妖組合
それは確かにそこにいた。

人がまだ自然と共に生きていた時代、
彼らはいつも、我々の隣人として傍にいた。

そして、それは確かにそこにいる。

悠久の時を越え、人が彼らを忘れてしまった今も。

それは「妖組合(あやかしくみあい)」。

人知れず、人と共に生きる、人ではない者達。

原案:鬼紫
●組織概要
静岡の街に隠れ住む妖怪たちの組合。
人間との平和共存を望む妖怪や異能者で構成され、
人外の者達から人間達を守っている。

一応、妖怪狸の「古狸庵(こりあん)」が組合長をしてはいるが、
組織内部に明確な上下関係はなく、雰囲気的には「町内会」に近い。
人間を守る理由もそれぞれで、正義の味方かといえば微妙なところもある。
妖怪らしく、イタズラ程度に悪さを働くものも少なくない。

●妖怪
現代の生物学的にはありえない不思議な生物。

総じて「妖気」と呼ばれるエネルギーを身に纏い、
何らかの超能力を生まれながらに持っている。

高度な知性を持ち、人語を解する者も多いが、
動物レベルの知性しか持っていない者も少なくない。
また、何百年も生きる超高齢の種族もいれば、
十数年、もしくは数年で寿命を迎える短命の者もいる。

●異能者
生物学的には人間と同じ(または殆ど差異がない)だが、
現代の科学ではありえない人外の能力を持っている者達。

代々、遺伝で能力を継承している者から、
一代限りの突然変異で能力を持ってしまったもの、
また、修行によって能力を開眼したものなど様々。

●妖怪アパート
静岡の街のどこかにある不思議なアパート。

見かけは普通のアパートでありながら、
その実、入居者の九割が妖怪や能力者で占められている。

「人間の姿をしている者」や「人間に化けられる者」であれば、
問題なく人間社会に紛れて生活することもできるが、
あからさまに人間離れした妖怪たちは、そうはいかない。
悪い人間達に捕まらないように、深い森の奥に隠れ棲み、
闇夜でしか活動できない生活を余儀なくされる。

そんな妖怪達をかくまうために「砂使いの一族」が購入し、
代々管理しているのが、この通称「妖怪アパート」と呼ばれる施設である。

妖組合に入れば無条件でアパートに入居できるため、
そのために人間を襲わないという妖怪も少なくない。

ちなみに、一反もめんなどのように「道具の姿をした妖怪」なら、
そのまま一般の家庭や商店に紛れ込んで生活していたりもする。

●妖怪機関車
超空間を移動する能力を持つ異界の機関車。
機関車自体が意思を持つ巨大な妖怪。「日本妖怪連合」に所属している。
普段は霊界への物資(主に成仏できない魂魄)輸送に使用される。
●組合員名簿(※主要メンバーのみ抜粋)

古狸庵(こりあん)
 妖組合の組合長。身長3mを越える巨大な妖怪狸。
 丸々と太っていながら筋肉質な肉体。
 黒いひげをたくわえ、厳しい達磨のような容貌。
 オリジナルデザインの黒い作務衣を粋に着こなしている。
 普段は人間に化け、陶芸家として生活している。

辻邑 猿(つじむら さる)
 人の身に「天狗」の能力を宿すという「狗法仙術」の使い手。
 ボロボロの着物に真っ白な長いひげと髪を持ち、
 まさに仙人と言った風情の容姿の老人。肉弾格闘タイプ。
 よく古狸庵と将棋を指している。(30年無敗)

蛟谷 蜥刀(みずちや せきと)
 龍へと成長することを放棄して不老不死(?)になった蛟。
 人間の姿のときは18歳くらいの青年だが、実年齢はかなりのもの。
 人間が好きなのだが、口が悪い上に照れ屋なので誤解され易い。
 目立つことが苦手なので主に夜の街を見回るのを自分の日課としている。
 昼間は静岡の町をぶらついたりして人間社会に混じって楽しんでいる様子。
 針のように直線的な白髪で病的に白い肌に紅い瞳。常に眠たそう。
 端正な顔立ちだが、どこか爬虫類の白化個体を思わせる雰囲気。
 右手の甲に「己の尾をかむ蛇」が「閻魔」の梵字を取り囲むデザインの
 刺青をしている。
 刃に切れ目のある特殊な刀の使い手。

