【アルバム名】
YEAH! (EPIC)
【リーダー名】
CHARLIE ROUSE (1960/12/20,21)
【パーソネル】
CHARLIE ROUSE (ts) BILLY GARDNER (p) PECK MORRISON (b) DAVE BAILEY (ds)
【収 録 曲】
YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS / LIL ROUSIN' / STELLA BY STARLIGHT /
BILLY'S BLUES / ROUSE'S POINT / NO GREATER LOVE
【内   容】
『エンジェルたかし』:“こども立花隆”みたいな顔をした天使のことで、「チェ ット・ベイカー・シングス・アンド・プレイズ」のジャケットで見ることが出来る。
いや、このアルバムのジャケットを見ていてですね、この天使、誰かに似てるよう な・・・?と思って記憶をたどっているうちに、ふと思ったのが「こども立花隆や!」
試しに並べてみたら「まあまあかな?」という程度でありましたが、高木ブーにも ちょっぴり似てますよね?それ以来、たかしタチバナは私のソウル・ブラザーになった わけですが、つい先日新聞に乗っていた“たかし近影”はずいぶん頭がさっぱりしてい て、「こんなの、たかしじゃない!」と裏切られた思いが致しました。ということで、 本日は立花隆センセイが書いた『臨死体験』という本のお話です。
 
『臨死体験』:まばゆい光、暗いトンネル、亡き人々との再会 − 死の床から奇跡 的に蘇った人々が、異口同音に語る不思議なイメージ体験。その光景は、本当に「死後 の世界」の一端なのだろうか。(文庫本より。)
 
「臨死体験」って、何だかちょっぴりオカルトじみている感じもしますよね。そこ でまず最初に「オカル(イササカ先生の妻)とオカルト」というテーマについて考えて みたいと思うんですが、そういえば昨日(8月15日)、テレビで「宇宙人とアブダク ション」というような番組をやっておりましたね。この手の話は『ムー』の専門分野で ありまして、この前買った9月号にも「UFOアブダクション事件がオーストラリアで 発生!!」という記事が載っておりました。ケリーという人妻がUFOに連れ込まれて 宇宙人にイダズラされちゃうという、たいへんショッキングな内容でありますが、その ときの様子を勝手に引用させていただくと、
 
 突如として、あたりに異臭が漂い、彼女は意識を失う。意識を取り戻したとき、 彼女は自分が台の上に全裸で寝かされていることに気づいた。
 叫ぼうと思っても声が出ず、体がベルトのようなもので固定されていたため、手 足を動かすことも出来ない。そうこうするうちに、器具のようなもので、彼女は体のあ ちこちをまさぐられはじめた。その器具がヘソの下あたりに押しあてられたとき、彼女 をむず痒さが襲った。
 
 緊縛した上で、器具と漆の併用!なんてひどいことをするんでしょうか。ケリー が“いけないヨロコビ♪”に目覚めちゃったらどう責任をとってくれるんだ、昆布星人 !(←勝手に命名)という感じなんですが、「臨死体験」というのは宇宙人によるアブ ダクションに比べれば“マユツバ度”はかなり低めであります。そういうこともあるか も知れないね。というくらいの説得力はありますが、臨死体験を経験しちゃった人よる と、「三途の川を見た。」という証言がかなり多いんですよね。人が死んで、この世か らあの世にいく時に渡ると言われている“三途の川”。そもそも“三途の川”はなぜ“ 三途の川”というかというと、渡るのに3つの途(みち)があるからなんだとか。生前 、うんと悪いことをした人は深瀬を、ちょっぴり悪いことをした人は浅瀬を、いいこと をした人は橋を渡って“向こう岸(=彼岸)”へ行くわけですね。なるほど、三途の川 にもちゃんと橋が懸かっていたんですね。その橋はおそらく石で出来ていて“三途の川 大橋”というような名前がついているのではないかと思われますが、生前いいことをし た人の中でも用心深い性格の人は、石橋を叩いて渡ったりして「そんなに俺のことが信 用できんのか!」と番をしているオニの不興を買って橋の上から川に突き落とされたり するので、オニさんの機嫌を損なうことがないよう十分に注意しましょう。鬼ごっこな どして一緒に仲良く遊ぶといいかもしれませんが、いくら相手が鬼だからといって鬼ば かりオニにしちゃうと、「いっつも僕ばっかりオニや。。。」とイジけたりするので、 それはそれでけっこう気をつかうんですけどね。
 
