おバカ3人娘の
韓国珍道中日記

 

プロローグ

1999年12月バカ姉の勤める会社で社員旅行が催された。
行き先は韓国、ソウル2泊3日の旅。
土日を使って金曜出発、土曜出発の二班に分かれて行く。
旅費は全て会社持ち。
何とも太っ腹である。
自由参加ではあるが、タダとなればもちろん行くに決まっている。
そんな訳でお小遣いだけ持ってソウルへレッツゴー!!

1日目

12月4日土曜日、バカ姉成田空港へ9:30集合。
こういう時はバカ姉所属の総務の仕切りである為、適当に出欠などとる。
必ずいる遅れてくる人の心配などしたりしなかったりして全員何とか出国検査へ。
免税店で時間をつぶし11時20分発ソウル行きの機内へ。
ソウル到着まではあっという間。
ドリンクや食事などのサービスを受け、一息ついたら、もう到着?ってな感じである。
旅で何が憂うつって飛行機での移動時間。
10時間も乗ろうもんならそれだけでグッタリ。
ソウルって近くてサイコー!

空港には金曜発の方々と共に一足先にソウルへ来ていた添乗員さんがお迎えに。
バスへと乗り込み、お約束の免税店・宝石店・土産物屋の3店セットを周る。
と、バカ姉グッチで何やら見つけてしまった。
折りたたみ式用携帯電話ケース。
「でも、まだ着いたばっかりだし、しかも私の携帯折りたたみじゃないし、
他も見てやっぱり欲しかったらまた買いに来よう。」
と、ひとまずその場を辞する。

ホテルは繁華街から少し離れた場所。
ちょっと、不便そう。
部屋は女子が3人の為、1人エクストラベッドに。
実は4人のはずが急遽1人来れなくなってしまったのだ。
しかし、そのエクストラベッドの小ささったら、子ども用かっ?
おバカ3人娘は背の高い2人に背の低い1人。
となれば、当然背の低い1人がエクストラベッド担当。

荷物をとき、一休みした後、金曜発の人々と合流し、バスで焼き肉大宴会へ。
この旅行、忘年会も兼ねているのである。
皆さん、仕事の疲れも何のその。
タダ酒となれば、飲むわ、飲むわ。
しかし、肝心の焼き肉のお味は...。
油っぽかったし、これなら日本で食べた方が断然美味しい。
団体食べ放題用なので仕方ないけど。
その席で先発組に自由行動の様子をきく。
定番アカすりや買い物、皆さん楽しんだようである。

飲み食いが済むとコピー商品のお店へ案内される。
大手旅行代理店に頼んでもやっぱり連れてこられるのね、この手の店。
ほとんどの人は全く興味を示さず、お茶を啜りながら立ち話。

お店を出ると、ホテルへ戻る人はバスへ、その他は解散で自由行動。
もちろんおとなしくホテルへなど帰るはずはない。
女子社員一同はタクシー4台に分かれ東大門市場へ。
屋台がそこら中にあり、かなりの賑わい。
食べ物から靴、シーズン柄クリスマスツリー用の飾りまで様々。
食事を済ませたばかりにも関わらずワッフルなどかじりながら見て歩く。
「ソウルは寒い」
と、聞いていたが、来てみると東京とほとんど変わらない。
旅中天気に恵まれ、むしろ快適に過ごせた。

市場を一回りした後、ドゥサン・タワーへ。
ここは、問屋さんなどが店を出しているので値段も安い。
しかも夜通し開いている。
東京渋谷にも支店があって、人気があるそうだ。
10時近くになってもビル内は人、人、人。
とんでもなく混んでいる。
カジュアルな服から家具までありとあらゆる店が入っている。
バカ姉はファーポシェット、下着などを購入。
下着はセットで2000円弱。
もちろん値切れる。
お店ではやはりそこそこ日本語が通じる。
いろいろありすぎるし、人混みに酔うし何がなんだか良くわからなかった。
もちろん10人以上でショッピングとなればはぐれることは必至。
予め11時に正面玄関、と集合場所を決めておいた。
という訳で無事、全員集合。
戦利品を見せ合う。
と、1人が温熱ビューラーをGetしているではないかっ。
それを見たバカ姉他2名は
「私も欲しい。どこに売ってたの?」
と騒ぎ出し、案内してもらった。

