10月29日 ゆきとどいた教育
日々能力試験対策に精進し、去年の悪夢が少々かいま見え始めた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、日本語教師たるもの、日本語を教えるだけが仕事ではございません。時はそろそろ11月。そう、大学入試の季節でございます。今日の授業の休み時間のこと、学生のHくんが、とある大学の募集要項を持ってきました。そして曰く、
「先生、どの学部が私にいいですか?」
思わず「豆腐の角に頭ぶつけて死にやがれ」と言ってしまいそうになったのですが、そこはわたくし、人間ができておりますゆえ、スバラシイ脳内変換によって「そんなこと、知るか」という実にソフトで常識的な言葉となって口から出てまいりました。きゃはっ☆
しかし、このままではあまりにソフトで常識的すぎる言葉ゆえ、理解できないかもしれないと、言葉を続けようとした時、隣に座っていたKちゃんが間隙入れずに曰く。「Hくん、だめです。行きたい学部が、一番いい学部!!」
う〜〜〜ん。すばらしい、ゆきとどいた教育!!
きっと、先生方は、10回も20回も30回も口を酸っぱくして学生に言っているんだろうなぁ。大変なんだろうなぁ。ちなみにこのKちゃん。後で聞いたところによると、昨日全く同じ言葉で別の先生に怒られたそうです。わはははは。
山の紅葉と共に、留学生の受験シーズン到来です。
受験は学生と大学の戦いですが、
なぜか教師と学生の戦いでもあるんです。てへ☆
10月25日 最近の悩み
教師業を復活してはや3週間。授業にも、学生にも、学校の雰囲気にもやや慣れはじめて、授業のペースもつかめるようになってきました。もっとも、二時間半の通勤にはちっともなれませんけれども。
仕事に馴染めるようになると、だんだんと小さなことが目に付き始めます。今日はそのお話。悩み1:非漢字圏の学生
前回の日記でも書きましたが、私のクラスには、タイ人が一人います。残りは全部中国人。タイ人だから、言わずとしれた非漢字圏の学生です。最近、彼の扱いに頭を抱えています。
今までわたしが教えてきた学生は、99%が中国人。クラス授業で非漢字圏の学生が混ざったのは初めてといっても過言ではない。ものすご〜く気を使うんですよ。
なんたって、あたしは、漢字を駆使して言葉を理解させるというやり方に慣れちゃってるもんだから、どんなに気をつけてもそのくせが抜けないんですよね。更に、他の学生は中国人だから、どうしても漢字での説明を聞きたがる。更に、あたしが中国にいたもんだから、中国ネタを話したがる。
ものすご〜く気をつけていても、彼が置いてけぼりになってしまう場面が、出てきてしまうんですよ。今は、のほほんとした彼の性格の良さに救われていますけれども。もっと気をつけないといけないわぁ。授業内容で彼を置いていってしまわないように、「先生は中国よりだ」なんて思わせないように。でも、ミックスのクラスはおもしろいです。中国人だけでは起こらないいろいろな事件とか、発見とかがたくさんあります。こういうのもいいもんですね。いや、今更ですが。
悩み2:職員室の雰囲気
うちの学校は、現在クラスが四つなので常勤、非常勤をあわせて常時四人の先生がいらっしゃいます。授業の合間とか、終わった後とか、みんな職員室に戻りますよね。そのときみなさん、何をしていると思います?わき目も振らず真面目にお仕事。
いや、何も悪くないですよ。間違ってないですよ。むしろ正しいですよ。
でもね、先生同士で雑談するとか、ジョークを飛ばすとか、クラスの情報交換をしてコミュニケーションを図るとか、そーゆーのがあってもよいのではないでしょうか。
今まで職員室で学生のネタで大笑いしたり、紙ヒコーキを飛ばしたり、たれぱんだ人形を同僚教師の机に隠したりしていたあたしとしては<それはやりすぎです、
なんか、こう、はじけられないというか、締め付けられるというか。
ネタと報告の半々のような気持ちで、「今日○○君がこんなことしたんですよぉ〜〜。むかつきますよねぇ〜〜。」みたいな話をすることはありますよね。この間、してみたら、真顔で「すみません」と謝られて、逆に困ってしまいました。笑い飛ばしてほしかったのに。
この間、更に芸人の悲しい性でちょっとしたギャグを飛ばしてしまったら、予想外のリアクションが返ってきて、またまた困ってしまいました。もしかして、ここでサルはあたし一匹?