 で、深瀬を渡らされる“生前、うんと悪いことをした人”は、たいてい流れに足 を取られて川に流されちゃうことになります。
浅瀬を渡らされる“生前、ちょっぴり悪いことをした人”も、浅いからと言ってナ メてかかってはいけません。香川県では「浅く見えても、意外と深いぞ溜め池」という 看板をよく見かけますが、浅瀬だって意外と深かったりします。一般的に「歩いて渡れ るのは膝の深さまで」と言われておりますが、三途の川の浅瀬・深瀬というのはデジタ ル的に“浅い”“深い”と二分されるものではなく、生前に犯した罪の深さに比例して 川の水深も深くなると考えていいでしょう。例えば、つい出来心で“うまい棒”を1本 、万引きしちゃったのぉ。。。という程度だったら川の深さは5センチくらいのもので ありましょう。人妻の入浴を覗き見すると膝の深さぐらいまでになって、これがおそら くボーダーライン。下着泥棒の場合は盗ったパンツの値段によって深さが変化します。 セシールの3枚1000円のパンツなら2枚くらいまでは大丈夫でしょうが、勝負系だ と一発でアウトです。おそらく“一勝負あたり1メートル”くらいのレートで換算され るでしょう。人妻を誘拐して緊縛の上、器具と漆の併用なんてのはもってのほかで、足 に3キロの鉄アレイを5個ぐらいくくりつけた上で、水深10メートルの川を渡らされ るくらいの報いは覚悟しなければなりません。げに、悪いことは出来ませんなぁ。。。 で、悪いことをしたり、いいことをしても鬼の不興を買ってしまった場合は三途の川に 流されて溺死することになるわけですが、溺死したら当然“あの世”に行くわけであり まして、“あの世”にいくためには三途の川を渡らねばなりません。生前、とっても悪 いことをした人はまた深瀬を渡らされて、再び流されて溺死しちゃうわけなんですが、 ちょっぴり悪いことをした程度の人なら「2回目だから慣れてるんだもんねー。」とか いいつつ、膝上10センチくらいの川なら渡っちゃえるかも知れませんね。で、いいこ とをしたのに鬼の不興を買ってしまった人は、今度は懲りて石橋を叩いたりはしないし 、鬼の機嫌をとるために手土産に“鬼まんじゅう”なんかを用意してきたもんだから、 今度は無事に彼岸に至ることが出来るわけであります。世の中、うまく出来ているもの ですね。
 
 ちなみにこの“三途の川を歩いて渡る”という概念は平安時代末期までの考え方 でありまして、室町時代以降、三途の川は船で渡るようになりました。このときの渡し 賃は“六文”であると言われております。お金さえ出せばどんな悪い人でも三途の川を 渡ることが出来るようになったわけでありまして、まさに「地獄の沙汰も金次第」とい ったところです。ちなみに“六文”というのは今日の金銭感覚でいうと30円くらいの ものではないかと思われますが、琵琶湖の外輪船ミシガンが2640円(税込)なのに 比べ、随分とリーズナブルでありますな。恐らくは公共交通機関だから国から補助が出 ているんでしょうが、悪い人を天国に行かせるのに国民の血税を使うのはいかがなもの か。。。という気もしますが、うんこに血が混じるのは血便。ということで、臨死体験 については、たかしに聞いてくださいね。おしまい。
 
