王虎
STORY

OPENING
 画面狭しと暴れ回る王虎

王虎「ぬがああああ!! 真の漢はどこにもいないのかぁ!!」

 そんな王虎を家臣たちが諌める。

「殿、お怒りはごもっともながら、ここは平に」

「我らが不甲斐ないばかりに・・・・・」

王虎「ふぬぅ、こうしていても埒があかぬ、よぉし、倭国に向かうぞぉ!」

「まさか、倭国に向かわれるのですか?」

「いま倭国は凶事の只中と聞きうけます」

王虎「むうう、だからこそじゃあ、倭国には古の武士にも劣らぬ
    猛き魂を持つという漢がまだまだ残っているはずじゃあ。
    わが国の騒乱も鎮まっている今こそが好機なのじゃあ!」

 と、鼻息荒く王虎は去っていく。その後、家臣たちが残される。

「うーん、大丈夫かなあ」

「まあ、殿のこと、そうそう叶う相手などいないはずだ。
 倭国の侍もいまや腑抜けの集まりだというぜ」

「そうだと、いいんだが・・・・・」

四回戦後
王虎「ぬうぅ、我が剣に敵うものはおらぬのかぁ!」

 噴き出す瘴気の中から、天草が現れる。

天草「我が名は、天草四郎時貞。さあ、暗黒神がお呼びだ」

王虎「このただならぬ気、お主は一体何者じゃあ!」

天草「汝、世を平定せんと更なる力を欲するか、
    ならば我に忠誠を誓うがよい」

王虎「ぬぅ、物の怪め、この王虎さまをたぶらかすとは片腹痛いわぁ!」

天草「・・・フッ、ならば死を待っておれ」

 天草、姿を消す。

王虎「あのような輩に、負けてたまるかい!」

第六回戦:柳生 十兵衛
●仕合前

王虎「うぬぅ、お主が柳生十兵衛とやらかぁ!」

十兵衛「そういうお主は何者だ?」

王虎「我が名は剣神王虎。お主を真の漢と見てまかりこしたわぁ!」

十兵衛「ほう、真の漢とな、そいつは光栄だな。
     ならば我が真陰流、存分に味わってみるか」

●仕合後

王虎「ふはははは、まあワシには及ばぬが、いい闘いっぷりであったぞぉ!」

十兵衛「うむ、ところで王虎とやら、
     この拙者よりも強い漢と闘ってはみぬか」

王虎「何と、貴殿以上の漢とな!?」

十兵衛「うむ、その者の名は覇王丸、
     今天草なる魔性の輩を追って西へと向かっておる。
     今ならば追いつくと思うぞ」

王虎「おお、かたじけない」

 と、走り去っていく。

第九回戦:覇王丸
●仕合前

王虎「ぬおおっ、お主が覇王丸かぁ、随分探したぞぉ!」

覇王丸「そういうあんたは一体何者だ?」

王虎「がははは、ワシの名は剣神王虎。柳生どのからお主の噂を聞き、
    こうしてまかりこした次第なのじゃあ!」

覇王丸「あの柳生さまがねえ、
     というとあんたはこの俺に仕合を挑むつもりなのか」

王虎「お主が真の漢か否か、この剣で確かめてやろうぞぉ!」

覇王丸「そいつは光栄だな、いざ!」

●仕合後

覇王丸「まさか、これほどの力とはな・・・・・」

王虎「ぬはははは、やはりワシの勝ちじゃったのう、
    しかしお主もやはり真の漢であったかぁ!」

覇王丸「いずれにせよ、俺も修行は足りねえか。
     ところで、あんたも魔物退治にこの地へと来たのか?」

王虎「うむ、魔物とな、そう言えば、天草とかいう輩がワシに会うてきたが、
    ならば、ついでに退治してやるわぁ!」

 突然、王虎が光に包まれ、姿を消す。

王虎「うおっ、何じゃ何じゃあ、不意打ちとは卑怯なりぃ!」

覇王丸「おい、おっさん、大丈夫・・・だろうな、
     あの様子だと、な・・・・・」

第十回戦:由比正雪
●仕合前

王虎「うぬぅ、何者じゃぁ!」

正雪「俺の名は由比正雪。このような凶事ともなれば
    貴様のような者までもが紛れ込んでくる。
    なかなかに興味をそそられる」
王虎「なればうぬも魔の眷族かぁ、この王虎さまが退治てやるわぁ!」

