機上の人、堀子大尉は今回の任務も不満であった。だいたい飯田少佐からもろくに説明も受けていないのだ。
「今回は『国宝』だぞ。堅苦しいことは抜きに観光気分で飛んできたまえ」
確かに今時大戦で焼失してしまった現存天守は数知れず。犬山城のように戦災に遭わなかった天守は稀なのだ。今は休戦状態だが、いつまた戦闘が再開し、忌々しいB29の群れのもと犬山城も灰燼に帰してしまうやもしれない。
「今のうち、見ておくのも悪くないか」
そう自分を納得させ、『妙見』を西へ飛ばす堀子大尉であった。


第三回偵察飛行戦果(犬山城偵察)
国宝犬山城! とはいうものの、これでは縄張りもへったくりもないではないか・・・。
夕闇迫る犬山城。古式ゆかしき望楼式天守をご堪能あれ。
「機長!低すぎであります!もっと高度をとって欲しいであります!」
「えーい、このくらいがなんだ!海軍の艦攻はもっと低く飛ぶと言うぞ!」
「ひえ〜・・・」
おまけ。新垣軍曹と愛機『妙見』であります!


第二回偵察飛行(江戸城) 上に戻る



参考文献 フジミ模型株式会社


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