今日はおしまい。
 
 @ ということで今日はハロルド・ランドです。ベーシストのレッド・ミッチェ ルと組んだ双頭クインテットの作品のようですが、アトランティック盤の『HERE  YE!』というのを新宿のタワーで見つけたので買ってきたんですけどね。『ヒア・イ ェ!』と読むんですかね、これ?と思って調べてみると、“YE”は「い〜」と読み、 古い英語で“汝ら”というような意味みたいです。よってアルバム・タイトルは「汝ら はここに」ですかね?『PILES YE』だったら「汝らは痔」なんですけどね。し かし“痔”が英語では“パイルズ”なんてオシャレな名前だったとは知りませんでした 。これから先、肛門科のお世話になるような事態になって、会社のOLさんに「何の病 気だったのぉ?」と質問されても、胸を張って「いやぁ、ちょっと“疣パイルズ”にな っちゃってねぇ。」と答えることが出来ますね。痔にはもうひとつ“ヘモロホイズ”と いう言いかたもあって、専門家の間では“ヘモ”という略称で呼ばれているという話を 本で読んだことがあるような気もしますが、ザウルスの辞書によると“痔瘻”は“anal fistula”だそうでして。で、ハロルド・ランドと言えばブラウン=ローチ・クインテ ットでの活躍で知られる黒人テナー奏者、一方のレッド・ミッチェルはハンプトン・ホ ーズの『ザ・トリオ』3部作に入っていた白人ベーシストでありまして、いずれも活動 の拠点が西海岸だったので地味なイメージがあるんですが、けれん味のないプレイには 定評があります。さぞや正統的なハードバップが展開されるのではないかと期待が持て ますな。ということで、では聴いてみましょうね。
 
 1曲目の「トリプリン・アウァイル」はランドのオリジナル。ベーシストとテナ ーマンの双頭コンボらしくテナーとベースのデュオで始まり、やがてピアノとドラムス とトランペットが加わって、いかにもハードバップらしい溌剌としたテーマが演奏され ます。ちなみにトランペットはカーメル・ジョーンズ、略してカメ・ジョーでございま す。テーマ自体はメジャー調のテクニカルな感じでありまして、あまり哀愁味がないの で日本人やヤックンの受けはよくなさそうですが、後半の“てれれって〜、てってて〜 ♪”というフレーズが印象的であります。ちなみにこの“てれれって〜♪”のパートは ソロ回しのつなぎの部分でも使われて、このあたりのアレンジはいかにもハードバップ 的ですよね。で、ソロ先発はランド。「“ブラウン=ローチ”はロリちゃん(ロリンズ )よりもランちゃん(ランド)のほうがイイ♪」という人も少なくないと思いますが、 ランドのスピード感とドライブ感に溢れたソロはとっても爽快です。フレージングはハ ード・バップというよりもビ・バップ的ですな。続くカメ・ジョーは“ビル・ハードマ ンのトーンでドナルド・バードのフレーズを吹く”といった感じのスタイルで、B級っ ぽいところが実によろしい。
その後、ピアノ、ベース、ドラムスとソロが続き、その合間に例の“てれれって〜 ♪”というフレーズが入って、さすがにコレもちょっと飽きてきたなぁ。。。と思い始 めた頃に後テーマが登場して、エンディング。一聴すると地味ですが、繰り返し聴くと なかなかに味わい深い演奏なのでありました。
 
 2曲目の「ロシーズ・スピリット」はレッド・ミッチェルのオリジナル。なんだ か取り留めのない曲で、暗いところではよく見えないんですが、それは鳥目ですね。で 、ソロ・オーダーはカメ・ジョー、赤ミッチェル、ハロ・ラン、フランク・ストラッゼ リなんですが、やはりランドのプレイが際立っておりますね。ストラッゼリのプレイは “あまりブルージーじゃないケリー”みたいな感じで、後半にはホーンが絡んで参りま す。以上、なんとなく印象に残らん演奏でありました。3曲目のアルバム・タイトル曲 「ヒア・イー」も赤ミッチェルのオリジナル。ベースの弓弾きとテナーのユニゾンで始 まるワルツ・タイムのナンバーです。2曲目同様、あまり印象的でないメロディであり まして、赤ミッチェルってば、作曲の才能は今ひとつぅ?という気がしないでもありま せんが、ソロはハロルド・ランド、カーメル、ストラッゼリ、ミッチェルの順番であり まして、ベースのアルコ・ソロは、はっきりいって退屈ですな。赤ミッチェルってば、 弓弾きの才能も今ひとつぅ?という気がしないでもありませんが、ここまで3曲、どう も全体的に印象に残らない感じがなきにしもあらず。
 