あたしはここにいるべき人間ではないのかもしれない…
10月22日 関西で思ったこと
出勤の月曜日と水曜日になぜか必ず雨が降ることに釈然としない今日この頃、雨の冷たさに秋の深まりを感じます。つーか、6時20分に家を出るあたしをいじめてるのですか?
さて、授業準備をおっぽりだしてはせ参じた関西より帰ってまいりました。元後輩で元同僚で現在A学校の鬼の日本語教師であるU嬢の家で共に深夜まで授業準備をしていたことは内緒です。
去る20日はA学校の入学式。もちろん、わたしが教えた済南の子供たちも参加しました。学校のご好意で、あたしも参列させていただきました。(きっちり働きましたけど)
いやぁ、生徒が喜んだのなんの。
そらそうですよ。入国して1週間、一番寂しいこの時期に、知った人間に会うというのはまさに地獄に仏<いいすぎです。
あたしもうれしかったですよぉ。そら、手塩にかけた子供たちですもん。
式のあとで、生徒たちの寮を訪問して、ゆっくり話して。でもね。
やっぱり胸の詰まる思いもありまして。
過去に勤めていたとしても、済南の学生を教えていたとしても、
しょせんわたしはお客さんでしかないのだとか、
どうしてあたしはもうこの子達を教えられないんだろうとか、
忙しそうな先生方(奴隷D含む)を見ていると、
もうあんまりあたしが顔を出すべきじゃないんだろうなとか。もちろん、A学校に戻らないと決めたのは、私です。
済南の子達を教えないと決めたのも私です。
上に書いた悩みの理由、原因はすべてあたしのわがままです。
それでも、過去にお世話になった学校で、過去に教えた生徒たちを見ていると、
ものすご〜くいろいろな思いが渦巻いて、
ちょっとすっぱい関西訪問でした。いろいろ難しいです。今後の行動も考えないと。自分のためにも、周りのためにも。
あたしもまだまだ覚悟が足りませんね。いろんな意味で。あの子達にも、これからきっといろいろなことがあるでしょう。辛いことも多いでしょう。
なんとか頑張って、乗り越えてほしいと祈るばかりです。更に
先日の日記で書いた、事故で死んだ学生。運良くご焼香することができました。遺体の前で「おまえはアホだ!」と言い続け、泣きつづけるだけでした。そんなこんなで
帰宅後のあたし、満身創痍。昨日の更新はできませんでした。すびばせん。さて、話は変わって。
今日の授業のことなんですけど。
そう、月曜日の朝っぱらから家から二時間半もかけて通って6時間もやらなきゃならねぇ授業のことなんですけど、
今日は二級過去問の解説でした。
私のクラスの学生、トンちゃん(仮名、タイ人♂)と休み時間に話している時、こんなことを言ったんですよ。「聴解が一番簡単です。言葉が易しいから。」
・・・・・・まぢ??
わたしの今までの学生(もちろん、99%中国人)は、みんな口をそろえて「聴解が一番難しい」と言っていました。過去の成績がそれを裏付けています。そのクラスの別の学生(全部中国人)も、やはり聴解が一番点数が悪い。だからあたしは、日本語学習者は聴解が一番苦手なもんだと思いこんでいました。
んで、そのことをトンちゃんに聞いてみると、
「それは中国人だけですよ。他のタイ人も、ミャンマー人も、聴解は簡単だと言っています。」知らなかった!!!
いやぁ、あたしもまだまだ教師として小さい、小さい。
新発見です。これからも勉強しなくてはね。つーか、これ、本当なんですか?日本語教師の皆様。
わたし、中国人以外を教えた経験、4人なのでよくわからないんです。
よろしければ、ご意見プリ〜ズ!