 正雪の背後から二振りの魔剣が現れる。

正雪「ふん、貴様ごときにこの俺が討てるかな、堕ちろや、王虎とやら!」

第十一回戦:壬無月 斬紅郎
●仕合前

正雪「まさか貴様ごとき猪武者に敗れるとはな・・・・・」

 正雪の周りに光の柱が立ち、そのまま光に呑み込まれる。

正雪「な、何、これは、天草アアアアァ!」

「ふふふ、正雪ではまだ役不足か、ならば、この者では、どうだ」

 光の柱から、斬紅郎が現れる。

斬紅郎「我は災い、我は鬼、我が名は、壬無月、斬紅郎!」

王虎「うぬぅ、なかなかの気迫、お主が鬼とやらかぁ!」

斬紅郎「豪の者よ、己が兵法極意、全てをもって闘うがよい!」

●仕合後

斬紅郎「・・・災いを退けし者よ、我は己が剣技に溺れ、
     巨大なる念に自らを呑み込ませた。真の瞳を失うことの恐ろしさ、
     その愚かなる末裔を見るがいい。真の敵は己の中にあり。
     一片の曇りなく我が道を行くことが何と難しいことか。
     よくぞ、我を、討った・・・感謝、する・・・・・」

最終戦:天草四郎時貞
●仕合前

王虎「ええぃ、ちまちまと小細工をしおって、
    とっとと姿を現さんかぁ!」

 光の中から天草が現れる。

天草「ふふ、流石だな、王虎とやら、
    やはりお主はただの猪武者というわけではないようだ。
    今一度問うが、我とともにこの世を平定すべく、
    その力を十分に発揮してはみまいか?」

王虎「ぬう、見損なうでないわぁ、この王虎、天下を平定するは
    ひとえに天下万民のため。それらに仇なすうぬら魔物どもに
    与するつもりなど毛頭ないわぁ!」

天草「ふん、どうやらお主とは闘う運命にあったようだな、
    さあ来れ、我が麗しの暗黒の淵へ」

●仕合後

天草「・・・まだぞ、穢れきった塵世を浄化するまでは、我は・・・・・」

 画面が暗雲に変わり謎の人影が画面いっぱいに広がる。

「ラキ、ラキ、ラキキキキ・・・・・」

天草「・・・お主は・・・・・!」

「ご苦労であったな、汝の役目は終わった。後は我に任せるがよい」

天草「な、何を、ぐおおああーっ!」

 天草、光の珠となりそのまま消滅する。

王虎「むう、今度は何者じゃぁ!?」

 突然、王虎に暗黒の雷が降り注ぐ。

王虎「・・・ぬがあっ・・・・・!」

「ラキ、ラキ、ラキキキキ、これほどの覇気、
 やはりお主も選ばれたるもの。我等が暗黒神に捧げるにふさわしい。
 そもそも我が作りしこの宝珠、その魂を捧げるがいい」

王虎「う、むむむむむ・・・・・」

「さあ、無駄な手間を取らせるでない、
 今こそ苦しまぬようにして・・・何!?」

王虎「うぬおーっ、負けてたまるかぁい!」

 王虎、暗黒の雷を気合で撥ね退ける。

「よもや、ここまでとは、ここは、退くか・・・・・」

 謎の影が消え、王虎は林の中に立っていた。

王虎「うむぅ、まだまだこのようなものがおるとはな」

ENDING
王虎「そもそも、この国ならば真の漢を見つけられると思うたが、
    やはりワシに敵う者はいなかったようだ。
    まあ、ワシに勝てる者はそうはおるまいて」

 武器を再び手にしてすごむ王虎。

王虎「まあ、あやつらがまた強くなることを期待するのもまたよしか。
    次の闘いまでの楽しみとするかのう。
    ぅわっはっはっは、さらばじゃー!」

 と、いずこかへと走り去っていく。

(スタッフロールへ)

感想などは予想掲示板に書き込んじゃいましょう!!