 @ さ、横濱オフがあったり、観光ガイドでお茶を濁したり、お盆休みでサボっ たりで、ひさびさの更新になりますこのコーナー、もはや大多数の人は忘れていると思 いますが、“吉祥寺オフのときに東京で仕入れてきたCDシリーズ”というのをお届け しておりまして、今回はチャーリー・ラウズの『ヤー!』というアルバムです。このエ ピック盤はデイブ・ベイリーの『ワン・フット・イン・ザ・ガター』や『トゥ・フィー ト・以下同文』などと一緒にCD化されたんですが、買いそびれているうちに名古屋で は見かけなくなっちゃいました。それがこのたびの東京行きで見つけることができまし て、気分はもう花の子ルソルソ♪“るんるん気分”と、早くおうちに帰って聴いてみた いという“いそいそ気分”が一緒になってしまったわけですが、“花の子るんるん”だ と思って買ったハンカチが、うちに帰ってよく見てみたら“花の子るそるそ”だったと いう経験は、ルンルン・マニアだったら生涯に1回くらいはありますよね?近所のスー パーの100円均一では“げろげろ・げろっこ”なんていうカエルのキャラクター・グ ッズもありましたが、そんなことはどうでもよくってチャーリー・ラウズの『ヤー!』 。
ラウズという人リーダー作があまりなくて、60年代以前に限定すればこの『ヤー !』以外にはジャズランド盤の『テイキン・ケア・オブ・ビジネス』とBN盤の『ボサ ノヴァ・馬鹿になる』くらいしか思い当たりません。BN盤は一種の企画物でありまし て、悪い内容ではありませんが決してラウズの本領発揮という感じではなく、ジャズラ ンド盤のほうはなんとなく地味だったので、となるとこのエピック盤に大いに期待が集 まりますよね。シンプルなワン・ホーンという編成もよく、サイドマンもビリー・ガー ドナー、ペック・モリソン、デイブ・ベイリーと、ラウズらしく地味な堅実派で固めて おります。ということで、では1曲目から聴いてみましょうね。
 
 「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」。このアルバムはロリンズとコ ルトレーンという2大モダン・テナーの名演で名高いこのスタンダードで幕を開けます 。ラウズ、血迷ったか?という選曲でありますが、
 
  ・素うどんと 能、法話とラバ いいっす
 
  > 渋い趣味。
 
麺類から日本の伝統芸能、さらには坊さんの説教にウマ科の哺乳類と、バラエティ に富んだ趣味でありますが、ただ単語を並べただけで俳句としてはロー・レベルですな 。で、ラウズの「恋を知らないあなた」なんですが、これが想像以上に素晴らしい出来 でありまして。ベースとピアノによるイントロ(←“なんとなく懐かしのストックホル ム”が始まりそうな雰囲気)に続き、ラウズがしみじみとテーマを歌い上げます。バラ ードというよりミディアム・スローの演奏なんですが、ラウズのトーンってこんなに深 かったっけ?と思ってしまうほど、いい音を出しておりますな。フレージングはかなり ロリンズの影響を感じさせ、ぱっと聴かされたらラウズだと解る人はそれほど多くない でしょう。“らしくない”と言えば確かにそうなんですが、モンクのサイドマンをやっ ているラウズしか知らない人は、この人の実力を再認識することでしょう。というよう なことが佐藤秀樹クンの日本語ライナーにも書いてあります。この人の書くライナーっ て、平凡な名前にふさわしく、あまり癖や毒がなくって初めての人にも安心ですね。あ まりボケもないから面白くはないんですけどね。続くビリー・ガードナーはガーランド 風のブロック・コードを得意とするピアニストなんですが、ここでは淡々としたシング ル・トーンを披露しており、なかなか味わい深いですな。後半はやっぱりブロック・コ ードになるんですが、厭味にならない程度に地味であります。
 
