(2001.11.12月分)
12月26日 1月からの授業
みなさま、お元気ですか?教師日記、久々の更新です。
つーか、みなさま、わたしが日本語教師だったってこと覚えてます?
わたしはちょっと忘れてました<をいさて、気を取り直して。1月からの授業が決定しました。
今までと変わらず、週10コマです。
木曜日と金曜日です。
しかも、金曜日は6コマです(涙)。月曜日の6コマから解放されたと思ったのにぃ(ハンカチの隅を噛み締めながら)
んで、授業内容ですが。
クラスは、能力試験1級、2級受験後の中級クラス。
読解−2コマ(「上級で学ぶ日本語ワークブック」使用)
会話−2コマ(プリント教材使用)
演習−2コマ(新聞など生教材使用)
AV−4コマ(連続ドラマのビデオ使用)AVと演習に関しては、「内容はお任せします」と言われました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(絶叫)
すっげーじゃん。すっげー大変そうじゃんよ。
大丈夫なのか?あたし。できんのか?あたし。ちょっとへこんでます。そっとしといてあげてください。
12月3日 能力試験対策の授業
例年より1週間近く早く、申し込みの段階から多方面に混乱を招いていた日本語能力試験、やっと終わりましたね。「脳死で頭痛い」となっていた日本語教師の皆様、お疲れ様でした。試験後の授業はある意味試験前の授業より大変という事実は、ここ2.3日だけは忘れて、学生とともに開放感を味わいましょう。
今回は、まったくサブの立場から、試験対策をお手伝いしていたので、去年のような反省日記はなしにします。んで、以前日記でも、掲示板でも話題になった、能力試験対策の授業について、ちびっと思うところをつらつらと書いてみようと思います。能力試験対策の授業は、全くの講義形式になり、「いかに解くか」「いかに選ぶか」が中心になり、学生の話す力、運用力が落ちてしまう。これは、能力試験対策を担当する教師共通の悩みだと思います。
私個人の意見でいえば、これは仕方がない部分もあると思うんですよ。試験対策となると、それが一番能率よくなってしまうし、試験対策の授業に、会話その他を折り込むことももちろん可能ですが、終盤になると、そんな余裕はなくなってしまいます。すると、問題は、「そんなに能力試験対策は必要なのか?」ということになると思うんです。
日本語能力試験とは、言うまでもなく学習者の日本語のレベルを測る試験です。今までの勉強の結果、自分のレベルはどのあたりかを測るものです。
しかし、今は能力試験で自らのレベルを測るというよりも、能力試験合格自体が目的になっているというのが現状です。
結果、教師は能力試験のための授業をやらざるを得ません。
合格させるための授業。
全体を1級レベルに引き上げるための授業。
はたしてそれが本当に日本語の授業なんだろうか。
1級レベルにあがったことで本当に日本語のレベルが上がっているんだろうか。
私自身、ずっとそういうことを考えながら能力試験には取り組んできたし、きっとみなさんもそうだと思います。じゃあ、能力試験対策は必要ないのか。
おのおのが、それぞれの学習の習熟度で臨めばいいのか。
そうもいきませんよね。
かなりの大学で、能力試験の受験を義務付けている現実。
場合によっては日本留学とか、卒業とかの条件にされている現実。
なによりも、「目で見える自分の語学レベル」として合格をほしがる学生の気持ち。
能力試験対策を捨てられない現実がそこにはあります。ただ、ちょっと疑問に思うことはあります。中国の話なんですが、
あくまでもわたしの経験の範囲内での話なので、「中国どこでもそうだ」とは思わないでください。
わたしがいた中国の学校では、試験前2.3ヶ月は授業は能力試験一色に染まります。
それは、留学クラスでも、そうでないクラスでも同じ。
留学クラスは、日本側との合弁で作っているクラスだし、「2級合格が留学の条件」と思われているところもあり、まあ、しかたがないとしても、第一外国語として日本語を学んでいる一般クラスでもそうだというのはどういうことか。高校ですよ、ここは。
日本に置き換えて考えてみてください。
中学とか、高校とかで、ある時期一斉に教科書を放り出し、英語の授業が英検対策一色に染まるのと同じです。なんかおかしくないですか?
