中国旅行記 広州・桂林編(2001.1)

日程

 1日目:飛行機で桂林へ。市内観光
 2日目:桂林市内観光
 3日目:漓江下り、陽朔観光
 4日目:陽朔観光、桂林から汽車で広州へ
 5日目:朝、広州着。切符騒動な一日
 6日目〜8日目:広州市内観光
           食い倒れの日々
 9日目〜11日目:予定通りに帰れず、
           引き続き広州残留
 11日目夜、汽車にて済南へ。13日目の朝、到着。

 

 

発端

 中国の旧正月、春節(今年は1月24日)の前後3週間ほどは冬休みである。この春節、私は一時帰国しないことに決めていた。もちろん、旅行のため。この瞬間から、私と旅行仲間のおなじみDは旅行の計画を練った。コンセプトはただ一つ。「あったかいところにいきた〜い」当初の予定は雲南省だったが、アクセスの悪さ、費用の壁で断念。仏像フェチ、咲の希望は四川省だったが、意外に寒いことを知り、奴隷Dの猛反対にあったため却下。で、間違いなく暖かい広州、桂林に行くことに。同行者は私とD、加えて私の同僚K嬢。(K嬢は、広州に友人がいる)目的は二つ。広州食い倒れと桂林のすばらしい景色。さてさて、どんな旅行になるでしょう。

 

 

桂林市内

 で、飛行機で済南から桂林へ。できれば飛行機なぞ使いたくなかったのですが、桂林は絶望的にアクセスが悪い。いろいろなすったもんだの末、「桂林まで飛行機、広州からは汽車」、のルートに決定。ちょっと痛かったけど(懐が)。しかも、飛行機会社よ、いつのまにか国内便一律値上げなんてしないでくれ(<あなたがしらないだけです)。とにかく桂林に到着したら、そこはもう。あったか〜〜い。これだけでも来た甲斐があった!!また、バスから眺める連なる奇峰に感激!とりあえずホテルを決め、漓江下りのツアーに申し込んだあと、市内観光へ。ちなみに、ホテルのツアーデスクから漓江下りツアーを申し込んだら、ホテル代が一泊120元まで値下がりした。値切ってみるもんだ。

桂林はすばらしく景色がいいところ。平地から山がボコボコ出ている、まさに奇景。まずは、「バカと煙はなんとやら」の言葉通り、市内最高峰の山、独秀峰にのぼり、桂林市内を一望した。こんな感じ。↓

 このときの3人そろっての感想、「来てよかった!!!」天気もいいし、ホテルも安いし、景色もすばらしい、あったかい、もうサイコ〜♪てな感じで。
しかし、それでは終わらなかった。


 翌日は、更に市内観光に繰り出す。
が、昨日とは打って変わった曇り空。寒い、さむ〜〜〜い。南国の温かな日差しを思いっきり期待して行ったおばかなわたしとK嬢は薄着しか持っていず、ぶるぶる震えながらの市内観光。屋根なしバスに乗って、吹く風を堪能した昨日という日はどこへやら。「タイツを買おうか」と真剣に相談しました。まあ、そうはいっても根性で回ったつぎの2ヶ所をご紹介。

〜芦笛岩〜
 桂林最大の(いや、広西チワン族自治区最大かも)鍾乳洞を見学。平地からボコボコの山はすべて石灰石からなるものらしく、こういう鍾乳洞も多い。感覚としては、山口県の秋吉台ですね。ガイドさんの説明を受けながら、鍾乳洞内を回る。説明はほとんどわからなかったが、「この岩は野菜に似てる」だとか、「ここは西遊記の##の場面だ」とか、その程度。だからわからなくても悔しくとも何ともなく、さも感心したようにわかった振りをする。たしかに、鍾乳石の数々はすばらしかった。しかし、ライトアップが・・・・・・