 2曲目の「リル・ラウジン」はラウズのオリジナルで、ラテンのリズムに乗った 明るくスインギーなブルースであります。テーマからそのままアドリブに突入しますが 、この人のフージングってわりと“クリシェ”が多くて、トルシエ監督も思わずシェー !といったところなんですが、ここでは適度なクリシェを交えながらノリのいいブロウ を聴かせております。続くガードナーは、ここでもシングル・トーンからブロック。コ ードへという、お得意のパターンですな。はっきり言ってB級以外のナニモノでもない んですが、ラウズにはこういったピアノのほうがマッチしております。そのガードナー が優しくイントロを歌い上げる「星影のステラ」は原曲どおりロマンチックなバラード 、略してロマードで演奏されますが、名古屋弁だと“ろみゃーど”ですかね?ちょっぴ り発音しにくいんですが、わざわざ4文字に略したり名古屋弁にしたりする必然性はあ りませんね。ここでのラウズはビブラートかデクスター・ゴードンっぽくて味わい深い です。ガードナーはイントロでは健闘していたものの、肝心のソロはブロック・コード を多様しすぎて、ちょっぴり安っぽい感じ。いも屋でおもちゃを買ったらオマケにくれ た“磁石自動車”みたいなチープなムードが漂っておりますが、それもまた人生。4曲 目の「ビリーズ・ブルース」はラウズのオリジナルで、いや、原文ライナーを見るとビ リー・ガードナーのオリジナルとなっておりますね。曲名のところにはラウズの名前が クレジットされているんですが、どちらが正解なんでしょう?困ってしまった秀樹クン は正直に「ラウズかガードナー、いずれかの作品」と書いております。困ってしまって ワンワンワワ〜ン、ワンワンワワ〜ン♪ではおまわりさんとして失格なので、解らない ときは正直に書くのが一番です。
ミディアム・スローで、かなりアーシーなブルースが展開されます。ラウズとガー ドナーが共に気持ちよいプレイを展開しております。2人に続き、ペック・モリソンに よる唯一のベース・ソロもフィーチャーされております。と、書くことがなくなってき たらライナーを丸写しするのが一番ですね。で、5曲目の「ラウゼス・ポイント」はラ ウズのオリジナル。ラウズって、ラウズラウズラウズラウズラウズラウズラウズラウズ ラ・・・とずっと言い続けると、いつの間にか“ウズラ”になりますが、ウズラって、 ウズラの卵に自分であの“ウズラの卵の模様”をつけているという話は前にもしました っけ?産みおとす直前に模様をプリントするもんだから、産卵中のメスをワッ!と脅し たりすると、びっくりして模様をつけるのを忘れて白い卵になっちゃうんだそうですが 、この話はやっぱり前にも書いたような気がするし、ラウズとは何の関係もありません よね。で、「ラウゼス・ポイント」はリズム感が面白い、なかなかの佳曲でございます 。アドリブ・ソロもとってもよく歌っていて、「恋を知らないあなた」で“まったりラ ウズ”を再認識したあなたは、この曲で“ぐいぐいラウズ”をも再認識するに違いあり ません。ビル・ガードナーのソロも極めて快調で、この人、ブロック・コードやってる よりシングル・トーンのほうが断然イイですね。
 
 ラストはおなじみのスタンダード「(ゼア・イズ)ノー・グレーター・ラブ」。 グレちゃったラバに捧げたバラードですが、あ、ノー・グレーターですんで、グレてな い真面目なラバなんですかね?ここでのラウズはミディアム・スローでロリンズ風の歌 モノ解釈を聴かせてくださいます。テーマ部でガードナーがお休みしてピアノレス・ト リオになっているので、余計にロリンズっぽい感じがするんでしょうかね?アドリブに 入るとガードナーも復活してラウズと共にリラックスした演奏を繰り広げております。
 
 以上、覇気はないけど、歌心で勝負!という、終わってみればやっぱりラウズら しい1枚なのでありました。あ、ここまで書いて気がついたんですが、ジャケット写真 のラウズって“YEAH!”のオッタマゲーションマーク(!)の上の棒の部分の役目 をしてたんですね。さばジャケットでは背後霊程度にぼんやり写っているだけですけど ね。んなことで、今日はおしまい。


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