10月17日 無題
昨夜のことです。
以前、私が教えていた学生の1人の死を知りました。
バイクでの交通事故だそうです。
入国してから1年半、担任として面倒を見て、努力の甲斐あって大学にも合格しました。
いつもいつも自分の進む道に迷い、自分の弱さと戦い、
時には落ち込み、時には立ち直り、また落ち込んで、
望郷の念や、家族への思いは他の誰よりも強く、
そして友人のことを誰よりも考える。
そんな優しい学生でした。日本に来る留学生にはいろいろな子がいます。
目的も、性格も、後ろに抱えている背景もさまざまです。
そしていろいろな道に進んで行きます。
うんと頑張ってすばらしい成果を出したり、人間的な成長を遂げたりする子もいれば、
挫折し、落ちていく子もいます。
夢をあきらめて帰国する子。
苦しさに耐えかねて楽な道を選ぶ子。
日本や、日本人に絶望してしまう子。
不法滞在や犯罪に走ってしまう子。
どれもこれも、砂を噛むような思いで見てきました。
私には、何もできないのかと。その中でも、一番辛く、不幸な結果−死。
彼に関わった人間の1人として、早すぎる死が悔やまれてなりません。
故郷の彼のご家族の悲しみはいかばかりだろう。
そして、志半ばにして異国で死を迎えた彼の悔しさはいかばかりだろう。
生きていれば、
生きてさえいてくれたなら、
いろいろな夢が待っていただろうに。
私にはもう、彼の冥福を祈るしかできません。そして、今まで出会った学生たちにも、
これから出会うであろう学生たちにも、
二度とこんな悲しいことは起こってほしくない。
何が起こっても、せめて生きていてほしい。*今日の日記の内容について、掲示板でのコメントはできればご遠慮願います。
ちょっと、レスを返せる自信がありませんので。すみません。
* * * *
さて、気をとりなおして
明日あたりから、咲ねぇさんまたまたまた関西地方に出没します。
済南で教えた生徒たちで、A学校に留学を決めた子達が先週入国したんですよ。
んで、今週行われる入学式に参加してもいいというお許しをいただいたので。でへへへへ。
楽しみです。
すんげぇ楽しみです。
でもそのためには、来週月曜日の授業準備を終わらせてからじゃないといけないんですよね。でへへへへ。日曜日に帰る予定です。
10月12日 入学式
片道2時間半の通勤にちっとも馴染めない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は、学校で10月生の入学式がありました。
「非常勤の先生は、お時間があれば参加してください」ということだったので、別にあたしが教える学生でもないし、片道2時間半もかけて行くことはないか、とも思ったのですが、
ここで顔を売っておけば4月の専任採用にむけて何かいいことがあるかもしれないとか、
ここで無理して行っておけば印象がいいかも知れないとか、
10月からの採用なんだから、こういうことには参加しておこうとか、
純粋無垢な下心で行ってまいりました。ちなみに本日は車。かかった時間はきっちり2時間。真昼間でこの時間なら、通勤ラッシュである朝なんて何が起こるかわかったもんじゃねぇ。電車通勤は決定のようです。
さて、入学式自体はつつがなく終わりました。
下心を持つのは私だけではないようで、入学式に来ていた非常勤の先生は、案の定、この10月から採用になった方ばかりでした。この先生方とは、曜日が合わないので、こういう機会でもなければずっと会わないかもしれない先生方なので、会って話せたことは収穫です。
もう1つの収穫は、滅多に会うことのない(今まで一度も会ったことがない)理事長に引き合わせていただいたこと。4月の野望にむけて根回し全開です<下心ありすぎ
そして、学生全員の前で自己紹介させてもらえたこと。普段話す機会の少ない学生にも顔が売れました。
さらに極めつけ。
入学式のあと、学生2人に呼びとめられました。
「先生はとても爽やかな印象ですね(挨拶のことを言っているらしい)。みんな先生が好きになりました。」よっしゃ!
咲先生、心の中で大きくガッツポーズ小さい頃から「アンタはそとづらだけはいいのよねぇ」といわれつづけた人当たりのよさが100%生かされたようです。
ありがとう。お世辞でも先生めちゃくちゃうれしいです。
いろんな意味でやる気満々のあたし。汚れてますか?