こんななんだもん。↓気持ち悪くないですかぁ。

 その後、またまた「バカと煙」の例のごとく登山して連なる奇峰を堪能する。
 しかし、この芦笛岩の周辺ですごかったのが、物売り。特にしつこかったのが、子どもの物売り。竹で作った笛(芦笛岩だから笛なのか?)一本2角、4本1元(おーい、高くなってるぞぉ)で売る。これがしつこい!本当にしつこい。
この子供たち、「病気で働けないおかーちゃんと酒飲んだくれのおとーちゃんのために僕が稼がなくっちゃ」てなわけでは決してないだろう。身なりもたいして悪くないし。この辺の子達の小遣いかせぎじゃないのか?
「100円、100円」とも声をかけてくるが、こらまて、100円っつったら10元以上じゃないかぁ!買っちゃうんだろうなぁ、知らない人は。
 ついうっかり、情に流されて一つ買ってしまう。意外にそういうことに渋いのがD。あんなにたかられても一つも買わなかった。気ぃ弱そうなのにねぇ。気の毒なのはK嬢。一人の女の子にものすごくしつこく、確実に300メートルはまとわりつかれ、すでにまじ切れ状態。(そのときすでに、2つ購入していた)あんなにしつこくされたら、「もううるさいからあっちいけ」ってな気持ちで買っちゃうもんねぇ、普通は。そんな商売、おねーさんは嫌いだな。(きっと万人が嫌いでしょうが。)
 ちなみにこの子、最後には捨て台詞を残して去って行った。失礼な。
 この手の物売りには、なぜかあまり付きまとわれない私。またまた奴隷Dの失礼な一言。

「視線で殺してるんじゃないの?」

・・・ホント失礼だぞ、おまえ。

あまりに悔しいので、ところかまわず笛を吹き鳴らし、さらにDに煙たがられるわたし。

〜民俗風情園〜
 少数民族が多いここ広西チワン族自治区。その少数民族の風俗、生活に焦点をあてた、いわゆるテーマパーク。ただ、この手のものは普通、観光客なら「けっ」と思っていかないでしょうねぇ。でも、「ここに行きたい」と行ったのはほかならぬ私。香港でこの手のテーマパークにいって、めいっぱい満喫してしまった経験があったので。
いまいち乗り気じゃない二人にこう言う私。
「民族衣装が着れるかもしれないじゃん」
この一言で、K嬢が落ちた。そして、円満解決民主主義。<をい

 着いたのがお昼時だったため、門は開いているものの、アトラクション出演の少数民族のみなさん(ほんとにそうかはしらねーけど)はみんなお昼休み中。「さっぶ〜」とふるえながら、階段でへたり込みながら待つ。
すると、お昼休みを終えた従業員らしきおばちゃんが、
「もしかしてお客さん?」と声をかけてくる。
「寒いからこっちにおいでよ」と、天使のようなお言葉。
で、つれられていったのが、民族衣装お着替え処。(おばちゃんはそこの担当らしい)おばちゃんはあれやこれやと衣装を勧め始める。ま、うまく引っかかったかたちではあるが、渡りに船なので。

うふ〜ん、できすぎ。

 さっそく、血眼で衣装を物色する私とK嬢。K嬢が選んだのは真っ赤な苗族の衣装。それにあわせて私は青の阿昌族(だったと思う、たぶん)の衣装を選ぶ。ついつられてしまったDも苗族の、しかも王様の衣装を着せてもらう。

おお!奴隷から一気に王様へ格上げだ。

かなりご機嫌な3人は写真をとりまくる。これだけでも来た甲斐があったというものです。

 そうこうしているうちに、アトラクションが始まる。少数民族の結婚式ショー、屋外での民族舞踊(Dは飛び入り参加して楽しそうに踊ってた)、闘鶏、刀の歯で作ったはしごを上って、上で演技をするというハラハラ、ドキドキもんのアトラクション、ドッグレースなど。寒かったけど、意外におもしろかった。締めはホールでの民族舞踊ショーの上演。これがなかなかすてき。途中で、ブラとチュチュをつけた若い男どもによる白鳥の湖というキワモノの上演もあり、かなり笑った。
「意外によかったじゃん」というのが3人の感想。ほ〜ら、来てよかったでしょ。<いばるな

おまけ:若い男による「白鳥の湖」


 とまあ、観光は絶好調だったのだが、とにかく寒いのにはまいった。ホテルがまた寒くてまいる。しかも、自分の部屋でエアコンの調節ができないので、ホテルの人に、「エアコンをいれてくれ」と頼み込む。しかしこのエアコンがろくでもない代物で、さわやかな、涼しい風しか吹いてこない。冷房しかないのか?「わたしたち、避寒の旅に来たんだよね・・・」と、K嬢と顔を見合わせ、二人でしくしく泣いた。ならばせめてとシャワーを浴びるが、ものの2分でお湯が出なくなり、水シャワーになる。水にうたれながら、またさめざめと泣いた。みなさん、中国でホテルを選ぶ基準は、値段でも、職員の態度でも、部屋の美しさでもない。お湯の出のよさです。(いいホテルが、必ずしも出がいいというわけではない。安いホテルが、必ずしも出が悪いというわけでもない。)

