物の事
重要用語

ここでは、物語中に設定されている大まかな用語を解説。
倭各国のうち特に重要な国や、一部の「名刀」など。
※投稿人物の設定によっては用語を随時追加予定

◆世界各国
物語は土地から産まれる。
海内、海外、海の上には土地が沢山ある。

●倭(やまと)
この物語の主点となる舞台。非常に多い国(藩)から成り立つ。
この国の政権は「幕府」が殆ど取仕切っている。
大抵の地方には「大名」、いわゆる「殿」が置かれ、
地方の治安統治を任されている。

●蝦夷(えぞ)
倭の北に位置する「陸奥」の国から更に北に位置する巨大な島。
「エミシ」と呼ばれる原住民が古代から暮らす、厳寒の北方の地。

●琉球(りゅうきゅう)
倭の本土から南海を挟んで離れた位置にある、倭よりも小さい島国。
熱帯の南方の地。

●南蛮(なんばん)
「西洋」の文化を持つ国。倭と貿易を行なっており、
宣教師や数多くの南蛮商人も倭に渡っている。
倭の事を「ジパング」と呼ぶ。
倭では南蛮との貿易を行なう港も幾つかあり、倭国内では
「堺」、「神戸」、「長崎」の三箇所の港町が最も貿易が栄えている。

●中華(ちゅうか)
倭から西に離れた大陸にある大国で、
大陸の東側に位置する国。
古い時代から倭と貿易し、倭と関わっている。

●朝鮮(ちょうせん)
「中華」の左端にある国で、倭よりも小さい。
「中華」の隣国ながら異なった文化を持つものの、
古の時代に「中華」に支配されたという歴史がある。

●天竺(てんじく)
「中華」から南西にある国で、倭にもある「仏道」の起源とされる地。
非常に暑く、茶と綿の栽培が盛んである。

●胡(えびす)
「中華」から西に遠く離れた国で、砂漠に囲まれた地。
「中華」とは、「絹の道」という長大な交易路で貿易により関わっている。

●新大陸(しんたいりく)
「倭」からなら巨大な海を挟んで東の方角に、
「南蛮」からなら広大な海を挟んで西の方角にある
大きな二つの大陸からなる地方。
この地に初めて辿り着いた外国人は「南蛮」の人だという。

●鬼ヶ島(おにがしま)
倭に近い海上にある島国で、「鬼族」という異形の原住民が住む島。
外国というよりは、「倭」の国の一部のような地域。

◆組織
あらゆる国家にいる人々の集まり。
人がいるからこそ、国は成り立つ。

●幕府(ばくふ)
倭の政治経済を管理する最大重要機関。
幕府の頂点に立ち、取仕切るのが将軍。
そして現将軍は徳田(とくだ)3世。
マサカドの復活が近くなると共に起こる異様な異変に対して
幕府は只事ではないと判断し、解決策を探索。
調査の為に各国にも詮索の兵隊を送り出している。
(マサカド復活寸前が異変の原因とは、幕府や皇家は全く知らない)
同時に、倭で起こる数々の異変の原因を突き止めて
解決したる者には褒美を与えるという御触書を出した。

●皇家(こうけ)
権威的には幕府よりも上の位置にある最上の皇族。
皇家の主である「天皇」は倭の最高権力者であるが、
基本的に総合的な政治経済は幕府に任せているので、
天皇が直々に勅命を発するのは本当に重大な時のみ。
つまり倭に異変の起こる重大な現状に、
天皇は皇宮の宮廷精鋭隊から調査隊を倭国内に斡旋させた。
本拠の皇居である「御所」(ごしょ)は京(きょう)の都にあり、
現天皇は清明天皇(しんめいてんのう)という。

◆人外存在
生あるものは人のみにあらず。
聖魔貴卑、合わせて全てが生を持つ。

●鬼(おに)族
古の時代から、倭の大地で生きている異形の原住民。
肌の色が人間とは違っており、頭部に骨質の角が生えている。
人間よりも体が頑丈で力が強く、寿命は人間の約3倍もある。
男の鬼は厳ついものが多いが、女の鬼は美しい容姿が多い。
特に職人の仕事をする鬼は、男は金物を作る仕事を得意とし、
女は布作りを得意とするので、鬼の職人技に憧れる人間もいる。
倭の国内、山奥や森の所々に鬼の集落や村があり、
場合によっては近くの人間の村と関わったりしている所もある。
たくさんの鬼族がいる地として「鬼ヶ島」という島があるが、
倭にいる鬼は、この離れ島からの移民ではないかという説がある。
また、鬼には良い者と悪い者の二つに分類され、
ひとつは鬼ヶ島や倭の各地に古から住んでいる原住民としての鬼、
そしてもうひとつは生あるものが妖魔へと変貌した「邪鬼」(じゃき)、
「悪鬼」(あっき)という邪な妖怪としての鬼。
悪い鬼は、肌の色は黒や紫などの暗い色をしているという。
逆に、「悪鬼」や「邪鬼」が善の心に目覚めた時、
また違った存在へと変化するらしい。

