ナコルル
STORY

OPENING
 森の中でたたずむナコルル。

ナコルル「いつもと変わらない風、野には花、
     木々には葉に乗って語りかけてくる・・・・・」

 突然、景色が薄暗くなる。

ナコルル「・・・! 自然の声が、やんだ・・・・・!」

 そして徐々に闇に包まれていく。かがみこむナコルル。

ナコルル「暗き闇からウェンカムイ(悪神)がみんな呑み込んでいく。
     ああ、寒い、このままでは、ここだけではなく、
     すべての地が闇に包まれてしまう・・・・・」

 景色が元に戻り、ナコルルは一羽の鷹を呼ぶ。

ナコルル「ママハハ!」

 ママハハが足に持った刀を離し、ナコルルが受け止める。

ナコルル「すべては運命(さだめ)、行かなくちゃ・・・・・」

 ナコルルがママハハにつかまり、飛び去っていく。

 その後でリムルルが駆けつける。

リムルル「姉さま、どこ・・・・・?」

四回戦後
ナコルル「ここもまた、自然の声が聞こえない・・・・・」

 噴き出す瘴気の中から天草が現れる。

ナコルル「あなたは・・・・・?」

天草「我が名は、天草四郎時貞。さあ、暗黒神がお呼びだ」

ナコルル「暗黒神、アンブロジァが、私を・・・・・?」

天草「我が神は、汝の力を必要とされている。さあ、我とともに来るのだ」

ナコルル「お断りします、自然を汚すあなたがたには、
     与するつもりはありません」

天草「・・・フッ、ならば死を待っておれ」

 天草、姿を消す。

ナコルル「私は、負けない、大自然のカムイよ、私に力を・・・・・」

第六回戦:牙神 幻十郎
●戦闘前

幻十郎「貴様が蝦夷から来たナコルルとやらか」

ナコルル「これほどの殺気、あなたは、一体・・・・・?」

幻十郎「フッ、お前が先に出会った魔物とゆかりの者といえば分かるか」

ナコルル「何ですって、一体何故に私のもとに・・・・・?」

幻十郎「その天草の依頼に基づき、お前を、殺す!」

●戦闘後

幻十郎「くうっ、これほどの使い手とは・・・・・」

ナコルル「あなたの心には、
     この世に対する憎しみに満ち溢れています・・・・・」

幻十郎「何故かと、聞きたいか、いいだろう。
    それは、つまらん世の中だからだ」

ナコルル「つまらない、世の中、ですか・・・・・?」

幻十郎「そうだ、役人、代官どもは賄賂に現を抜かし、
    お上は改革とぬかしつつ民を苦しめる。
    そして貴様が守らんとする大自然とやらも、
    今や人間どもの敵に回ろうとしているではないか」

ナコルル「それは・・・・・」

幻十郎「・・・それでも、自然とやらを守り通すつもりか?」

ナコルル「・・・・・」

幻十郎「フッ、しゃべりすぎたわ、また、会う時が来るだろう、
    その時には・・・・・」

 そう言って幻十郎は去っていく。

第九回戦:ガルフォード
●戦闘前

ガルフォード「君が、ナコルルだね」

ナコルル「あなたは、ガルフォード、さん・・・・・」

ガルフォード「・・・君とは、多分はじめて会うけど、
       君のことはよく、知っている。
       そして、君の成すべきことも・・・・・」

ナコルル「ガルフォード、さん・・・・・」

ガルフォード「行く前に、俺と仕合ってくれないか。
       君の力を、今一度、見てみたい」

ナコルル「・・・はい・・・・・」

●戦闘後

 仕合後、倒れるガルフォードに近付く。

ナコルル「大丈夫、ですか・・・・・?」

ガルフォード「・・・やはり、かなわないな、その心の強さが・・・・・」

ナコルル「ガルフォードさん・・・私は、大丈夫です・・・・・」

ガルフォード「ナコルル・・・・・」

 ナコルル、立ち上がって2、3歩退がる。

ナコルル「私は、死んだりしません・・・・・」

 そして光に包まれ、姿を消す。

「・・・きっと、帰ってきます・・・・・」

ガルフォード「ナコルル・・・くそっ・・・・・!」

第十回戦:由比正雪
●戦闘前

ナコルル「この禍々しく暗い気、あなたが私を呼んだのですか?」

正雪「ようこそ魔界の入り口へ、我が名は由比正雪、
   お前と同じく大自然の使徒といったところか」

ナコルル「いいえ、あなたには悪しき気しか感じられません。
     そんなあなたが・・・・・」

正雪「考えてもみろ、何の目的も持たずに日々を無価値に生きる人間ども、
   むしろ今まではそれらに寛容すぎた。
   俺はそれらに本当に生きる機会を与えてきたのだ。
   そしてこの世を、大自然を、力で力を統べるものとして
   再び創り上げるのだ」