お店のお兄さんに彼女の買ったビューラーを見せ、
「同じの3つくれ」
もちろん、それだけでは終わらない。
「3つ買うんだから安くしろ」
と値切りはじめる。
お兄さんに
「先に買った彼女はその値段(15000W)で買ってるんだから」
とたしなめられても
「まぁ、まぁ、いいから」
などと彼女の側で言い放つ。
やっとのことでお兄さん1000W値引き。
しかし、バカ姉
「それ(15000W×3ー1000W)じゃあ、3人で割れないじゃんっ」
とキレだし、日本語でまくしたてる。
オバちゃん顔負けである。
すると、お兄さん日本語はだめらしく、困った顔して電卓を差し出してきた。
2、3度電卓をやり取りし、結局1個13000Wで購入し、満足げに店を出る。
日本語でも、というか理解不能な外国語だからこそ通じるのね、気持ちで。

ビルを出てコンビニで買い物を済ませ、タクシーでホテルへ戻る。
地元の人も帰りはタクシーを拾うのでなかなか捕まらない。
タクシー乗り場などはなく、運転手さんはレディファースト。
バカ姉たちが手を上げると先に待っていた男性グループの前を素通り。
韓国って良い国。
しかし、運転手さん道を間違え、トンネルを2つも多く潜り抜けた。
間違われたにも関わらずホテルへ着いたらメーターの料金をそのまま払ってしまった。
運転手さん英語もろくにできなかったので交渉が面倒で。
まぁ、初日はこんなもんだろう。

2日目

本日はまず眼鏡を作りに。
その頃、旅番組や雑誌などでお勧めとして紹介されていた。
おバカ一行も雑誌を手に店を捜し歩く。
その様子を見た現地の方が
「どこを探してるの?」
と、声をかけてくれた。
”トキノ”という眼鏡屋さんだ、と言うと
「ココ、ココ!」
と、大きな眼鏡店を指す。
その店は旅番組などで紹介されていた”クリスタルメガネ”であった。
声を掛けてきたのはその店の客引きではなく、並び店の人らしかったがいったいどういうつもりなのだろう?
リベートでももらえるのか?
おバカ達が見ていた雑誌には幸い間口の写真が載っていた為、すぐに違うとわかった。
その雑誌を見せると今度は
「そんな店無い」
といい出す始末。
タチ悪いなぁ、もぅっ。
そんなインチキ臭い奴は放っておき、再び探すと小道を入ったところに目当ての店を見つけた。
しかし、苦労して辿り着いたものの安いものはレンズが重た〜いガラスでフレームもセンス悪い。
良いものを作ろうとすると結構するので日本のディスカウントされてるお店で購入した方がいいかも。
それでも、せっかく来たから自宅用に、と一応作ってみた。
フレーム・レンズ選び、検眼を終えて待つこと20〜30分でできあがり。
ちなみに、作ってはみたもののの度の合わせかたも強めだったので、バカ姉はほとんど使っていない。

さて、昼食である。
先程、眼鏡の出来上がり待ちの際に店の兄さんに
「これから、明洞に行くのだけど、近くの美味しい石焼きビビンバのお店教えておくれ」
と、尋ねておいた。
楽しみにそこへ向かったのだが、店へ入ると日本人だらけ。
なんと、会社の人達とも会ってしまった。
どうやら、その一行も現地の人に聞いてきたらしいが、誰に聞いてもその店を薦められるんだな。
よっぽど美味しくて有名なのか?
石焼きビビンバは日本円で約¥1000程。
味はまぁ、美味しい。