 

 

漓江下り

 翌日は、桂林観光のハイライト、漓江下り。市内を流れる漓江という川を、桂林の南、80キロくらいにある陽朔という町まで船に乗って下っていくもの。この船から奇峰、奇岩が間近に見られ、まさに山水画の風景が堪能できる。しかし、この漓江下り、完全なパッケージツアーで、しかもムカツクことに外国人料金が設定されている。その金額、400元。

たか〜〜〜〜い。

でも、同じ船に乗った人に聞くと、その人は450元払ったそうだ。まあ、ましなほうか。高い高いとぼやきつつも、桂林に来て漓江下りをしないのは、遊園地にいって乗り物に乗らないようなものなので、もちろん参加。

 朝8時半にホテルのロビーに集合(といってもわたしら3人だけ)して、車で船着場へ。
・・・って、あの、いつまでたっても車止まらないんですけど。
なんかずーっと走ってるんですけど。
 だんだん不安に襲われる私たち。確かに、ガイドブックには、冬は水かさが減るため、コースが短縮されることもあるとかいてあった。でも、今は漓江の治水工事がすすんで、そんなことはめったにないとも書いてあった。しかし、どう考えてもおかしいくらい車は爆走しつづけている。
「まさか、このまま陽朔までいっちゃうってことはないよねぇ。」
それはこまる!絶対に困る!
これは「漓江下り」なのだ。陽朔から「漓江上り」ではいけないのだ。
 そうこうしているうちに、車はやっと山の合間の船着場へ到着。あ〜、よかった。どうやらやはり水かさの問題で、船はコースの途中から出発するらしい。しかも、陽朔まで行かず、途中で引き返して、元の船着場へ戻ってくるとのこと。う〜ん、ざんねん。でも、みんなそうだから仕方ないか。
 で、船着場の物売りが、またすごい!!もういいかげんにしてくれよ、と思うのですが、彼らも生活かかってるもんねぇ。で、うっかり「一緒に写真撮りましょうおばちゃん」と値切らずに写真を撮ってしまったおばかな私。一回5元で写真を撮ったら、「あんた、2枚撮ったから10元だ」と言われる。もう、怒る気も起きねぇ。しかたない、ここは桂林市民のみなさまの経済発展のために協力するか。<たかだか10元でなに言ってやがる。
売ってる物といえば、ザボンのようなどでかいみかん、「こんなもん、どーするんだ?」と言いたくなるどでかい扇(推定縦1メートル横1.5メートル)、山水画の掛け軸、なぜか毛皮の帽子、などなど。

 ま、そんなこんなで船は出発。とにかく絶景。また、船の中も快適。外国人料金の船だけあって、船内の飲食物も外国人料金と推察されるほど高かったので、一切買わず。甲板に出て、しばしうっとり♪日本人のツアーの方も多かったんだけど、「テレビでこの景色を見て、どうしても来たかった」と。その気持ち、わかりますわ。
ま、言葉では言い表せないから、写真をどうぞ。

 

 う〜ん、写真でもこのすばらしさは伝えきれないなぁ。
 惜しむらくは、天気が今一つだったこと。途中で小雨もぱらついたし。根性で甲板へ出るも、寒さに耐えきれず、船内へ撤退、これを数回繰り返す。でも、この季節、曇りの天気は多いとのこと。仕方ないか。
 船内では、日本人ツアーご一行さまの宴会が始まっていた。おつまみのカキピーやら、サキイカやらをくれないかなーといじましいことを考えつつ、船の中で昼食を食べ、(おいしかったの)船は帰途へ。元の船着場へ戻る。そこからはまた車に乗って、本来の漓江下り終点の町、陽朔へ向かう。ここで1時間くらいの自由行動になり、車に乗って桂林に戻る、というのが普通の漓江下りのコースなのですが、わたしたちは、帰りの車をキャンセルし、陽朔で一泊することに。

なぜにわざわざ陽朔に一泊?

うふふふ、それはね・・・(続く)