【アルバム名】
THELONIOUS MONK QUINTET (PRESTIGE)
【リーダー名】
THELONIOUS MONK (1953/11/13,1954/5/11)
【パーソネル】
THELONIOUS MONK (p)JULIUS WATKINS (frh) SONNY ROLLINS (ts)
PERCY HEATH (b) WILLIE JONES (ds)
RAY COPELAND (tp) FRANK FOSTER (ts) CURLY RUSSELL (b) ART BLAKEY (ds)
【収 録 曲】
WEE SEE / SMOKE GETS IN YOUR EYES / LOCOMOTIVE / HACKENSACK / THINK OF ONE
【内   容】
 ここにオーストラリアで買ってきた1冊の本があります。題して「JAPANESE PHRA SE BOOK & DICTIONAY」。つまり、オーストラリア人が日本に旅行する時に使う「日本 語会話集」みたいなもんですね。この本に日本の食べ物について英語で説明した部分が あるんですが、これがなかなか面白い。英語の部分をテキトーに日本語に訳して書いて みます。さあ、なんという食べ物でしょう?
 
1.魚のシチュー:イカ、堅茹での卵、大根、昆布、海藻、カブ、米の蒸し団子な どの材料をゆっくり、時間をかけて煮汁でぐつぐつ煮る。あなたはしばしば「ヤタイ」 という路上の販売人から手に入れることができるであろう。
 
2.円い鉄板の上で、卵とバター、エビまたは肉、細切れの野菜を、ヘラを使って 調理する日本式のパンケーキ。この安い「自分のことは自分でやれ」式の食事は学生の 間でとっても人気である。
 
3.練り状大豆と一緒にとろ火で煮た“mackerel”
 
〈正解〉
1.おでん   2.お好み焼き   3.さばのみそ煮
 
〈解説〉
1.いきなり「魚のシチュー」(Fish stew)というのが強引。屋台(yatai)でピ ンときますね。
2.バターは使わねーだろ、普通。ホットケーキとの混同が見られます。「エビま たは肉」となっており、両方入れるのはタブーらしいです。
3.ガイジンが日本まで来て、そんなもん食うな!
 
この話、明日に続く。
 
 @ さて、モンク。前回は『ミステリオーソ』というアルバムを紹介しました。 今回は『セロニアス・モンク・クインテット』です。なんちゅう何にも考えてないアル バム・タイトルや。ジャズ・アルバム名俳句を作る人の立場というものを、ちょっとは 考えたことあるのか!と、モンクのひとつも言いたくなりますよね。
 
   野菜と鉄分不足 セロリ、明日も食う食う 隕鉄といっしょに
 
セロリアス・モクウ・クウインテツト、苦しいやん。あ、隕鉄というのは隕石の中 で鉄分が多い物のことで、よい子は食べてはいけません。で、このアルバムは2つのセ ッションから構成されております。1〜4曲目がフォスター&コープランド組、5〜7 曲目がロリンズ&ワトキンス組。では順番に1曲目から聴いてまいりましょう。
 
「ウイ・シー」。「この味がウイシーね。」と君が言ったから、8月6日はハムの 日。イントロのピアノ、変なテーマ、モンクそのものです。モンクのソロって、わりと テーマメロディをフェイクしていく感じが多いですよね。アドリブとテーマが一体化し ている感じ。フランク・フォスターのテナーは一瞬ロリンズかと思いました。フレージ ングはバップですね。全体的にバップな仕上がりでした。2曲目、「ケムしみ」。テー マ部分のバッキングがモンクそのもの。アレンジが凝ってますね。モンクのソロはテー マメロディを取り入れながらアート・テイタムっぽい一瞬もあって、なかなか興味深い です。
 
 3曲目「ロコモーティブ」。上下しながら反復横跳びするフレーズが癖になりそ う。例のソープランドのトランペットがよく歌ってます。フォスターのソロもいい。4 曲目の「発見サック」はこのアルバムのモンク・オリジナルの中では一番有名ですね。 ヘンな曲だけど、モンクのソロが意外と流暢なんで、ちょっぴり尊敬いたしましたです 。
 
 5曲目の「レッツ・コール・ジス」からがロリンズのセッション。こうして聞き 比べると、やっぱりロリンズのトーンって「黒太い」ですね。フレンチホルンの息苦し い音色は熱帯夜にはツライっす。聴いていて思わず餅を喉に詰まらせる爺ィとか絶対い ると思います。「シンク・オブ・ワン」は2つのテイクを収録。特徴のないメロディと 「正月の風物詩・餅喉に詰まらせ爺ィ」の組み合わせがなんとも。だんだんノッていく ロリンズのソロはさすがですが。テイク1、ほとんど失敗テイクだし。
 
 結論:個人的にはフォスターのセッションのほうがイイですね。ジャケットのイ ラストを描くのが簡単そうで、なによりでした。


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