こういう場でこそ、能力試験は、自己のレベルチェックとしての機能をするべきなのに。
なぜに、能力試験が目的にならねばならんのか。
授業の進度に合わせて能力試験のレベルを決めるべきなのに、
「3級は去年受かったから、来年は2級だ、そのための授業をしなければ」という考え方はいかがなものか。
その計算で行けば、3年で1級レベルですよ。中、高、あわせて6年もあるのに。能力試験対策の授業は、どうしても、能力試験の意味に行きついてしまいますね。
新テスト以降、能力試験もいい方向に変わってくれればいいのですが。
11月29日 途方
能力試験前、最後の授業が昨日終わりました。
前日のちょっときつめのお灸が効いたのか、さすがに試験前で尻に火がついたのか、倦怠ムードはだいぶ回復していた模様。いやぁ、よかった。
すでに大学の入学が決まっちゃった子とかは、だら〜っとしている子もいたのですが、これはもうわたしにはどうしようもない。クラス全体のムードとして「やるぞ!」という方向に向いているので、それで良しとしました。
あとは本番のみ。悔いのないように頑張ってほしいものです。さて、授業のことはまあよいのです。
授業が終わったあと、そーいえば、12月からの予定を聞いてないわと思い、聞いてみました。わたし「えっと、12月からの授業の予定はどうなるんですか?」
主任 「あ、先生は12月はお休みです。」
わたし「は???」
主任 「能力試験後、1週間は引っ張るんですけどね。そのあとはもう冬休みなんですよ。
来週の授業は、こちらでなんとかしますので。」聞いてねーよ、一言も。
突然降って湧いたような1ヶ月以上の冬休み。「わ〜い、休みだ。何して遊ぼうかなぁ」なんて思うほど私も堕落してはいません。2ヶ月にわたる人生の夏休みが終わったばかりです。長期休みはごちそうさまです。というより、金ないって。
こちらの学校のお給料、破格におよろしいので週2日、10時間の授業でも、のほほんと生活していたのですが、さすがにそうものんきにしていられなくなりました。一月になったら、クラスも減って、授業数も減るらしいし。というわけで、アルバイト探してます。
なんかありません?<ここで言ってどうするしかし、「12月はお休み」と言うことを聞いて、「もっと早くわかっていれば、1ヶ月中国に行ったのにぃ」と思っちゃった自分がかわいいと思います。
11月27日 倦怠感続行中
昨日の日記にも書いたとおり、今週は月曜日に模試をするため、火曜日と水曜日の授業です。
今日、火曜日は昨日やった模試の解説でした。模試の解説、というのは、毎週月曜日にずっとやっていたことなんですが、専任の先生が非常に行き届いた方で、わざわざメールで模試の結果と誤答傾向を前日にメールしてくださるんですよ。
さて、今回も模試の結果を送ってくださったんですが、開けてびっくり。すっげーわりぃじゃんよ。
ちなみに内容は1999年の過去問です。大体目を通して予習は済ませていたのですが、今までと比べて、特に難しかったとも思えない。こんなにがっく〜んと点が落ちるような問題ではなかったはず。
詳しく分析してみると、特に低下の著しいのが聴解。
更に詳しく誤答傾向を分析してみると、読解も同じように落ちている。文法とか語彙とかは、むしろ今までよりはできているようです。この結果から考えれば、原因はおのずと見えてきます。集中力の低下。つまり、先週の中だるみ状態からまだ回復していないってことですね。聴解と読解というのは、試験の中で最も集中力を必要とし、体力を消耗します。これができていないってことは、つまり試験中の心の問題ってわけですね。
さすがにちょっと頭を抱えてしまいました。私が一番恐れていた事態です。試験の前に気持ちの糸がぷつ〜んと切れてしまうこと。なんとか、先週で立ち直ってくれたら、と思っていたのですが、試験まで1週間を切ったこの時期でこれとは、遺体、いや痛いですね。このままでは、せっかく覚えた日本語も、試験を前にして頭からぼや〜んと抜け去っていくのも時間の問題です。
とりあえず、本日わたした取るべき道は二つ。@叱り飛ばして喝を入れる
→落ちこんで、いらつき、自暴自棄になって勉強が手につかない可能性あり
A先週と同じように心のバランスを保つよう、リラックスさせ、やわらか〜く諭す
→全く効果のない可能性あり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっちも嫌だよぅ(涙)
かといって、なにもしなければ間違いなく現状維持のまま。
悩んだ末、ここはとにかく気分を変えさせねば、とちょっときつめにきゅ〜〜〜〜〜〜っと締めときました。
いや、あくまでもちょっとですよ。ちょっときつめに。
さすがに全員しゅ〜〜〜〜んとしてました。
合格を狙える位置にいる子達ばかりですからね。実力は、最大限に発揮してほしいですもの。愛のムチです。愛の。
11月25日 新流行語
去年のこの時期、局所的に一大ブームを呼んだ「『能試』って、もしかして『脳死』?」発言をした日本語教師の友人から、先日、またメールがきました。
>せっかくの文字・語彙が大幅に点数ダウンで頭痛いです。
>頭遺体??今年の流行語大賞ははこれに決定!