ナコルル「・・・やはり、私はあなたを止めなければいけません、いきます」

 正雪の背後から二振りの魔剣が現れる。

正雪「この剣によって我が理想の贄となせ、堕ちろや、ナコルル!」

第十一回戦:壬無月 斬紅郎
●戦闘前

正雪「何故だ、何故この俺が敗れねばならぬ!?」

ナコルル「力しか信じないあなたは、自らの心に敗れたのです」

 正雪の周りに光の柱が立ち、そのまま光に呑み込まれる。

正雪「何、これはまさか、天草アアアアァ!」

「ふふふ、正雪ではまだ役不足か、ならば、この者では、どうだ」

 光の柱から、斬紅郎が現れる。

斬紅郎「我は災い、我は鬼、我が名は、壬無月、斬紅郎!」

ナコルル「あなたが、鬼・・・・・、ですか、いえ、だからこそ、
     負けるわけにはいきません」

斬紅郎「清き娘よ、己が兵法極意、全てをもって闘うがよい!」

●戦闘後

斬紅郎「・・・災いを退けし者よ、我は己が剣技に溺れ、
    巨大なる念に自らを呑み込ませた。真の瞳を失うことの恐ろしさ、
    その愚かなる末裔を見るがいい。真の敵は己の中にあり。
    一片の曇りなく我が道を行くことが何と難しいことか。
    よくぞ、我を、討った・・・感謝、する・・・・・」

最終戦:天草四郎時貞
●戦闘前

ナコルル「もう、これ以上は、闘えない、でも・・・・・」

 光の中から天草が現れる。

天草「ナコルルよ、つらかろう、苦しかろう、闘うとはかようなもの、
   生きることもまた然り」

ナコルル「あなたもまた、世のために生きた人のはずです。それが何故に、
     ウェンカムイなどにその心を預けたのですか?」

天草「我は悟ったのだ、ただの信仰のみでは世は救えぬ、
   力によっての支配こそがすべて、そのために暗黒神に
   その魂をささげたのだ。さあ、お主も堕ちるがいい」

ナコルル「あなたもまた可哀想な人、
     せめてあなたの魂を魔から解き放ってあげます」

天草「いずれにせよお主とは闘う運命にあったようだ。
   さあ来れ、我が麗しの暗黒の淵へ」

ナコルル「大自然のカムイよ、私に、力を・・・・・」

●戦闘後

天草「・・・まだぞ、穢れきった塵世を浄化するまでは、我は・・・・・」

 画面が暗雲に変わり謎の人影が画面いっぱいに広がる、

「ラキ、ラキ、ラキキキキ・・・・・」

天草「・・・お主は・・・・・!」

「ご苦労であったな、汝の役目は終わった。後は我に任せるがよい」

天草「な、何を、ぐおおああーっ!」

 天草、光の珠となりそのまま消滅する。

ナコルル「まさか、まだ他の人がいたなんて」

 突然、ナコルルに暗黒の雷が降り注ぐ。

ナコルル「・・・ああっ・・・・・!」

「ラキ、ラキ、ラキキキキ、光の巫女ナコルルよ、その純粋な魂、
 我等が暗黒神に捧げるにふさわしい。そもそも我が作りしこの宝珠、
 その魂を捧げるがいい。そして汝が守りし大自然が呑み込まれるさまを、
 その目で見るがいい」

ナコルル「・・・まさか、これほどの力・・・
     すべてが、呑み込まれていく・・・・・」

 ナコルルの脳裏にガルフォードの姿が映し出される。

ガルフォード「必ず、生きて帰ってくれ・・・・・」

ナコルル「ガルフォードさん・・・・・」

 ついで覇王丸の姿が映し出される。

覇王丸「お前さんも、まだやるべきことがあるだろ・・・・・」

ナコルル「覇王丸さん・・・・・」

 そしてリムルルの姿が映し出される。

リムルル「一緒に、カムイコタンに帰ろう・・・・・」

ナコルル「リムルル・・・・・」

 ナコルル、意を決して立ち上がり、祈り始める。

「さあ、無駄な手間を取らせるでない、
 今こそ苦しまぬようにして・・・何!?」

ナコルル「大自然のカムイよ、私の命の光をもって、魔を祓って・・・・!」

「・・・ラキ、ラキキェーッ・・・・・!」

 謎の影、ナコルルとともに消滅する。背景が森に変わり、
 そこにガルフォードが駆けつけてくる。

ガルフォード「ナコルル、まさか・・・いや、そんなはずは、ない・・・・」

 そしてそのまま飛び去っていく。

ENDING
<カムイコタン>

ガルフォード「すまない、俺がいながら」

リムルル「大丈夫、姉さまはまだ生きているよ」

ガルフォード「何だって、それじゃ!?」

リムルル「うん、この大自然を守る巫女はあたしや姉さまだけじゃないの。
     あの鈴音さんもそうだし、あのタムタムさんの妹のチャムチャム、
     それに葉月さんも・・・・・」

ガルフォード「そうか、だから半蔵さまはハヅキを・・・・・。とにかく、
       魔との闘いはまだまだ続くんだな、ならばそれまでに
       お互い腕を、そして心を磨くことにしよう」

リムルル「うん」

ガルフォード「それまで元気で、GOOD LUCK、また会おう!」

 と、ガルフォードは去っていく。

 そのやりとりを崖の上から一頭の狼が見守っていた。
 それに近寄ってくる一人の少女(の足)

少女「何を見てるの、シクルウ」

 シクルウと呼ばれた狼は何も応えずただ少女に寄り添うだけであった。

少女「時が来るまでまだ時間があるわ、それまで待つことにしましょう」

 と、少女と狼は去っていく。

(スタッフロールへ)

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