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| 参考ネタ:河神財閥チーム 新河神財閥チーム セラフィムチーム エターナルズ
by堕天使さん 「わあ〜、人がいっぱい〜」 人目をはばかることなく、芽美は陽気な声を上げる。 「ちょっ、ちょっと芽美さん、そんなに急がなくても・・・! 毎度の如く芽美の活発さに振り回されながら、慌てて芽美の後を追う。 「芽美お姉様と光一お兄様、元気そうですよね・・・」 「あの二人は、あれが普通なんだろ」 どこか困惑したような表情の旭に対し、了はいたって平静だ。 「こんな夜遅くまで起きてて、何であんなに元気なのよ」 それとはほぼ対照的に、後ろの方で頭を抱えているのは日羽である。 「ま、いいだろ。元気ってことは、若いってことだよ」 年寄りくさいことを呟く了。今日は心なしかいつもよりぼんやりしている。 「おいおい、な〜にいつまでもつっ立てるんだよ」 「そうよ、早く初詣済ましちゃいましょうよ」 人ごみの向こう、その先から、先に行った筈の竜一たちが歩いてきた。 「あれ、竜一様に美里様」 「どうしたんだ?」 「いや、それがよ・・・」 少々返答に困ってこめかみの辺りをポリポリと掻いていると、 「前にマスターが言ったじゃないですか。 「だからあたいたち、兄様たちを迎えにきたんだよ」 どこか困ったような、それでも嬉しそうな微笑を浮かべ、 「そうだな、行こうか」 「あの、了お兄様、その前に・・・」 と、旭は少々困惑した顔ではるか向こうで騒いでいる 「そうね、取り敢えずはあの二人を連れ戻さないと・・・」 「やれやれ・・・」
「ねえ、なんか向こうの方が騒がしくない?」 「さあ、気のせいじゃないの?」 それでも騒ぎの方が気になるのか、 「それにしても、今年は豪い人の数ですね・・・」 「世間一般では、 なにやら騒ぎの中心に若い男女の声が聞こえたような気もしたが、 「・・・相変わらず冷めてますね、葛葉さん・・・」 「ほら、三人とも、早く行くよ。この様子だと、 やや前を行く雅人は、人ごみに押し出されそうになりながらも 万里絵と葛葉は溜め息一つ、いまだ野次馬根性全開で
「ふう、やっと着いた・・・」 賽銭箱の前まで来て、明はほっとした吐息を漏らす。 「予想以上に遅くなっちゃったね。 そう言い、光はお賽銭を賽銭箱に投げ込んで (今年も、いっぱいい〜〜っぱい楽しい事がありますように!) まるで絶叫でもするかのように、光は願い事をした。その横では明が、 (今年こそ、今年こそ平穏な生活が出来ますように!) と、ひたすら真剣な顔で、どちらかといえば祈るように しばらくして、満足したのか明は顔を上げた。 「ふう・・・」 自然と、溜め息が出た。その瞬間、 「終わった?明君!」 すぐさま光が抱きついてきた。どこか柔らかい、光の髪の匂いを感じる。 「明、終わった?」 やや遅れて、少しだぶついた晴れ着姿のチビが顔を出した。 「あ、チビちゃん、やっぱり来てたんだ」 「博士が、行け、っていってた」 感情のこもらぬ声で、チビは答える。 「おっと、そうだ。チビもなんか願い事していけば?」 「願い・・・事?」 不思議そうに、その単語を繰り返す。 「なんて言えばいいかな? 「・・・解った」 じっくりと明が話してくれた内容を反芻し、呟いた。 「ずっと明といたい」 と声に出して言った。思わずギョッとした感じで明と光はチビを見返す。 「ちょっ、ちょっとチビちゃん!早く、こっち来て!」 と、焦りに焦って光はチビの手を引っ張って退散していった。