●妖怪(ようかい)
古くから民間伝承の中でも伝えられている、
倭の人外の存在では代表的な存在。
人間とは全く違う類の生を持ち、その種類も無数に及ぶ。
善い要素と悪い要素の二つか、善い要素ばかりを持つものが
妖怪と区別されている。逆に害悪の要素しかないものは
「妖魔」(ようま)とされ、妖怪とはまったく別の存在である。

◆倭内の国
数多くの地がある。
幕府のある江戸、皇居のある京、大社のある出雲…

●江戸(えど)
幕府の拠点である国。正しくは「武蔵」(むさし)という国名だが、
「江戸」という地名の方が有名で、この方で呼ばれる事が多い。
将軍の膝元ゆえ、都や町は豊かに栄えている。
剣術道場も多く、大抵の剣士は剣術の修行に事欠かない国。
そんな剣士達の晴れ舞台として将軍家主催の武芸御前試合があるが、
色々と異変のある現在はそれどころではないので開催されない。

●京(きょう)
正しくは「山城」(やましろ)、「摂津」(せっつ)、の
二国に分けられているが、俗にこの三国を一つにして「京」と呼ぶ。
皇家の拠点「御所」のある国で、都の歴史は古く長い。
数多くの寺や神社があるため、参拝に来る旅行者も多い。
特に現在では、倭に起こる異様な異変に対して
不安な人々が寺社参りに多く来るようになっている。
京の南にある「奈良」(なら)という地方には、
巨大な大仏があることで有名。
「奈良」には槍術で有名な「胤宝院」(いんほういん)という寺がある。

●出雲(いずも)
倭の数多くの国のうち、最も神聖で、
最も冥府に近いとされている国。
最も壮大な創りをした社「出雲大社」がある。
はるか古代、龍神「ヤマタノヲロチ」が土地の水を支配していたが、
男神「スサノオ」によって殺され水の支配権を奪われたという。

●長崎(ながさき)
倭の西国のひとつで、海外貿易最盛の地。
海外のありとあらゆる品々が豊富に届けられている。

◆剣術・武術
幾ら得物が優れようとも、技がなければ無駄な長物。
優れた剣術を習得したものが、剣の戦いの先に立てる。

●居合(いあい)
構えの型から戦う剣術の「立合」(たちあい)と異なり、
納刀している日常でも戦闘に対応できる剣術を居合と呼ぶ。
居合には、鞘から刃を抜くと同時にいきなり切りつける
「抜打」(ぬきうち)という初太刀(最初の攻撃)の技が多く、
日常の状況から瞬時に戦いに転じる剣術を意味しているので、
座った状態からの抜打や、鞘や柄で打つ技も多い。
居合の戦術は倭の剣術に様々な進歩と影響を及ぼした。
この「居合術」の起源となる人物は「甚助」(じんすけ)という剣豪で、
「甚助」は、若い頃に悲劇の人生を歩んでいるという。

●一刀流(いっとうりゅう)
謎多き伝説の剣豪、「一刀斎」(いっとうさい)という人物を開祖とする。
幻の剣術に数えられているのうちのひとつでは有名なもの。
時代が進むにつれ有名になった剣術のようで、
現在の時代では非常に多い分家がある。
その分、流派名の中に「一刀流」と名がなくても
「一刀流」の流れを組むものは多い。
将軍家剣術指南役のひとり黒縄宗丸(くろなわ むねまる)の
習得している「蛇一刃流」(おろちいちじんりゅう)も、
遠い関わりではあるが、一刀流の流れを組むものである。
黒縄宗丸は「蛇一刃流」の三代目後継者。

