以前、日記で、「ジャーナルをはじめる」ということを書いたら、
「ジャーナルってなんですか?」というお問い合わせをたくさんいただきました。
だがしかし、私もちゃあんとわかっているわけではござーません。
ので、その道のプロよーへーこと奴隷Dにジャーナルとはなんなのか、
わかりやす〜く解説してもらいました。
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外国語を学習する時に、最も効果的な方法は、現実の場面で外国語を使うことです。しかし、例えば、日本語を学ぶ学生は、そのような機会があまりないのが実状です。
確かに、教室活動の中で、日本語を使った活動をすることは可能ですが、やはり、それはあくまでも仮想空間の中のことで、その活動の中で、新たな発見をしたり、自らが成長したり、あるいは、傷ついたりすることは、あまりありません。
しかし、人は他の人とのリアルな交流の中で、真の言語獲得ができるのではないでしょうか。そこで考え出されたのが、ジャーナルという方法です。
誤解を恐れずに言えば、ジャーナルとは、交換ノートです。外国語教育という範囲に限って言えば、教師と学生がノートを使って交流することです。
ここで大切なことは、ジャーナルの第一目的は、外国語の習得ではないということです。ジャーナルをしている者どうしが、心を開き合って、ある時は世間話をし、ある時は自分の悩みを相談し、ともに語り合い、ある時は意見を戦わせ、お互いに成長していくことが、このジャーナルの第一目的です。そして、外国語はそのようなリアルな交流の中で、自然にうまくなっていく、という考えです。
ジャーナルをする時に、重要な鍵となるのは、教師と学生が限りなく対等に近づくことです。ですから、ジャーナルの中で、教師は基本的に添削を行いません。添削を行うと、教師と学生、という関係がはっきりしてしまうからです。
ジャーナルは、学生にとって非常に負担の重い活動です。ジャーナルは継続することに意味があるのですが、外国語で文章を書くことはとても大変なことです。つまり、学生が教師に対して興味がなければ、とても続けられません。
「外国語が上手になりたい」という動機だけでは、続けられないのです。「この先生ともっと交流したい」という気持ちがなければ、続けられないのです。
ですから、教師側は、ジャーナルの中で、学生を個人として尊重することが必要です。早い段階でできるだけ「教師と学生」の上下関係を超えることが、ジャーナルの成否に関係がある、と言えるでしょう。
以上がジャーナル・アプローチの大まかな考え方です。
今回は外国語教育の分野に限ってご紹介させていただきましたが、ジャーナルは外国語教育に限らず、さまざまな分野で応用が可能です。
例えば、大学の教官と学生、職場の同僚、中学校の教師と校長、先輩と後輩など、さまざまな人間関係の中で行われ、お互いの理解に非常に貢献した例もあります。それは、おそらく、ジャーナルが相互理解を第一目的にしているからだと思います。
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と、えらそうに書いてきましたが、私もまだ試行錯誤の段階です。私の生徒が高校3年生になった時、多くの生徒がやめてしまいました。勉強が大変になったからかもしれません。結局、1年以上続けられたのは2人です。
しかし、私はジャーナルはとてもいい方法だと思っています。ジャーナルに興味をお持ちの方、そして実際に始められた方と、意見や情報交換ができたら、と思っています。
では、最後に参考文献を紹介したいと思います。
「対話からの異文化理解」 倉地暁美 勁草書房 (第2章から読むと、読みやすいです)
「多文化共生の教育」 倉地暁美 勁草書房
Written by yohei
管理人咲より謝辞&あとがき
(たぶん)嫌な顔一つせず、原稿を書いてくれたよーへーくん、
そして、チェックを入れてくださった倉地先生、ありがとうございました。かくいう私はジャーナルをはじめて約2ヶ月。参加者は10人ほどでしょうか。
反応、内容共にさまざまです。
今後、実際にやってみての質問とか、問題点とかは、みんなで考えることができたらいいなと思っています。
掲示板でも、メールでも、どしどし意見、疑問等をお寄せください。
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