スマッシュ
 妖怪「油すまし」。石のような色をした髪のない大きな丸い頭。
 蓑を羽織った小さな身体。手には樫の木で出来た古びた杖を持っている。
 天然の菜種油が好物で、人知れず盗み食いをしているシュールな妖怪。
 「最近はどこの家庭もサラダ油しか置いていない」と御立腹。
 実はなかなかのキレモノであり、妖組合一の博識を誇る。
 「古狸庵」「辻邑 猿」とならぶ重鎮の一人。本名不明。

ベリアル
 羽根の生えた、空飛ぶ怪しいケムシ。全長は50cmほど。
 なぜかヒョロッとした「腕」も生えており、
 両手にオモチャのような槍「サンダースピア」を持つ。
 コミカルな外見とは裏腹に「黒き稲妻」を自在に使役する上位魔族。
 自らを「イナヅマ師」と称している。

シルバー・ジオ
 砂使いの少女。掌から砂を発生させる事が出来る能力者。
 彼女の作り出す砂には幻覚効果がある。
 真っ白な白髪でストレートのロングヘアー。
 「砂かけばばあ」とか「サイババ」とか言われると、
 「私はババァじゃねえ!」といって暴れる。
 悪い妖怪から人間を守り、正義のヒーロー(ヒロイン?)を気どっている。
 妖怪アパート管理人の一人娘でもある。

凄皇 千明(すさのう ちあき)
 狼の頭部を持つ怪人。陰陽の「五精」を自在に操る術者。
 妖しげな骨董屋「百妖堂(ひゃくようどう)」の店主。

楽咲 四郎(らくざき しろう)
 河童の血を引く半妖の男。外見的には、手足に水かきがある以外、
 普通の人間と変わらないが、かなり顔色が青白い。
 人間離れした剛力の持ち主で、アルティメット学園相撲部顧問。
 普段はとても格闘をするようには見えない温厚な中年男性。
 水中では好戦的な性格に豹変する。

鴇(とき)
 静岡の呉服町に今でも隠れ住んでいる「一反もめん」。
 自由自在に空を飛び、バラバラに切断されても水をかければ甦る。

八雲(やくも)
 二千年の時を経た「鏡」が自我を持った妖怪。
 「雲外鏡(うんがいきょう)」という付喪神の一種。
 光の屈折を自在に操り、幻術を使う。
 一反もめんの「鴇(とき)」とは友人関係。

宵ノ雨(よいのあめ)
 唐傘が魂を持った、いわゆる「傘化け」の少(?)女。
 どこか影のある古風な少女の姿(最後に使っていた者の姿)を借り、
 かれこれ数百年も、自分の持ち主となる人間を探して彷徨う。
 街で出会ったシルバー・ジオに連れて来られて、
 一時的にではあるが、妖組合に身を置くこととなる。
 普段は骨董屋「百妖堂」の片隅に、古ぼけた傘として立てかけられている。
 (「GIRL'S DOMINO」より特別出演。)

木村 三四郎(きむら さんしろう)
 妖怪「クリアーヘッド」。ジャ○ーズ系の生首。通称「キム」。
 空中にフワフワ浮いている。趣味はナンパ(主に妖怪を)。

山田 巧(やまだ たくみ)
 妖怪「ヘッドレス」。首から上が無い人間。通称「タク」。
 頭が無いので喋れないため、
 手話やボディーランゲージを用いてコミュニケーションを取る。
 趣味はラジオ体操とボディービル。「木村 三四郎」とは親友らしい。

吹っ消し婆(ふっけしばばあ)
 本名不明。灯火のあるところ、どこからともなく現れ、
 一息で吹き消して去っていく(だけの)シュールな妖怪老婆。
 オリンピックの聖火を人知れず吹き消すのが夢らしい。

田郎(たろう)
 妖怪「泥田坊(どろたぼう)」。元は丹精込めて耕されていた水田の精霊。
 近代化の煽りを受けて潰されてしまった怨念が妖怪と化したもの。
 泥で出来たおどろおどろしい巨人の姿。
 たとえ破壊されたとしても、水と泥があれば何度でも甦る。

ぬりかべ
 本名不明。妖怪アパートの壁に姿を溶け込ませている巨大な壁の妖怪。
 どんな壁とも融合する能力によって身を潜ませ、
 近づいた敵を自らの身体の中に塗り込めてしまう。
 知能は低く、他人の言葉をオウム返しする程度の言語能力しかない。