10月10日 うれしはずかし初授業♪
日本語教師業リハビリ復活の咲ねぇさん、本日は、記念すべき初授業の日でございました。
いやぁ、よかった。
何がよかったって、アナタ、遅刻しなかったことが。
昨日は、早起きの備えて早寝をしたのですが、遅刻が心配で心配で眠れませんでした<本末転倒です
中国と違って、遅刻したからタクシー飛ばして、ってわけにいかねぇもんなぁ。なんたって車で行っても2時間かかる距離なんだから。
今日はなんと朝5時半起床。咲ねぇさんもここぞというときはやるのです。ま、冬を迎えるにあたって、いつその緊張の糸が切れるかというのはそらもうどっきどきですが。さて、授業です。
今日の授業は問題集を使った2級対策。中国人7人、タイ人1人、計8人が私のかわいい学生です。最初ですから、お互いが腹の探りあい。様子を見ながら、相手の実力をつかみながらのそろそろ授業なもんだから、予定の半分ぐらいしか消化できなんだ。反省。ついつい1つのことにかかりすぎて、異常に授業に時間がかかるのは、私自身も自覚している最大の欠点です。
ま、今日の授業で、だいたいのレベルがつかめたので、今後は改善できるでしょう。いや、できればいいな…<弱気
レベルの感想を言えば、ちょい、2級を目指すには難しいんじゃないかい?という学生たちでした。自分1人で授業をやるならば、どうすれば効果的か、できるだけ考えるのですが、いかんせん、週2日まかされているだけのあたしとしては、なかなかそうもいかない。非常勤の辛いところです。
その辺の、指導面のことや学生のことは、クラスを重ねるに伴いおいおい書いていこうと思っています。今、わたしが指導の主眼としているのは、
・まず、一丸となって「2級合格するぞ!」となるクラスのムード作り。
・それから、問題演習ができるレベルには全く達していないので、問題を使って知識を増やしていくこと。
・間違えることを恐れさせないこと。
この3点。まだまだ手探り状態ですが、頑張ります。余談ですが
遅刻以外で、あたしが一番恐れていたことは、途中のクラスに入ること。経験上、あるクラスに途中から新しい先生が入った時、批判が出なかったことがない。ま、そらそうです。学生にとっては、初めて教わった先生が一番いい先生ですからね。それが別の先生になると、どーしても馴染むのに時間がかかる。これをわたしはすり込み現象と呼んでいます(笑)
今回は、かなり好意的に受け入れてくれたのでホッとしています。今後どうなるかはわからないけど。結論ですが
授業はやっぱり楽しいです!学生はやっぱりかわいいです!
4時間ボルテージ上がりっぱなし。帰りの電車では降りる直前まで爆睡。<大丈夫かよ
10月3日 打ち合わせ
いやぁ。約3ヶ月ぶりの教師日記の復活です。もう、一生復活できねぇような気がしてた(笑)。咲ねぇさん、日本語教師業リハビリ復活にともない、教師日記の方もちょくちょく書いていきます。今後ともごひいきに♪
さて、本日、授業の打ち合わせのため、また2時間かけて<しつこい 学校のほうへ行ってまいりました。
あ、「10月から勤務します」と言っていたもんだから、「もう働いているのねん」と思ってらっしゃった方もいるかもしれません。授業は来週の水曜日からでございます。すまん、すまん。この、2時間通勤、「きっとそのうち慣れるわ♪」なぁんて気楽にかまえていましたが、ちっとも慣れやしねぇ。今日なんて、うちを出たのが12時で、帰ったのが6時。んで、学校にいたのが1時間。あたしは首都圏に住むサラリーマンのおとうちゃんか?釈然としない。
しかし、この2時間通勤のためにあたしは先ごろMDウォークマンを購入いたしました。早速、愛する中華明星のCDの数々をMDに録音しまくり。んで、今日の通勤時間は、張学友とじっくりまったり愛を深めることに費やしました。
・・・・・けっこういいかも。<え?さて、話を戻しましょう。
今日は、授業の詳しい内容と、やり方について、いろいろと相談してまいりました。日常日記でも書きましたが、授業は月曜日6時間、水曜日4時間。クラスはすべて2級対策クラス。人数は8人。
月曜日は土曜日に実施した模擬テストの解説。
水曜日は、中級総合問題集と聴解。
ま、内容はいいのです。実際の授業なんて、学生の顔を見て、はじめてみないことにはどうにもこうにもなりませんからね。やってみてからのお楽しみ♪
ただ1つ、気になったことは、土曜日にした模擬テストを、月曜日に解説って・・・。
あたしが採点するわけでもなく、手もとに結果もないのに、それで満足な解説ができるのか?こういう授業こそ、専任の先生がするべきではないのか?
とまぁ、この疑問はぶつけてみました。
授業の組み方の問題で、どうしようもないそうで。
その辺の事情はわかるから、仕方ないですね。とにかく、来週から始動です。楽しみですが、久々の4時間授業。なまくらな体が持つかしら。
そうそう、
昨日、時刻表を購入。9時に学校に着くためには、どんなに遅くとも6時半には家を出ねばならんことが判明。1時間に一本てどーゆーことやねん、山陽本線。
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