「脳死で頭遺体」いや、「能試で頭痛い」の日本語教師の皆様。
あと少しだから頑張りましょう。
明日は月曜日ですが
模試のためお休みです。今週は火曜日と水曜日に出勤だ。
11月21日 倦怠感
今日の授業はいまいちでした。
授業の内容そのものはともかく、とにかく学生たちののりが悪い。ほぼ全員が、もうグッタリとクラゲ状態。
原因はわかっています。
中だるみです。11月8日の日記でも書きましたが、私の恐れていた事態です。
能力試験まであと1週間とちょっと。
教えるべきことはほぼ教えて、知らない文法とか語彙とかもずいぶん減って、点数もだいぶ読めるようになってきたこの時期。今までガーーーーーーッてやってきたぶん、ちょっと気が緩んでだらーーーーーーってなっちゃんたんでしょうねぇ。
加えて、急に寒さが厳しくなった季節の変わり目で、体温調節がうまくいっていない。
それにこの2.3日で大学受験をした子も数人いまして、そういう子はどうしても脱力してしまう。その脱力感が全体に伝染してしまう。てな感じで。気持ちはわかるんですよ。実際、教師側も、疲れもたまって気が緩む時期ですよね、試験まで約2週間ってのは。本人達も、これではいけないってことはわかっていて、なんとか頑張ろうとするのですが、体がついてこない。勉強だけでなく、アルバイトとかにもやる気が起きない。でもやらなきゃいけない。気ばかり焦る悪循環です。
だから、今日はあえて無理をさせませんでした。無理矢理やる気を出させて、頑張れ、頑張れってこともいいませんでした。本人達が、一番わかっているだろうし、言われるだけでプレッシャーでしょうからね。授業も、ストレッチでリラックスさせたり、雑談を多めに入れたり、あまり新しいことは教えなかったり、ちょっと手ならし程度で済ませました。
実際、試験に向けて、心と体のコンディションを最適に保つって、とても大切なことだと思うんです。そして、とても難しいことでもあるんですよね。だから、ガーーーーーッとやるのは来週までおいといて、今週は、休むときは休む、リラックスするときはリラックスする、という心のバランスを大切にしてほしいのですが。
でも、具体的にはどうアドバイスすればよかったのでしょうね。こればっかりは本人じゃないとわからないことも多いし、難しいところです。
来週には、コンディションを持ちなおしてくれるといいのですが。ちょっと心配。
11月19日 過去問
能力試験まで2週間をきり、そろそろ能力試験自体よりも試験の後の授業のことが気になり始めた今日このごろ、教師のみなさまも、そうでないみなさまも、お元気でしょうか。
ひさびさの教師日記です。
掲示板で一時期話題が沸騰した能力試験対策の授業についてはいずれ日を改めて書くとして、
今回は、過去問の話です。うちの学校では、週末に過去問とか、アルクの模試とかを能力試験の模試としてテスト形式でやらせて、月曜日にその解説をしています。
んで、月曜日の2級の模試の解説というのは私の担当です。
前回の日記にも書いたのですが、おかげさんでわたしの学生は順調に点数を伸ばし、今ではほとんどの学生が合格点はクリアするくらいには成長しました。
で、今週は、2000年の2級問題、つまり去年の問題を扱ったんですよ。
しかし、開けてびっくり。試験形式、変わってるやんけ。
おかげさんで、今回の模試では、ほぼ全員の点数ががた落ち。
試験前2週間にしてこの自信喪失状態には頭を抱えてしまいました。つーか、あたしは去年も2級対策をやったのに、なんで知らないんだろう。<研究不足です。
まさか今年も2級対策をやるとはおもわなんだあたし、その緩みきった根性に反省しきりです。まずは文字語彙。
語彙に新たな形式の問題が2問追加されています。語彙の正しい使い方を選ぶ問題Wと、同義語を選ぶ問題X。特に問題W。これがどーしようもなく難しい。また切り口が「この単語の後ろには、『的』を付けて使うか否か」のようなものもあるので、どーやって教えりゃいいんだよ。解説も難しいしなぁ。
問題Xも、まったく教えたことがないようなものも出ているし、大変。それから読解文法。
読解増えすぎ。
ほとんどの学生が、時間が足りなくてお手上げ状態でした。読解のレベル自体は易しくなっているのですが、なんせ量が半端じゃないから読むだけでもタイムアウトでしょう。量が多いという問題点では、いくら解説してもあんまし意味がなくなっちゃうよなぁ。もっとも、「効果的な読み方」についてはアドバイスできるけど。それも、「慣れ」が多分に関係してくるしね。ここ数年やさしめだった聴解も、絵のある問題にひねりがはいってきているし、語彙、文法ともにレベルアップしています。なんか、全体的に難しくなったな、というのが感想。