◆刀匠・銘刀
倭の優れた刀工技術と、それを扱う刀のプロ。
倭が他の大国と並ぶ強国なのは、この要素もあるからだ。

●刀の質による分類
倭を代表する長物兵器「刀」。
その格付けは、造り込みによる質によって以下のように呼ばれる。

:極上業物(ごくじょうわざもの)
言葉が示す通り、文句無しに最高の出来ばえであり
切れ味も非凡以上に達する刀。
経験の優れた刀匠でも打てるか打てないかの
領域にある格で、鑑定額は100両桁の域に行く物もあれば、
1000両桁の域にあるとんでもない刀もある。
刀は素人が見ただけではどんな格かは見分けにくいので、
目が利く刀鍛冶か刀屋で見てもらえなければどんな格かもわからない。

:大業物(おおわざもの)
極上業物には及ばないものの、それでも半端ではない切れ味と
優れた質の良さを持つ非常に優れた格。
確認できる数は極上業物よりは多いが、
それでも入手はやや困難の範疇にある。
名のある武将や剣豪はこの格の刀を持つ人物がわりといるが、
そういった人物は苦労して入手した経験があるか、
良い幸運が向いていたかの人物になる。

:業物(わざもの)
この格付けならまだ上等物と呼べる格。
それでも切れ味は良く、刀屋でもわりと売っているが高価。
一人前の武士は大体この格の刀を持つの者が多い。
数打ち物(量産の刀)の刀では、
業物以上の領域には決して届かない。

:準業物(じゅんわざもの)
業物よりも性質は劣るが、位置的には「並」といえる程度。
刀屋でも手に入りやすく、並の武士が持つ刀は大体この格。

:なまくら
切れ味は確かにあるが、今ひとつ足りない刀の格。
極上業物と比較するとまさに月とスッポンの差にあり、
銘刀でもこの格なら刀屋でも多く見かける程度。
ただし、なまくらといえども包丁の切れ味を遥かに越える。

●黛(まゆずみ)
不思議な刀も打つ刀匠として、名はあまり知られていないものの
知る者にとっては高く評価されている刀匠の銘。
基本的に「黛」という銘は、初代のみを示す。
初代の本名は「桂源五郎黛」(かつらげんごろうまゆずみ)といい、
元は落ちぶれた陰陽師である稀代の刀匠。
五行の法に基づいて不思議な力を持つ刀をいくつも打っており、
彼の作品の中には「五霊刃」(後述)があるが、
「五霊刃」よりは劣るが非常に良い作刀として、
水流の力を秘めた刀「村雨蛟丸」(むらさめみずちまる)、
光明の力を秘めた刀「虚空一閃」(こくういっせん)、
暗黒の力を秘めた刀「夢幻朧月」(むげんおぼろづき)がある。
彼の死後、その技術を伝承している人物も存在していた為、
現在でも黛銘の術力刀を打つ鍛冶が幾名か、国内各地にいる。
しかし、その術力刀はさすがに初代の作品は及ばない。

●五霊刃(いたまのやいば)
倭に伝わる、霊力の宿った刃の武器で、合計五つ存在する。
黛銘の初代、古期の刀匠・桂源五郎黛が打った作品でもあり、
別名では「天下五行剣」(てんかごぎょうけん)とも呼ばれる。
「猛火羅刹」(もうからせつ)、「銀麗吼丸」(ぎんれいほえまる)、
「地鳴荒神」(じなりこうじん)、「旋風飯綱」(せんぷういづな)、
「雷光妖狐」(らいこうようこ)の五振り。
そのうち「雷光妖狐」は御雷鉛丸(主人公)が所持しており、
他の四振りは誰が所持しているか、所持されているのかも不明。
確かな事は、「猛火羅刹」のみは「刀ではない」という。

●天下五剣(てんかごけん)
倭に並ぶ銘刀の中で、最上の五つに数えられた名刀。
「童子切」(どうじきり)、「大典太」(おおてんた)、
「鬼丸」(おにまる)、「三日月」(みかづき)
「数珠丸」(じゅずまる)の五振り。
全てが古い時代に作られた名刀中の名刀で、
現在、幕府がその五つ全てを保管している。

●神剣(しんけん)
「天乃叢雲」(あめのむらくも)と「布都御魂」(ふつのみたま)。
双方とも神の力を宿した伝説の神剣で、古代の倭から存在する。
切れ味よりもその神聖な力によって強力な威力を持つ。
「天乃叢雲」は太古の出雲にいた土着の水神、
「ヤマタノヲロチ」の力の源とされていた剣で、
簡単に言えば「天乃叢雲」の剣のほうが
「ヤマタノヲロチ」の本体とも言っていい。
「布津御魂」は古の軍神「タケミカヅチ」の力を秘めた聖剣とも言われ、
「タケミカヅチ」自身が用いていた剣でもあるという。
「天乃叢雲」は尾張の国・熱田の社に、
「布都御魂」は常陸の国・鹿島の社に奉納されている。

