連れの車でシティーと
高専の連れがカリーナGTに乗っていた。彼の名はAriだ。彼はこの車を僕の親父から買った。彼はこの車が欲しくて親父に探してもらって、ようやく見つけられ手にした車だ。シルバーで、GTにだけ与えられる18RGというDOHCエンジン。当時は評判のエンジンで、彼には自慢の車だった。彼は静岡県富士宮市在住者である。
ある日、彼は自慢の車で、僕の地元、静岡県清水市に遊びに来ていた。もちろん彼に土地感はない。なぜ、どこへ行く目的で乗っていたかまでは思い出せないが、夜遅くこの車の助手席に僕は乗り、後部座席に僕の中学時代の連れJinsokuが乗っていた。今では南幹線と呼ばれている道路の旧道に当たる道路を横断する際に、優先道路であるこの旧道を一旦停止無視どころか、まったくのノーブレーキで彼はこの道を突っ切った。そこへ運良く、優先道路の右方向から走ってきたホンダシティーがいた。この車とめでたく、ご挨拶した。我々の乗ったカリーナGTは左角の民家のブロック塀へ激突。相手のシティーはクルリと輪を描いて反転した。らしい。らしいというのは、僕自身、なんの記憶もなかったのである。
数十分後、救急車がやってきた。僕らはこれに乗り静岡市内の救急病院へ搬送された。この病院内のエレベータの中で僕は意識を取り戻したようだ。ここからの記憶はちゃんとある。
しかしながら、連れに後から聞いたことだが、救急車の中では、自分の氏名、住所など言っていたらしいから、何とも不思議な話ではある。
結局僕自身は、フロントガラスにおでこをぶつけてタンコブを作り、あごをダッシュボードにぶつけたことにより、口を開く事が困難になった。外傷はこんなもので大した事ではなかった。ただ、数週間、あごを動かせないでいたのは結構ツライもんがあった。笑えない、食事が噛めない。しゃべれない。ってことだから...
言うまでもないが、カリーナGTは廃車になった。その後、彼はハイラックス4WDのピックアップを買った。
教訓は「乗ったら付けようシートベルト。」である。