「暇を潰して日本に来たっていうのに・・・」 溢れ返る人ごみを掻き分けながら、ミリィはひたすらにぼやく。 「なあ、レグ。わざわざ日本まで来る必要、あったのか?」 息も絶え絶えな感じで、クロフはその溜まりに溜まった疑問を 「あるでござるよ。今時このような由緒正しき社など、 レグはややいっぱい汗をかきながら、それに答える。 「セラフィム、大丈夫?」 と、ミリィは傍らではあはあと息をしているセラフィムに向き直った。 「うん、大丈夫だよ。こんなに人が多い場所って、初めてだから」 元々大自然の中で育ったセラフィムにとって、 「なんなら、そこの草むらとかで休むか?」 参拝用に敷き詰められた路から外れた草むらを指差し、 「大丈夫、兄さん。私、兄さんの妹だもん。 「セラフィム・・・」 レオンの涙腺が、不意に緩んだ。 憎しみの力に突き動かされたとはいえ、自分は妹を殺そうとしたのだ。 レオンは思う。セラフィムという名は、 「さて、そろそろ行くか?」 「はい」 互いに微笑み合い、兄妹は人ごみを再び掻き分け始めた。 「ホント、あの兄ちゃんが一緒だと、 「ま、いいんじゃないの?あの二人はあれで」 「そうでござるよ。 「その分を取り戻すみたいに、仲良くしてもらったほうが、私は嬉しいわよ」 そう言って、ミリィとレグはセラフィムとレオンの後を追った。 「・・・ま、しょうがねえか・・・」 クロフもそう呟き、急いで四人を追いかけた。
額の汗を拭いつつ、蛍子はピョンピョンと飛びながら、 「ここからでも十分でしょ?別にわざわざ近くまで行く事ないわ」 そう言って、万里絵はお賽銭を一個一個投げていく。 「わあ〜、凄い〜」 感嘆の声を上げ、蛍子がぱちぱちと両手を叩き合わせる。 「感心してないで、あなた達もやりなさい。時間がもったいないでしょ?」 手を合わせたまま、万里絵は蛍子の方を一瞥した。 一歩、葛葉と雅人はとっくのとうに賽銭を投げ入れていた。 渋々、蛍子は財布から小銭をいくつか取り出し、賽銭箱に投げ入れる。 (今年も、ますます私の美しさと強さに磨きがかかりますように。 (え〜っと、今年はいっぱい麻雀友達が出来ますように!) (さらに演奏が上達できるよう、まあ見守っててほしいわ。 (全国優勝!これに限る。あ、あと、先輩と・・・その・・・) それから約3分後、万里江たちは引き上げる事にした。途中、 「?」 と、不思議そうな表情を浮かべて雅人は人ごみへと視線を投げかけた。 「どうしたの、雅人くん?」 それに気づいたのか、蛍子が雅人に問い掛ける。 「ん?あ、いや、今そこで 「今の時間帯はそう珍しくないでしょ? 「あ、私もさっき帝学に人たち見たよ!」 無駄に明るい蛍子の声。
「もう〜、いい加減機嫌直してよ〜、姉様〜」 璃瑠に腕を捕まれたままの菜々は、不機嫌そのものの表情を浮かべていた。 「機嫌ならもう直ってるよ」 そういうが、不機嫌そうなその口調は変わらない。 「まったく、何が不満なんだか・・・」 「お前だ!」 すかさずに悠樹に吼える菜々。 「おお、恐っ。あんまんり怒ると、長生きできないよ」 「うるさい!」 「そこまでよ、二人とも」 それを見かねたのか、はたまた周囲の目かどうかはしらないが、 「そんなに嫌なら、早く済ませましょう。いいでしょ?」 「ふん、勝手にしろぃ!」 ひとまず吼えて、菜々は手を合わせる。 それに続き、璃瑠たちも手を合わせた。 (今年は、凄腕のバイカーに出会えるようにしてくれ。あと、) と、菜々は視線を悠樹へ向けた。 (こいつをなんとかしてくれ!) (私たちの曲で、皆が笑顔になってくれたら良いな。 (あれほどの大事件に出会っても、生き残れた事を感謝いたします。 (特にはないな・・・。あえて言うんなら、バンドの事かな? 「さ、もう皆済ませたわね。じゃあ、そろそろ初日の出でも見に行くわよ」 「さんせ〜い」 璃瑠が元気よく手を上げる。 「ねえ、何お願いした?もしかして、俺の事?」 ブチッ それに近い音を立てて、菜々の顔は紅潮した。 「今度という今度は許さない!潰す!」 叫ぶと同時にヨーヨーを振るう。 『あ!』 菜々や悠樹だけに限らず、婁那や璃瑠までも声を上げた。 女の子はとりあえず倒れはしなかったが、あまり無事とは思えない。 「あ、あの、大丈夫?」 おどおどとした様子で問い掛ける悠樹。 女の子は、それの返事の代わりに右手を上げ、
ドゴーーーーン! 「ん?なんだ、今の音は?」 「どう聞いても、爆発にしか聞こえなかったよな・・・」 「拙者もでござる・・・」 なにやら冷や汗を垂らしつつ、自分達が今さっきまでいた場所を見やった。 「・・・無視しましょう。関わるとまたろくでもないことになりそう・・・」 そう言って、ミリィは歩を再開する。 「あ、ねえ、兄さんは何をお願いしたの?」 「ん、僕か?僕は・・・セラフィムと、ずっとこんな風にいたい、かな?」 それを聞き、セラフィムはまた微笑んだ。 「私も、兄さんと同じだよ」 「あ、俺も同じなんだゲフッ!」 「・・・私もよ、セラフィム」 とりあえず邪な気を一瞬漲らせたクロフを拳で黙らせ、ミリィは微笑んだ。 「拙者も、まあ大体同じでござるな」 「ふふ、皆同じなんだ」 ひとつひとつ、セラフィムは微笑みの内容を変えていく。 「さて、そろそろ初日の出でも見に行くか」 「うん」
「やっと着いたよ〜」 「あの、芽美さん、周りの人のことも少しは考えて・・・」 と、何とか芽美をなだめようとする光一。その瞬間、 ドゴーーーーン という音が響いた。しばらく眼を点にしていると、 「ま、最近は色々いるからね」 の一言で日羽は済ませることにした。そして、手を合わせる。
「ねえ、なんてお願いしたの」 了が目を開けると、隣りにいる日羽は小声で話しかけてきた。 「そんな変わったことじゃないよ。このまま、皆でいられるように。 とたん、日羽の頬が微かに赤く染まった。 「な、何ばかな事考えてるのよ・・・」 「で、お前は?」 決して動じない了。 「あなたの・・・ことよ」 それだけで、日羽は顔から火が出そうになった。 数年前にやっと、女としての人生を了に感じた日羽にとっては、 それを誤魔化すために、日羽は妹である旭の方を向く。 (お父様、お母様、お兄様方、 (とにかく強え奴と闘いたい。それだけだ) (今年も、このはちゃめちゃが続くのですね? (えっと、お従兄ちゃんや皆、あと、光一くん!といつまでも (僕は・・・皆が無事ならそれでいいです。 と、光一はちらりと芽美のほうを見た。 (芽美さんともっと仲良くなれますように・・・) 頬の辺りがあったかくなってくるのを、自分でも感じた。 (今年も、今までのようにいろいろありました。 (悪党撲滅!うん、それだけだよ、あたいは) 「さて、皆終わったかな?」 タイミングを見計らい、了は皆を見回した。 「あの、旭ちゃん?」 しかし、芽美の声も届いていないのか、旭は黙々と祈りつづけていた。 やがて、旭が顔を上げたのは、きっかり10分後だった。 「今度こそ、終わったな?じゃ、皆で初日の出でも見に行こうか」 「うん、行こう行こう!」 「あ、芽美さん、待ってよ〜」 すぐさま駆け出す芽美。
今年は、彼らにとってどんな年であるのだろうか・・・。 |
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