●鬼族の五聖剣
鬼族の伝説に伝わる五つの聖剣で、
本来は悪鬼の武器を、鬼族の鍛治が打ち直したものだという。
「降魔の太刀」(ごうまのたち)、「瑠璃の魔剣」(るりのまけん)、
「明星の曲刀」(みょうじょうのきょくとう)、
「常闇の妖剣」(とこやみのようけん)、
「天照の大刀」(てんしょうのだいとう)の五つ。
何れも邪悪な力を退ける力を持っている。
この五聖剣の素材となった武器を持っていた悪鬼は、
死後、その罪を菩薩に許されて改心し、
菩薩を守る仁王となったという逸話があり、
一部の鬼族では「裏闇金剛」(りあんこんごう)として信仰される。

●備前長船(びぜんおさふね)
備前の国にある刀工の一派で、刀の銘としては非常に有名。
長船派の刀匠のうち「兼光」(かねみつ)の作品は、
「兜割り」や「鉄砲切り」と呼ばれるほど素晴らしい刀がある。
また、長船派の古い刀匠「長光」(ながみつ)も打った刀にも、
「大般若」(だいはんにゃ)という伝説の名物がある。
備前は刀工が盛んだけあって刀屋も多く、
ときおり大業物を扱う店もあるため、備前の国には
優れた刀を求めてあらゆる地域からやってくる浪人や剣士が多い。

●虎徹(こてつ)
全名・長曽祢興里虎徹入道(ながそねおきさとこてつにゅうどう)。
優れた銘刀の中ではわりと新しいもので、
その人気は正宗に近いほど高く、偽物も出回るほど。
長曽祢興里はもと甲冑造りの職人だったゆえに
鋼の鍛え方はすこぶる良く、刀身にもその精度が見て取れる。

●菊一文字(きくいちもんじ)
古い時代、天皇に刀を大いに評価された刀匠に授けられた証として
作刀の茎(なかご)に一六葉菊の紋章を切る事を許された。
また、その中で備前の国の刀工一派である
「一文字」(いちもんじ)という一派が打った刀には、
茎に菊の御紋と「一」の字があるため「菊一文字」と呼ばれる。

●正宗(まさむね)
倭には伝説化された刀匠が幾人か存在し、(「黛」もその一人)
「正宗」という銘の刀匠もその一人に入っている。
しかしその詳細はいまだ謎の部分が多く、
正宗の技術を受け継ぐ伝承者も既に居ないので、
定まった説がひとつも確立されていない。
その分、正宗の刀は銘刀を好むものにとって垂涎の品。
正宗の関係では作刀らしき刀が残るのみ。その正宗関係の刀のうち、
「如来正宗」(にょらいまさむね)という刀は下海柴彦が所有している。

●村正(むらまさ)
倭には伝説化された刀匠が幾人か存在し、
「村正」という銘の刀匠もその一人に入っている。
彼の打った刀は切れ味が魅入られるほどに恐ろしく、
その内の「妙法村正」(みょうほうむらまさ)という極上業物は
肥前の大名ひとりの手に渡り、その大名が所有しているという。
現在は伊勢の国に村正銘の技術を持つ人物や集団がおり、
その作品には「無形村正」(むけいむらまさ)という数打ち物もあるが、
「無形村正」はいくら数打ち物でも村正銘があるどおり、
品として出る本数も少なく、切れ味も一級品なので
業物級の非常に高価な品として出回っている。
なお、「無形村正」の価格は平均で30両。
村正銘の古刀には妖刀とされるものが数多く存在し、
妖刀として恐れられているうち、その代表とされる刀には
「妖刃村正」(ようじんむらまさ)と「魔神村正」(まじんむらまさ)があり、
「妖刃村正」は幾多も血に濡れたため呪われた村正ともいい、
手にして抜いた場合、人を斬って血を見ない限り
精神が落ち着かなくなるという呪縛によって苦しむという。
「妖刃」という名はその逸話で後付された。
「魔神村正」は、太古の悪霊が封じられているという刀とされ、
村正銘では最高にして恐ろしい切れ味を持つ極上業物。
「魔神村正」のみは「五霊刃」を越える妖刀ともされるらしいが、
「魔刀」として、何処かの祠に奉納されているらしい。