この背景には、マンネリ化して合格点が取りやすくなってしまったとか、実用性にかけるとかの事情もあるのでしょうが、いやはや、大変です。新テストも影響しているのかなぁ。この試験の結果で、やる気をなくす方ではなくて、奮起する方に学生が動いてくれたらいいのですが。
「こんなに難しいのに、なんで去年はあんなに受かったんだ?」という疑問には、
この際目をつぶることにします。
11月8日 脳死、いや能試1ヶ月前
わたくしが、広島の某日本語学校でお勤めをはじめてはや1ヶ月が過ぎました。と思ったら、日本語能力試験まで気がつけば1ヶ月を切りました。2級対策の授業を受け持つ身としては、ここからが正念場です。
しかし、日常日記にも書いたのですが、ここに来て咲ねぇさん、授業に少々行き詰まりを感じています。わたしの担当は、月曜日の6時間はその前の金曜日にやった模擬試験(過去問やアルクの模試)の解説、水曜日は中級総合問題集の解説なのですが、それぞれに行き詰まりを感じています。
まず中級総合問題集。これがやればやるほど「2級対策としてはちょっとねぇ」と思えてくる。あくまでも「2級対策として」であり、問題集そのものにいちゃもんつけてるわけではございません。まず、問題形式が違う。それに2級の最近の傾向ともちょっとずれている。ゆえに、時間を割いてわざわざ2級対策として続ける価値があるのか、ということ。それに、同じ文型、言葉が頻繁に出てくるので、回を重ねるごとに、解説自体をあまり必要としなくなってくる。これには学生も気付き始めて、おかげで授業にも乗せにくい。これをネタに、言葉や文型を広げていこうにも、バリエーションがあまりないので限度がある。
そして模試の解説。これも辛い。わからない言葉や文型がたくさんあって、新しく教えるのなら、時間も使うのだが、学生の大部分が合格点に近づいたり、合格点をクリアし始めると、解説自体がだるくなる。知らないことを新しく教えるのではなく、「なぜ間違ったのか」という解説になるので、どうしても授業が単調になりがち。しかも、かなりの高得点をマークしている子もいるので、その子にとっては、ほんとうに退屈でしょう。ヘタすると、単なる答え合わせになってしまう。それでは授業の意味がない。答えだけ黒板に書き出せばそれで済む話だもん。というのが、それぞれの授業の悩みですが、要するに、学生たちがしあがりつつあるのです。単語や文型が増えて、解説をあまり必要としなくなっているのです。これ自体は喜ばしいことです。しかし、こうなると、授業は発想の転換が必要です。解説を通して新しい言葉や文型を教える授業から、問題を解いて解いて解きまくる演習主体の授業へと。
そうなると、いくつかの問題が。まず、演習主体の授業にするには、わたしがあてがわれている教材があまりにも不適当。それに、演習主体というのは、基本的に自習に近くなる。そうすると、完全な自習を望む学生も出てくるでしょう。それはいろんな意味で困るのです。
更に、この時期ですでにしあがっているというのも不安の1つ。問題演習主体の授業になると、確実に実用的な日本語力は落ちる。これは怖い。ものすごく怖い。一度落ちた実用力を身につけるにはもんのすごく時間がかかる。こういう授業では学生が話す機会が格段に減ってしまうので当然のことですが。しかし、話させようとしても、学生は、話すよりも1つでも多くの問題を解き、正しい答えを知ることを望む。わたしはこの時期を1ヶ月も作りたくないのです。そして、最大の問題は、1ヶ月も問題演習の時期があると、中だるみの時期が必ずやってくるということ。わたしが一番怖いのはこれ。実は過去に一度失敗しています。できれば、問題演習形式は、2週間前くらいから始めたかった。非常勤講師というのは、気楽である反面、窮屈な身分ですね。与えられた教材をこなせばいいという気楽さ、自分でデザインできないという窮屈さ。私の行動できる範囲内で一体何ができるのか、ただ今考え中です。
11月3日 試験監督
紅葉狩りを雨に阻まれ、不快指数100%の今日この頃、みなさま秋の行楽をお楽しみでしょうか。
さて、いつものことではありますが、教師日記であっても授業日記ではありません。つーか、教師日記が授業日記だったこと、今まで何回あったよ。言ってみ。
今日は、友人の紹介で、とある日本語学力テストの試験監督をしてまいりました。
ま、試験自体は滞りなく終わりました。このテスト、試験監督は現職の日本語教師であることが条件なのですが、別の学校の日本語教師の方と、情報交換ができたのは収穫です。こういう人脈が、いろいろな意味で教師を助けてくれるのですね。
そして、ぬかりなく試験問題も入手いたしました。
どこで役に立つかわかりませんものね。
こういうのを、役得といいます。でもやっぱり、試験はさせるより受けるほうがなんぼも気楽。
|
|