 とまあ、そんな不満を持たれた人は4曲目の「ソマラ」を聴いてみてくださいね 。カーメル・ジョーンズのオリジナルでありまして、
 
  ・そう、マラを 噛める上手に 歯をたてず
 
  > BLOW JOBの達人
 
といった感じのマイナー調のメロディが、とっても日本人受けしそうですね。ブラ ウン=ローチが取り上げそうなナンバーで、ランドのソロは極めて好評です。続いて赤 ミッチェルがピチカートでソロを取るんですが、いくら双頭コンボの片割れとはいえ、 ちょっと前に出過ぎぃ。。。といった感じもしちゃいます。もともと、それほどリーダ ー・シップがあるタイプとも思えないし、後ろのほうで地味に暮らしていたほうが身の ためだと思うんですけどね。で、続くカーメル・ジョーンズのソロは、さすが作曲者本 人だけあって本アルバムでもベストのチョッキでしょう。ピアノ・ソロのあとに聴かれ るセカンド・リフみたいなパートもとっても元気一杯で、とりあえず今のところは“イ チ押しナンバー・ワン”に推挙しておきましょう。続く「カタコーム」はランドのオリ ジナル。ちょっぴりマイナーなムードがあるので、これも日本人には受け入れられやす そうですね。ランドの作曲の才能はまずまずであると言えましょう。曲の構成もけっこ う複雑であります。ここでのランドのソロはかなりテクニカルで、大いにドライビング でよろしいんですが、続いてミッチェルがアルコで登場して、ウキウキ気分に水を差し てくださいます。続くカーメル・ジョーンズでかなり劣勢を挽回して、ストラッゼリの ソロになるんですが、ここは半分ミッチェルのピチカートをフィーチャーしたような形 になっております。ピアノの音数が少ない分、モンクみたいなスタイルになっているの が面白いですな。きゃはははははははは♪と大笑いするほど面白くはないですけどね。 で、短いドラム・ソロがあって、マイナー調のテーマが再現されて、おしまい。うーん 、“に押しナンバー・ツー”といったところでしょうか。
 
 6曲目の「パリ・パッシュ」はピアニストのフランク・ストラッゼリのオリジナ ル。アップ・テンポの、ちょっぴり不思議なメロディのナンバーです。で、作曲者優先 権が行使されてソロ先発はストラッゼリなんですが、アップ・テンポのかなり激しいプ レイを展開しております。2番手はカーメル・ジョーンズ。今までビル・ハードマンの トーンだったのが、どういうわけだかここではフレディ・ハバードになっております。 別段モーダルな曲でもないんですけどね。で、問題の赤ミッチェルなんですが、ここで はピチカートで頑張っていて、この曲に関しては特に問題はありません。元々はセンス のいいお兄さんなので、出しゃばりさえしなければ、いい人なんですよね。
はい、ずーっとアップ・テンポの演奏が続いて疲労も蓄積されてきたので、ここで 小粋な歌モノにまいりましょう。「アイム・オールド・ファッションド」はミッチェル とストラッゼリをフィーチャーした演奏でありまして、フロントの2人はお休み。ミッ チェルがピチカートでテーマを呈示して、ストラッゼリにバトン・タッチします。ここ でのストちゃんはやっぱりちょっぴりモンクっぽい瞬間があったりしますが、全体的に はリラックスしたスインガーであります。最後に再びピチカートでテーマが演奏されて 、おしまい。アルバムを通して、いいチェンジ・オブ・ペースになっております。はい 、ラスト。「ザ・ウェイ・アイ・フィール」は作曲者不詳のナンバー。ピアノのイント ロがなかなかいい感じで、キャッチーなメロディもとっても伊勢海老キャッチャーです な。ソロに入るところのブレイクも決まってるし、ランド、カーメル共々、好調ですね 。ということで、本日は以上。


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