●鬼道怪丸(きどうかいまる)と左道夜刀神(さどうやとがみ)
刀の歴史では古い時代に製作された事は判明しているが、
誰が打ったのかまでは不明の極上業物ふたつ。
この刀を最初に使った人物は、この二本の刀を一組として
二刀流の技を操っていたという。
この二本の妖刀は所持者に呪いを与えるのではなく、
斬られた被害者を呪うという力の呪縛を持つ。
「鬼道怪丸」で斬りつけられて流血すると二度と血は止まらず、
血を流し尽くして死ぬという呪いがあり、
「左道夜刀神」で斬りつけられると、血肉と魂を蝕む
邪悪な毒に身体が波蝕される呪いがある。
完全に人を殺すためだけに打たれた刀ではあるが、
名だけが伝わっているだけで、どこにあるのかは不明。
その力ゆえ忌み嫌われて折られたという噂があるらしい。

●外道凶卍(げどうきょうまんじ)
正式名称・神非知外道凶卍(かみしらずのげどうきょうまんじ)。
制作の月日、刀匠のどちらも不明の極上業物。
倭に伝わる、いかなる妖刀すら足元にも及ばないほど
凄まじい呪いをもつ最凶最悪の忌まわしき妖刀。
その呪いは「魔神村正」さえも凌ぐほど忌まわしい。
人間どころか、妖魔や神霊ですら呪い殺すほどの
尋常にもならない異常なままの邪気と呪縛に満ち溢れ、
刃を抜かずに柄を触れても地獄行きというほど禁忌とされている。
この妖刀を清める浄化の法は一切存在せず、
また、この妖刀に勝る呪いも世界中には存在しない。
存在する事は確かだが、どこに存在するのかは不明瞭。
それゆえ逸話も数多く、偉大な名将を殺した刀だとか、
多数の神官や巫女を惨殺した刀だとか、
悪鬼が鍛え上げた刀だとかなど、黒い噂だけが伝わっている。
ある人は「修羅の印」とも言っているらしい。

●四大裏刀(よんだいうらがたな)
前述した「魔神村正」「鬼道怪丸」「左道夜刀神」「外道凶卍」の四つ。
倭の妖刀、魔剣の中で最も凄まじい呪いを持つ存在。


◎登場する銘有り武器の所有者一覧
※「?」と記されているのは「所有者未明」の意味

猛火羅刹黛:?
銀麗吼丸黛:?
地鳴荒神黛:?
旋風飯綱黛:?
雷光妖狐黛:御雷鉛丸

備前長船兼光:黒縄宗丸
茶釜割+瑠璃の魔剣:紅魔童子
冬月一文字光明:白千種松司
波平行安・薩摩拵:内邑満重郎
如来正宗:下海柴彦

魔神村正:?
鬼道怪丸+左道夜刀神:?
外道凶卍:?

■敵
天下を揺るがす至極の災い。
これがいるからこそ、この物語は始まった。

●マサカド
倭の大地に伝わる、最凶最悪の存在と呼べるべき大悪霊。
同じ位の大悪霊に「ストク」と「ミチザネ」というのもいるが、
「マサカド」はその二つの悪霊よりもずば抜けた災厄を持つ。
古い時代、倭の大地に恐ろしいままの災厄をもたらすが、
「サダモリ」と「ヒデサト」という名の二人の勇者によって滅ぼされる。
しかし完全には死なず、更なる怨みを蓄えて復活しようとし、
彼方で渦巻くその怨念は、倭の大地に少しずつ異変をもたらしている。
しかし倭のみならず、海外にもその異変は漏れ始めている。
もし復活し、完全に力を取り戻した場合、
国は転覆し、山海は濁り、命は死に絶え、
天地は荒れ尽き、星々は滅び、この世は終わるが必定。
身の丈は高く鉄のごとき肉の体を持ち、
体内の血肉は全て「怨み」「災い」という負の念でできている。

●悪しき御魂
悪しき心を持つ、倭の五つの魔人。それぞれの負を象徴する力を持ち、
「怒れる者」「哀れむ者」「憎しむ者」「感じぬ者」「見えぬ者」の五体がいる。
その心は「破壊」「冷酷」「蹂躙」「無情」「暴走」とも、
「憤怒」「悲哀」「憎悪」「恐怖」「惑溺」ともされる。
それぞれ己が目的で「マサカド」の魂を我が物にするべく、
御魂は他の御魂を互いに憎み合いながら狙っている。
「壱之印」「弐之印」「参之印」「肆之印」「伍之印」という名をもつが、
古の武将だったものが非業の死を遂げて魔へと変貌した姿ともいう。
倭にあるそれぞれの墓によってそれぞれの御魂が封印されており、
少数の特別な人物しかその存在を知らない。

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