レコンキスタ
 油すましの「スマッシュ」が飼っている「土蜘蛛」。
 熊のように巨大な妖怪蜘蛛。粘着力の強い糸や、強力な毒液を分泌する。
 超高速で走るため、主に「スマッシュ」の移動手段として使われる。

雷獣(らいじゅう)
 妖組合で何十匹と飼われている魔獣。イナヅマ師「ベリアル」の使い魔。
 猫のような大きさで、鼬のような姿をした愛らしい獣であるが、
 獲物を捕える時は、高電圧をまとって弾丸のように突進する。

ジェリー
 本名「ヒズミ・ジェラルディン」。
 (どちらが名前で、どちらが苗字かは不明)
 齢300歳を越える半妖の「ねずみ男」。
 体内に千を越える針を埋め込んでいることから、
 「ハリネズミ」の通称でも呼ばれている。
 妖組合に在籍しているが、影で細かい悪事を重ねている。

果心居士(かしんこじ)
 自称「仙人」という奇人。常に編み笠を深く被っている為、顔は見えない。
 声は少年のように幼いが、相当な高齢らしい。
 古代中国風の着物を着ており、全身が紫一色。
 弟子と二人で世界中を気ままに旅をしていたのだが、
 つい最近、行き倒れになっているところを古狸庵に拾われ、
 そのまま妖組合に居候しているというちゃっかりもの。

千頭和 祈(ちずわ いのり)
 骨まで自由に折れ曲がる超軟体の体を持つスライム族の少女。
 ボクシングに似た高速の拳技を得意とする。
 ノリと勢いで生きているようなタイプ。果心居士の弟子。

妙法寺 鵺(みょうほうじ ぬえ)
 雷獣達を飼育している妖怪少女。スカイブルーのショートカット。
 頭は猿、身体は狸、脚は虎、尾は蛇という魔獣「鵺(ぬえ)」の末裔。
 「人間態」と「魔獣態」という二つの姿を持つが、
 知能は低く、会話能力がない。「千頭和 祈」とは仲が良い。
 「ベリアル」のことを尊敬していて、いつも一緒にいる。

鳴滝 潤(なるたき じゅん)
 「千里眼」「催眠術」「目から怪光線」等々、
 様々な瞳術を操ることから通称「百目の潤」と呼ばれる。
 実は、額や掌にも目があるという妖怪少女。
 アルティメット学園「写真部」所属。

亞窟 美夜子(あくつ みよこ)
 黒豹の遺伝子を持ち、興奮すると獣人化するキャットピープル。
 興奮が絶頂に達した時、完全な黒豹と化し理性すら失う。
 脅威のダッシュ力を持ち、非公式ながら陸上の世界記録を持つ。
 ボーイッシュなショートカット。肌の色が黒いわけではない。
 通称「陸上部の黒豹」。アルティメット学園中等部二年生。

水無月 優乃(みなづき ゆうの)
 鬼(酒呑童子)の末裔。酒気を孕むと鬼に変化する。
 アルティメット学園最強の称号「生徒会長」の座を持つ少女。

グレイ
 子供くらいの大きさをした全身銀色の宇宙人。
 複数名存在し、仲間内での会話能力はあるようだが、
 地球生物のコミュニケーション能力を逸脱している為、会話不可能。
 正体不明。目的も不明。とりあえず人畜無害。
 妖怪アパートに棲みついてしまっている。

●妖魔三入道
「スマッシュ」を護衛する三体の妖怪。
妖組合の中でも、直接攻撃力に特化した能力を持つ。

阿坊(あぼう)
 普段は僧侶の姿をしているが、本性を現すと妖怪「輪入道」に変化する。
 炎をまとった木製の車輪の中央に、厳しい面構えの坊主の生首という姿。
 地上、空中を問わず、高速で走り回るスピード狂。

吽坊(うんぼう)
 妖怪「おりたたみ入道」。普段、葛篭の中に折り畳まれている状態から、
 ビックリ箱のように飛び出し、敵に襲い掛かる。
 別名「見世物妖怪」とも揶揄される反面、高い戦闘力を誇る。

那由多(なゆた)
 僧侶のような姿をした一つ目の妖怪「見上げ入道」。
 普段は人間サイズで暮らしているが、戦闘時にはビルのように巨大化する。

Fists of Wings掲示板へ
NESTS of Black掲示板へ
FOW-Wトップへ