牙衆
死とは生きるものであれば逃れえぬ必然。

しかし、かの者達はそれを超越したと嘯(うそぶ)く。

彼らの名は「牙衆(きばしゅう)」。

永遠を生きようとするは、誰よりも強き望みの故か。

それとも、ただ死んでいることに気づかぬだけか。

原案:鬼紫
●組織概要
またの名を「アンデッドアーミー(不死の軍団)」と呼ばれる謎の集団。
魔性の美女「螺 無人(ラ・ムト)」を頂点とし、
その直下に仕える三名「蛇牙(じゃが)」と、
比較的、独自に暗躍する四名「デッドフォア」で構成される。

総勢八名というのは「軍団」と呼ぶには少人数ではあるが、
「鬼死団(きしだん)」と呼ばれる者達を際限なく召還できる為、
実際には数百(場合によっては数千)にも及ぶ戦力を有していることになる。

●螺 無人(ラ・ムト)
「原初の混沌(NUN)」より生まれた不死身の蛇。
二千年近い時間、大地の中に封印されていたが、
とある妖術師によって封印をとかれ、地上に復活した。
しかし、同時にその妖術師に調伏させられ、絶対服従の身となっている。
青白い長髪をもつ美しい女性の姿をしているが…。
●蛇牙(じゃが)
立場的には「螺 無人」に直属する存在の三人組だが、
実際にはむしろ、危険な存在である「螺 無人」を監視している。
ひとりひとりが並の魔物とは比較にならない力を持っている。

羅牙(ラキ)
 とあるネクロマンサーの手で甦った数百年前の剣士。牙衆のNo.2。
 長身痩躯。切れ長の目をした美しい容姿ながら鬼気迫る闘気を纏う。
 刀身の長さが1mを超える長刀「備前長船」を自在に操る。

魔牙(マキバ)&朱牙(シュガー)
 鬼のような牙と角を生やした双子の少女。二人とも鮮やかな赤毛。
 魔牙はツインテールを三つ編みにした上で、輪状にして結わえている。
 朱牙はストレートのロングヘアーを、七夕の織姫のような髪型にしている。
 二人の正体は陰陽術の式神らしい。二人合わせて牙衆のNo.3。

●デッドフォア
「デッドフォア(死の四人)」の名が示すとおり、
「死」を超越し、「死」を呼び、「死」を操るという狂気の四人組。
綺麗に身なりを整え、表層的には知的に振舞っているが、
その本性は、短絡的な残酷さにとりつかれた快楽殺人鬼の集団。
精神は退廃しており、生命を弄ぶことを至上の愉しみとする。

囃瀬 二舞(はやせ にまい)
 江戸時代初期、片田舎で町医者をしていた仙人の弟子となり、
 不死の秘術を自らに施した魔人。
 常に能面(翁)で顔を隠し、髪は整った七三分け。
 背広、ネクタイ、革靴は全て真っ白。

伊藤 西陣(いとう にしじん)
 錬金術の力によって、老いた肉体をカラクリで補い、
 今や魂以外はフルメタルのサイボーグ。

美濃羽 朔(みのう さく)
 花魁のような紅の着物を纏った黒髪の少女。
 室町時代、西洋から日本に渡ってきた魔導師の実験素材にされ、
 禁忌に属する秘術で不死の肉体を得たヴァンパイア。
 少女とは思えぬような妖艶な雰囲気を持っている。

九曜 夕月(くよう ゆづき)
 占星術を得意とするミイラ姿の怪人。
 全身を覆う包帯は、一繋がりの特殊な呪符であり、
 数百年前に中国の道士によってつくられたものであるという。

●鬼死団(きしだん)
デッドフォア「囃瀬 二舞」に操られているアンデッドモンスターの軍団。
基本的には意思を持たず、ただ操られるだけの屍の集団。
肉体を百六十五分割されない限り死ぬことはない。

スケルトン
 「囃瀬 二舞」によって操られている白骨化した人間の死体。
 鬼死団の九割を締める主戦力。西洋風の剣と盾で武装している。
 それほど強くはないが、数が非常に多いので厄介な存在。

グール
 「美濃羽 朔」に血を吸われたものの成れの果て。
 生ける屍となり、本能の赴くままに人間に喰らいつく。
 スケルトンに比べ、力は強いが俊敏性に欠ける。
 また、太陽の光に弱く、放っておいてもすぐに腐敗するため、
 一週間と持たず、自然に崩れ落ちてしまう。

スケルトンナイト
 「スケルトン」の中でも上位の戦闘力を持つ骸骨騎士。
 どこの馬の骨ともわからない「骨の馬」に乗って出現する。
 全スケルトンの中で、約1割程度しか存在しない。

亡霊武者
 「伊藤 西陣」が朽ち欠けた鎧に浮遊霊の魂を封入して生み出した存在。
 数は十数体程度しか存在しないが、個々の戦闘力が非常に高い。

スカルソルジャー
 近代兵器で装備を固めた骸骨兵士。「スケルトン」種の最強クラス。
 彼らの装備する兵器の数々(拳銃やライフル、ロケットランチャー)は、
 「牙衆」のバックボーンである「謎の組織」が調達したものと思われる。
 今回、投入された「スカルソルジャー」は、わずか1体のみであるが、
 静岡の市街地において、その存在は脅威以外の何者でもない。

がしゃドクロ
 鬼死団の要となる巨大な人骨型モンスター。
 「囃瀬 二舞」の魔力で無数の「スケルトン」が融合して生まれた存在。
 もはや「スケルトン」とは別種の存在と化した恐るべき魔物。

闇哭(あんこく)
 生前は暗殺者だった僵屍(キョンシー)。
 顔に貼られた呪符により使役されている。
 呪符が一度はがされると本能に従い殺戮を繰り返し、
 手が付けられなくなる。
 ばさばさの黒髪で、前髪は顔を少し隠すくらいの長さ。
 顔の正面に制御用の呪符が貼ってある上、
 目の部分を血痕のついた白い布で覆っていて顔はよく解らない。
 拘束衣をイメージさせるような拘束ベルトだらけの黒い服を着ている。
 両手には巨大な爪のついた手袋状の特殊な武器を装着。
 露出している肌の部分は至る所に血や体液がしみて
 汚れた包帯を巻いたいたり無数の縫い目があったりする。

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