腹ごしらえも済んで、ここからはショッピング三昧。
明洞は現地の若者たちが集まる街。
服や靴、雑貨などの店が軒を連ねる。
おバカ3人娘もアンゴラのアンサンブルやメイクブラシ(6000W)などを購入。
お土産にもってこいなのがピアス。
¥80程度からある。
バカ姉は空港で2万円両替しただけだったので毎度のことではございますがウォンが無い。
カードが使えない店での買い物が続いたもので。
ありったけの現金をかき集め、やっとのことで支払ったがまたも現地通貨無しの刑。
そのくせ、ロッテ免税店にも行き、お買い物。
だって、カード使えるし。

しかし、買い物に熱中しすぎて時間も無くなる。
次の計画では、「イーファ」に。
急がなくては。
両替は後回しでタクシーへ飛び乗る。
イーファは学生街。
ここへは化粧品店とケーキショップが目的。
ちょっとお茶でもしてのんびり、のはずが大急ぎでケーキを平らげてドイツ化粧品のSHOP「CLIO」へ。
値段も手頃で流行っているらしい。
お店を出た頃には日もとっぷりと暮れていた。

しかし、ここでもう一件寄りたい所がっ!
そう、初日に東和免税店で見つけた携帯電話ケース。
ロッテ免税店でも探したのだが品切れ。
となれば、俄然欲しくなる。
タクシーを飛ばし、何とか営業時間に間に合う。
東和免税店が見えると
「あーっ、もうここでっ」
と3人して血相変えて運転手さんに告げる。
一目散にGUCCIへ。
良かった、まだあった。
「日本に帰ったら早速折りたたみに機種変更しよう。」
決意を固め、無事購入。
ここまでくる内に3人合わせてもウォンが残り少なくなってきた。
「タクシー代足りるかな?」
と、ちょっとでも出費を減らそうとホテルへ方面へ歩く始末。
しかし、歩くといってもたかが知れている。
5分もしない内に結局タクシーを拾いホテルへ向かう。
手持ちのウォンぎりぎりでホテルへたどり着いた。
ハァーッ、間一髪、ドキドキであった。

ホテルのベーカリーショップで同僚を見つける。
何やら美味しそうなものを購入しているではないかっ。
地獄で仏とはこの事である。
早速呼び止め、
「ウォンがなくてご飯食べれない。」
と、哀れっぽく泣き付く3人。
「じゃあ、色々買って部屋で待ってるからおいで。」
とのやさし〜いお言葉。
玄関前で写真撮影をして、荷物を置いてから行くことにした。

その時、上司の方々もおかえりになり、バッタリ会ってしまう。
「コーヒーでもどうだ?」
のお言葉。
そこは、しがないOL。
断れるはずも無い。
ゾロゾロとホテルロビー脇のコーヒーショップへ。
「メシは食ったのか?」
時間も時間であったので聞かれた。
「いえ〜、ウォンがなくなっちゃってぇ〜」
と言えば、当然のように目上の男性はこう言う。
「ご馳走してやるから、ここでなんか食えよ」
とっても有り難いお言葉。
あの、でも、さっき泣き付いて色々買ってもらって待たせてるんですけどぉ。
心の中で言ってみる。
すると、一人が
「じゃあ、お言葉に甘えて」
芋蔓式に
「じゃあ、私も」
と、それぞれスパゲティボロネーゼなど注文し、甘えまくる薄情な3人娘。
年頃なのに食い意地がはっている。
食事のお礼にと小1時間ばかり雑談にお付き合い。
おいおい、さっきの子達待ってるよ。
引き上げると
「あー、お腹一杯。どうしよう。」
って、おい。

荷物を置いてから、やっとのことでお部屋にお邪魔する。
そこには、サンドイッチやケーキが山のようにあったのである。
気が咎めるので満腹にも関わらず少しずつ頂くことに。
スパゲティを1人前ずつ平らげ、サンドイッチにケーキ。
食いっぱぐれそうになりながら、結局ははちきれんばかりの満腹。
帰ったら絶対太ってる。

3日目

会社のほとんどの方は、お昼に出発なので部屋でくつろいでいた。
が、3人娘は最後の最後まで無駄にはできないと、とことん遊び倒す。
韓国といえば、アカすり。
最終日で出発まで時間が無いのでオプショナルツアーを頼んだのである。
割高だけど、OPなら多少時間が押しても安心。

まずハンジュンマクへ。
麻の袋をかぶってアツ〜いドームへ。
しかし、麻の目が粗くヒリヒリ痛くて10分と我慢できないヘタレ3人娘。
早々にギブアップ。
出てくると肩は真っ赤で火傷の一歩手前。
「これで、本当にあってるの?」
と、疑いつつハンジュンマクは終了。
高麗人参風呂、サウナと次々に入りしばらく待つ。
すると、入り口で渡された札の番号を呼ばれ、アカすり台へ。
力のありそうなオバちゃんがゴッシゴシとこする。
隣りのオバちゃんと喋りながら。
肌がよくふやけていなかったせいか結構痛かった。
あれは、拷問だな。
こすられた足がヒリヒリ痛かった。
ちょっとオバちゃん、必要な皮膚までこそげとってない?

最後にヨモギ蒸しにも挑戦。
婦人病に効くというアレである。
おバカ3人娘も嫁入り前の乙女なのでチョッピリ恥じらいつつ。
少ない時間ながらも一通り体験でき、満足。

集合時間にはやはりギリギリ、というかちょっと遅れ気味。
大急ぎで荷物を取りに部屋へ戻り、ロビーへ急ぐ。
「しまった。鍵を部屋に忘れた!」
1人がすっ飛んで部屋へ戻る。
すでにルームメイクのメイドさんが来ていた。
「すみませ〜ん」
ドアを開けると、唖然。
昨日残したケーキをまさに今頬張ろうというまさにその瞬間。
手をつけてないものを箱に入ったまま置いてきたのであるが...。
気まずくて慌てて鍵を取り引き返す。
しかし、メイドさんはその姿を余裕の笑顔で見送っていた。

全員集合するとバスへ乗り込み、空港へ。
「あっという間だったなぁ」
思ったのも束の間、前日の夜更かしで睡眠不足だった為、爆睡。
途中、キムチや翡翠のお店へ立ち寄るが、バカ姉は降りもせず。
空港へ着くとオプショナルツアーでお昼ご飯を食べそびれた事に気付き、
「お腹すいたー」
と、騒ぎ出す。
空港にはロクな店が存在しない。
免税店で買ったものを受け取りにカウンターへ行く。
旅行者が免税で買ったものが韓国国内で出回らないようにするためらしい。
最近こういう国が多い。

更に数少ない免税店を物色し、一服してる内にすぐ搭乗時間に。
買い物で紛れていた空腹感がまた蘇る。
機内へ乗り込み第一声は
「ご飯いつかな?」
である。
ジリジリしながら離陸を待ち、機内食を待つ。
しかし、出てきたものは軽食?
14時過ぎ出発の便だから当然か。
空腹感が和らぐと再び就寝。
成田着は17時40分。
3日間ソウル満喫の旅はこうして終了した。

エピローグ

この旅は日程が短かったこともあって万全の計画?を立てて臨んだ。
そのため、寛ぐ時間の無さ&睡眠不足との戦いであった。
ソウルは人気があるようで最近ツアーの値段が上がっている。
激安ツアーは3万円弱くらいからあるが、日程はかなり厳しい。
1日目夕方または夜発って、2日目フリー、3日目朝または午前帰国というものだ。
正味1日である。
追加料金を払えば出発便、帰国便の時間をずらせるサービスもあるようだ。
バカ姉としてはたった1日に3万払うなら4、5万払って3日使える日程をお勧めする。
リピーターで目当ての店で買い物するだけ、というなら別だが。
いろいろ歩きまわりたい人は激安ツアーに飛びついても満足できないであろう。

韓国なら近いのでマイルを貯めて航空券をGETする手もある。
クレジットカードやレストランの利用で貯めることもできる。
何より韓国なら近いので少ないマイルで済むのである。
実はバカ姉妹、この方法での韓国旅行を目指し、せっせと貯めている。

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